ジムニーを雪道仕様とすれば、どうしても雪道を走行しなければならない時でも比較的安全性を保ちながら走れます。
北国や雪国でジムニーに乗っている人が多いことからも分かるように、雪道に対しての走破性能が優れた車だと分かります。
それでも本格的な豪雪に対しては、ある程度の雪道装備が求められるわけです。
ジムニーを雪道仕様とするためには足回りから
ジムニーを雪道仕様とするためには、足回りの準備から始めると良いです。
スタッドレスタイヤを装着するだけでなく、車高調整キットを使用して予想される積雪量に合わせて車高を高めに設定しておくことも必要になります。
なぜなら、雨とは異なりタイヤで掻き上げた新雪は、フェンダー部分に溜まりやすくスタックを引き起こす原因となりやすいからです。
車高調整キットにより予め新雪が溜まっても問題なく走行出来る程度まで調整しておけば、タイヤと同じ高さの新雪が積もっていてもジムニーならばスタックせずに乗り越えることが出来るわけです。
ジムニーの雪道仕様は凍結対策もしっかりと
雪道仕様のジムニーは、街乗りとは異なり北国同様に凍結対策もしっかり行わなければなりません。
ウィンドウォッシャー液は水で薄めずに原液のままタンクに投入し、ワイパーはスノーワイパーへと交換しておく必要があります。
なぜなら、ノーマルワイパーのままではガラス面にワイパーがくっついてしまい、視界の確保が出来なくなるからです。
必要に応じて解凍スプレーが必要になったとしても、ゴム素材のワイパーへ解凍スプレーをかけてしまうと急激な劣化の原因となりかねません。
雪道仕様とするためには、凍結対策も予め行っておけば雪道走行に集中出来ます。
ジムニーの雪道仕様なら牽引ロープも積載しよう
雪道仕様のジムニーは、街乗りでは2WD走行が中心であっても4WDへ切り替えて4輪走行が出来ます。
軽自動車なために車重は一般車よりも軽いですが、フレーム剛性がしっかりして捻れないラダーフレーム構造を採用しているので、他の車を牽引することが可能です。
しかし、車内に予め牽引ロープを配備しておかなければ、他車が雪道でスタックした状態であっても救い出すことが出来ません。
ジムニーの走行性能ならば、軽自動車であっても牽引により他の車輌を救い出すことが出来るわけです。
なるべく使わずに済めば良いですが、雪道仕様のジムニーを目指すなら牽引ロープを積載することがおすすめです。
ジムニーで雪道仕様にするにはチェーンも持参する
ジムニーならば雪道仕様とすることで、余程のことが無い限り雪道走行に支障はありません。
しかし、道路交通法で定められた全車チェーン規制に対しては、雪そのものではなく凍結対策として求められているので、スタッドレスと4WDという組み合わせであってもチェーンを準備しなければなりません。
金属タイプと非金属タイプのどちらであっても構いませんが、圧雪が更に低温によりアイスバーン状となった場合にはスタッドレスタイヤを履いていても車重が軽いために横滑りを防げないことがあるわけです。
全車チェーン規制は新雪とは異なる凍結対策としてチェーンが必須になると覚えておきましょう。
ジムニーの雪道仕様で積んでおくだけの雪道用備品
ジムニーに積んでおくだけで雪道仕様となる備品として、スコップとジャッキが挙げられます。
可能ならば外での作業を行うための防寒着があると良いですが、ジムニーそのものよりも周辺で立ち往生している他の車を助けるために必要な備品としてスコップがあると便利です。
全ての車がスタッドレスタイヤとチェーンの組み合わせで走行していれば問題ありませんが、残念ながらラジアルタイヤのまま走行してしまう車が普段は雪が降らない地域ほど多い傾向にあります。
ジムニー自体は走行出来ても、前の車が立ち往生していたら道路を塞いで通行不能になってしまうので、最低限スタック状態を脱してもらうためにスコップとジャッキがあると良いでしょう。
ジムニーの雪道仕様なら安全性を保てる
雪道仕様のジムニーならば、車高高めの4WDとスタッドレスタイヤにチェーン車載という組み合わせで、多くの雪道を難なく走破出来るはずです。
ジムニーに求められている雪道仕様は、雪道で立ち往生している他車を助けるためのレスキュー装備と考えておけば、行く手を塞ぐ迷惑車輌をいち早く移動させて本来の雪道に戻すことが出来ます。