ジムニーのメーターパネルを取り外しするにはどうしたらよいのでしょうか。
ジムニーのカスタマイズに興味があると言う方の中には、メーターパネルの取り外し方を知りたい言う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
メーターパネルは滅多に取り外す事の無い部品ですが、オリジナルの文字盤に交換したい場合やメーターパネル内のLEDを打ち替えたい場合など、外し方を覚えておくとカスタムの幅が大きく広がるため是非覚えておきたい所です。
そこで今回は、ジムニーのメーターパネルの外し方や取り外す際の注意点などを中心に、ジムニーとメーターパネルについて解説していきます。
ジムニー メーターパネル 取り外し:取り外し前の準備
メーターパネルは直ぐに取り外せる物ではありませんので、まずは取り外しに必要な工具の確認や取り外しまでの手順を確認していきます。
ジムニーは型式によってメーターパネルの外し方が異なりますが、必要となる工具は全て共通となり以下の道具があるとスムーズにパネルを外すことができます。
- シャフトが短めな物と長めのプラスドライバーを1本ずつ
- ペンチまたはプライヤー
- 内張剥がし
- ダッシュボード回りの設計図
上記4つの中でも、プラスドライバーはメーターパネルの他にエアコンダクトやステアリングコラムを外す際に必ず必要となりますので、忘れずに用意をしておきます。
ペンチまたはプライヤーは、ジムニーの型式によっては不要となりますがJA11型など2代目ジムニーのパネルを外す際は用意をしておくと作業をスムーズに進める事ができます。
最後のダッシュボード回りの設計図は、メーターパネルを接合している爪部分の確認や配線ケーブルの位置が分からなくなった場合に確認用として使用しますので、ディーラーでコピーをしてもらうと良いでしょう。
また、内装品やメーターパネルを傷つけることの無いように養生テープなども用意しておくことをおすすめします。
必要な道具が分かった所で、次からの項目では具体的なメーターパネルを外すまでの手順を説明していきます。
ジムニー メーターパネル 取り外し:JA11型/JA12型/JA22型の場合
ここからは型式別に具体的なメーターパネルの外し方について説明をしていきます。
2代目ジムニーと呼ばれるJA11型/JA12型/JA22型のメーターパネルを外す方法ですが、まずはアッシュトレイを引き抜き上部にあるネジを1本、正面奥に見えるネジをドライバーを使って外します。
さらに、アッシュトレイの下にあるオーディスペース下部にあるネジも外し、オーディオパネルを外していきます。
次に、エアコンのコントロールパネルを外しますが、そのままの状態ではつまみの部分が引っかかってしまいエアコンパネルを取り外す事ができませんので、ペンチまたはプライヤーを使い、予めつまみを外しておきます。
その後、アッシュトレイを外した部分から上方向に手を伸ばすとエアコンパネルを外すことができますので取り外し、現れた4本のネジのうち上側左右2本のネジを外してください。
その後、中央部にあるエアコンダクトの1番右側上部にあるネジを1本、メーターパネル右側にあるエアコンダクトのネジを外すとクラスターパネル全体を外すことができ、現れたメーターパネルを固定している4本のネジとメーターを作動させるためのケーブルを全て外せば、メーターパネルの取り外しは完了です。
ジムニー メーターパネル 取り外し:JB23型の場合
次は、3代目ジムニーと呼ばれるJB23型のメーターパネルを外す方法です。
JB23型の場合、メーターパネル以外の部分はプラスチック製の爪で結合されているため、2代目モデルと比べて取り外しにくい設計である事から、ディーラーでダッシュボード回りの設計図をあらかじめ入手しておくと、作業をスムーズに行うことができます。
具体的な外し方ですが、まずはメーターパネル上部にある2本のネジを外し、運転席側エアコンダクトの奥、タコメーター上側、ドライブレンジなどが表示される左側のパネル上側、中央部エアコンダクトの左右上側にある5カ所の爪部分に内張外しを挿入しセンターパネルを浮かします。
次に、2代目モデルと同じ様エアコンのコントロールパネルにあるつまみを外し、エアコンパネル下部にある2カ所の爪、フューエルゲージ下部の爪、光軸調整スイッチの右側にあるそれぞれの爪を内張外しを使用しパネルを手前に引いていけば、センターパネルを取り外す事ができます。
JB23型の場合には、爪で固定されている部分に横長の小さな穴が開いていますのでこれを目印にし内張外しを挿入すると良いでしょう。
センターパネルを取り外すと、四隅がネジで固定されたメーターパネルが現れますのでネジを外し、裏側にある3カ所のケーブルカプラーを外せばメーターパネルの取り外しは完了です。
ジムニー メーターパネル 取り外し:必要に応じて他の部品も外す必要もある
ここまで2モデルのメーターパネルの外し方を説明してきましたが、両モデルのメーターを外す際に共通して難所となる部分があります。
それは、ケーブル類の脱着です。
ジムニーという車は、他の車種と比べてメーターパネルとステアリングの間のスペースが狭く設計されているという特徴を持っています。
そのため、メーターパネルを外す際にステアリングが邪魔をしてしまいパネルを手前に引くことができない、或いは手前に引くことができたとしてもケーブルを脱着することができないなどの不都合が生じる場合があるのです。
特に2代目モデルの場合には、このような不都合が生じる場合が多いため作業スペースを確保すると言う観点から、ステアリングの取り外しも同時に行わなければならない事もありますので、覚えておくと良いでしょう。
また、ステアリングを外すことによってエアバッグなどが誤作動を起こさないよう、バッテリーを外して作業すると言うことも併せて覚えておく必要があります。
ジムニー メーターパネル 取り外し:メーターパネルの取り外しを行う際の注意点
ジムニーのメーターパネルは、クラスターパネルなどを外してしまえば簡単に取り外す事が可能ですが、取り外しを行う際には幾つか注意しなければならない点が存在します。
傷つきやすい
メーターパネルの保護面は、アクリルなどのプラスチックが採用されているため透明度が高く視認性に優れていますが、反面素材自体が非常に柔らかく傷が付きやすいと言うデメリットも併せ持っています。
そのため取り外しの際、他の部品や結合パーツなどに接触し傷が付いてしまわないよう養生テープで保護するなどの注意が必要となります。
無理に取り外さない
前述した通り、ジムニーはメーターパネルとステアリングの間が狭い設計となっているため、一部のモデルではステアリングも同時に取り外さなければメーターパネルを取り外す事ができないケースも存在します。
これを無理に取り外してしまうと基板とカプラー部分が破損し、メーター自体が故障してしまう場合もあるため、作業スペースが狭い場合には面倒であってもステアリングを外し無理なく作業を行う必要があります。
ジムニー メーターパネル 取り外し:まとめ
今回は、ジムニーのメーターパネルの外し方や取り外す際の注意点などを中心に、ジムニーとメーターパネルについて解説してきましたが、各モデルで構造は異なるもののセンターパネルを外していき、最終的にメーターパネルを外していく手順は共通している事が分かったと思います。
また、取り外しを行う際は必ずプラスドライバーが必要となりますが、その他ペンチや内張剥がし、ダッシュボード回りの設計図を用意しておくと作業をスムーズに進める事ができますので、必要に応じて用意をしておくと良いでしょう。