ジムニーのバンパーカット後の処理はどうしたらよいのでしょうか。
ジムニーのカスタマイズに興味があると言う方の中には、バンパーのカットを検討しておりカット後の処理方法は、どの様にしたら良いのか探していると言う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
バンパーのカットは走行性能を向上させるだけで無く、外観の大きなイメージチェンジにも繋がるため、カット後の処理は出来映えを左右する大切なものとなります。
そこで今回は、ジムニーのバンパーをカットする概要や大まかな作業手順、カット後の処理方法などを中心に、ジムニーとバンパーカット後の処理について解説していきます。
ジムニー バンパー カット後の処理:バンパーカットの概要
そもそも、なぜバンパーをカットしなければならないのか理由がよく分からないと言う方もいらっしゃると思いますので、まずはバンパーカットの概要について説明をしていきます。
バンパーカットとは、フロントおよびリアのタイヤに近いバンパー部分を切除し、ショートバンパー化するための行為を指します。
ジムニーという車は悪路などの走行を想定した設計の車ですが、3代目モデルであるJB23型や4代目モデルであるJB64型の場合には、バンパーが下方向へ伸びたデザインとなっているため、悪路を走行するとバンパー下部が岩などに接触してしまい破損する恐れや、接触したことによってエアバッグが作動してしまう可能性があることから、走行性能を向上させる目的でバンパーのカットを行います。
そのような場所を走行するのであれば、バンパー自体を取り外してしまえば良いじゃないかと考える方もいらっしゃると思いますが、バンパーは万が一人間と接触をした場合に衝撃を軽減するための大切な保安基準部品となっているため、公道を走る場合には必ず装着する必要があるのです。
また、バンパーをカットすることによって、より本格的なクロスカントリー車の外観に近づける事ができるため、外観の大きなイメージチェンジを目的とした場合にもバンパーカットは行われます。
ジムニー バンパー カット後の処理:大まかな作業手順
バンパーをカットする概要が分かったところで、ここからは大まかな作業手順やカット後の処理方法などを説明していきます。
バンパーカットの大まかな作業手順は以下の通りとなります。
- バンパーを外す
- カットしたい部分にマスキングテープなどを貼り付け、大まかなカットラインとデザインを固める
- カットする部分に保安部品やバンパーを取り付ける上で必要な部品が無いかを確認する
- ディスクグラインダーやハンドソーなどの切削器具を用いてカットを行っていく
これらが大まかなバンパーカットの作業手順となります。
バンパーを取り外す場合スパナやドライバー、内張外しなどが必要となりますがこれらは全てホームセンターで簡単に購入することができるため、作業をスムーズに進めるためにも前もって用意しておくと良いでしょう。
また、ディスクグラインダーなどの切削工具は20,000万円程度で購入することができますが、一部の大型ホームセンターでは工具の貸し出しを行っている店舗も存在するため、工具を持っていない場合にはこちらのサービスを利用すると、費用を大きく抑えることも可能です。
ジムニー バンパー カット後の処理:カット後の処理方法・その1
バンパーをカットした後は、成形処理などの作業を行っていきます。
特にハンドソーなど手動の切削器具を用いてバンパーをカットした場合には、カット面が歪んでいたりバリと呼ばれるささくれが発生している事が多いため、これらを粗めのサンドペーパーや鉄製のヤスリなどを使って研磨し整えていきます。
軽度の歪みやバリが発生している場合には、目の細かいサンドペーパーなどで対応することができますが、歪みやバリが大きい場合には粗めのものを使用しないと成形する事ができませんので、状況に応じて道具を使い分ける必要があります。
また、この成形作業はバンパーカットの出来映えを大きく左右する大事な処理となりますので、時間をかけ丁寧に作業することを心がけると良いでしょう。
その後、研磨によって出現した塗装の下地部分をタッチアップペンなどで補修をすればカット後の処理は完了です。
ジムニー バンパー カット後の処理:カット後の処理方法・その2
カット後の処理は、成形作業やカット面の研磨だけでは無い場合も存在しバンパーをカットした作業具合によっては、カット時に塗装面が剥離してしまい大きく外観を損ねている場合があります。
この場合、タッチペンで補修することも可能ですが塗装面と剥離した面に凹凸ができてしまうため出来映えとしては、あまり良くありません。
そのため、剥離箇所が大きい場合には1度塗装を全て剥がし再塗装を行う必要も出てきます。
実際のジムニーユーザーの中には、クロスカントリー車の雰囲気を向上させるために敢えてボディーと同色に再塗装するのでは無く、プラスチック感を出すためツヤ消しブラックに塗装を行うなどの処理を行う方も存在します。
また、カット面にアクセントを加えるという目的から敢えて丁寧な研磨処理は行わず、メッキ製のドアエッジモールやカラードラインモールを貼り付けカット後の処理を行うユーザーもおり、デザインや方向性によってカット後の処理方法が異なる場合があるようです。
ジムニー バンパー カット後の処理:バンパーカット後の車検はどうなる?
ここまでは、バンパーカットの作業手順やカット後の処理方法を説明してきましたが、バンパーカットは行ったものの肝心の車検対応はどうなっているのかと疑問に思う方も多いはずです。
結論から先に言ってしまうと、バンパーをカットしたことによって車検不適合になると言う事はほとんどの場合ありません。
ただし、ナンバープレートが取り付けられない場合や車体を構成する鉄製のフレームが目視できる場合、元々の車両から大きくサイズが変更されている場合や形が変わっている場合には、バンパーとしての役割を果たしていないと判断されバンパーを装着していない場合と同じように扱われることから車検不適合となる場合があります。
また、ディーラーによっては購入時の原型のままで無いと点検や修理を受け付けないという場合もありますので、前以て各ディーラーに相談すると良いでしょう。
ジムニー バンパー カット後の処理:まとめ
今回は、ジムニーのバンパーをカットする概要や大まかな作業手順、カット後の処理方法などを中心に、ジムニーとバンパーカット後の処理について解説してきましたが、バンパーのカットは悪路走行時に岩などの障害物への接触を避ける目的や外観のイメージチェンジを目的として行われることが分かったと思います。
カット後の処理は、歪みやバリを整える成形作業が基本となり再塗装やモールなどで加飾をする処理方法も存在しますので、イメージに合わせた処理方法を選択すると良いでしょう。