ジムニーの林道用装備とはどのようなものでしょうか。
ジムニーで林道走行する際の装備はどのようなものを用意したらいいのでしょうか。
林道などのオフロード走行に欠かせないタイヤ・エンジン・サスペンションの選び方やチューニングについて解説します。
また、林道走行のポイントや注意すべき点も解説していきます。
ジムニーの林道用装備:タイヤ の選び方
ジムニーには沼地や岩場、砂利など未舗装の林道を走ることを想定した「マッドテレーンタイヤ」、通称MTタイヤが装備されています。
MTタイヤは頑丈でパンクがしにくいオフロードカー専用タイヤです。
タイヤのトレッド面からサイドウォールには高剛性のブロックが配置されています。
間隔をあけて配置される硬く大きなブロック形状が、岩をしっかりと掴み、泥をかき分けることで、優れたトラクション性能とグリップ性能を発揮します。
トラクションはタイヤの前進するための性能、グリップはコーナーなどで横方向に踏ん張る性能です。
林道ではグリップよりもトラクションが重要で、性能を向上させるためには、細身で大径のタイヤに替えるのが一般的です。
ジムニーの林道用装備:エンジンのパフォーマンスアップ
ジムニーにはK6A型という660cc直列3気筒インタークーラーターボエンジンが搭載されています。
歴史は古く、信頼性のあるパワーユニットですが、パフォーマンスを向上させる方法がいくつかあります。
予算を必要とせず、手軽にできるのは、エアクリーナーとエンジンオイルの交換です。
エアクリーナーはエンジンに供給する空気を浄化するパーツです。
空気透過性の高いエアクリーナーに交換すると、空気を清浄した上で、空気抵抗を低くしてより多くの空気をエンジンに取り込むことができます。
エンジンオイルは高性能なものに交換すると、潤滑・清浄・冷却・密閉・防錆などの効果がアップし、エンジン性能が向上します。
ジムニーの林道用装備:サスペンションのチューニング
ジムニーのサスペンションはコイルスプリング・ダンパー・リンクで構成されています。
サスペンションのチューニングでは車高を上げる「リフトアップ」を行います。
リフトアップをすると、悪路走破性が向上し、車体を大きく見せるドレスアップもできます。
リフトアップする場合、まずスプリングとダンパーを交換します。
純正よりも長いスプリングとダンパーをシャシーとアッパーボディの間に入れることで、ボディとタイヤの距離が広がり、車高がアップします。
リフトアップを行うと、路面にある障害物が車両下部に当たらないようになり、オフロード性能が向上します。
ジムニーの林道用装備:林道走行のポイント
林道走行では、オフロード用のドライビングポジションを覚えることが大切です。
シートの前後調整はブレーキやクラッチを踏み込んだ時に、膝が曲がっている状態にします。
ステアリングホールは親指を内側に掛けずに軽く載せて、肘を曲げて握ります。
ハンドル操作は回す方向の手で下に下げるように引きます。
操作は送りハンドルが基本で、腕は交差させません。
路面からの衝撃によりステアリングが思わぬ方向に勝手に回転することがあり、手を負傷しないように注意します。
足は踵を床に付けて、激しい揺れの中でもしっかりとペダル操作ができるようにしておきます。
ジムニーの林道用装備:林道走行の注意すべき点
林道では溝には基本的に入らないという鉄則があります。
溝は車の轍や雨水の流れでできたものなど様々あり、太さや深さが異なります。
溝に入るとレールの上を走っているようになり、ハンドル操作に関わりなく車両の進行方向が決められて、思わぬ方向に進んでしまう場合があります。
また溝の中は石や泥が溜まっていることが多く、タイヤが入るとグリップ力やトラクションが落ちて走破力が低下します。
溝を見つけた場合は、凹の部分を跨いでタイヤを凸の部分にのせて走ると、コントロールしやすく、乗り心地も良くなります。
溝の凸の部分をタイヤが通るようにコース取りを練習しましょう。
ジムニーの林道用装備:まとめ
ジムニーで林道走行する際の装備について見てきました。
タイヤはトラクションが重要で、細身で大径のタイヤを選びます。
エンジンのパフォーマンスアップには、エアクリーナーとエンジンオイルの交換が有効です。
サスペンションのチューニングではリフトアップをすると、悪路走破性が向上し、ドレスアップもできます。
林道を走行する際には、怪我をしないようにオフロード用のドライビングポジションを取ることが大切です。
走行時は溝に入らず、溝の凸の部分をタイヤが通るようにコース取りをするのが基本となります。