ジムニーJA11の馬力をアップさせるにはどうしたらよいのでしょうか。
現在ジムニーJA11型に乗っていると言う方の中には、馬力アップをさせる方法を探していると言う方も多いのではないでしょうか。
ジムニーJA11型は、他の軽自動車と比べ元々の馬力が高い車ですが、搭載されるエンジンがSOHC式ターボエンジンとなっているため、高回転域でエンジンパワーを引き出すことが難しい事から走行性能を向上させたいと考えている方は少なくないはずです。
そこで今回は、ジムニーJA11型の馬力をアップさせる事のできるパーツの紹介やチューニング方法などを中心に、ジムニーJA11型と馬力アップ方法について解説していきます。
ジムニー JA11 馬力アップ:馬力アップその1・マフラーの交換
ジムニーJA11型の馬力をアップさせるためには、様々な方法がありますが最もポピュラーなのはマフラーの交換です。
マフラーには、排気ガスを外部へ放出する際に発生する排気音を低減させる効果や、排気ガスに含まれる有毒な成分を除去する役割を持っていますが、同時に排気ガスの量を調整する役割も担っているため、エンジンの特性を調節する事のできるパーツでもあります。
特に、ターボ付きエンジン車の場合にはマフラー内に設置されている抵抗物を変更するだけで、大幅な馬力アップを期待することができるため馬力をアップさせる場合には基本的なチューニングパーツとなります。
また、馬力アップとは直接関係がありませんが社外品のマフラーに交換する事によって大幅に重量の軽量化を行うこともできるため、走り出しのレスポンス性が向上すると言ったメリットも兼ね備えています。
交換する場合の費用ですが、メーカーやマフラーの種類によって価格差があるため一概に言える事ではありませんが、40,000円~70,000円程度が平均的な社外品マフラーの価格となります。
ジムニー JA11 馬力アップ:馬力アップその2・エアクリーナーの交換
エアクリーナーの交換は、マフラーの交換と同じく最も手っ取り早く馬力をアップさせる方法の1つです。
エアクリーナーは、エンジン内でガソリンを爆発させる際に手助けを行うターボタービンなどに空気を吸入させるためのパーツとなっており、この部分の社外品パーツに交換することによって吸気効率を向上させる効果を持っています。
特にジムニーJA11型のようなSOHC式ターボ付きエンジンの場合には、エアクリーナーの交換だけでも十分に馬力をアップさせる事が可能となっており、マフラーの交換と同時に行う事でさらに大幅なエンジン性能と馬力アップを期待することができます。
関連づけて覚える場合には空気を吸入する(取り入れる)側をエアクリーナー、空気を排気する(出す)側をマフラーと覚えるとイメージが沸きチューニングを行いやすくなるでしょう。
価格は、車種や形状によって異なりますがジムニーの場合には約10,000万円~30,000円程度が平均的な導入費用となります。
ジムニー JA11 馬力アップ:馬力アップその3・インタークーラーの交換
ジムニーJA11型の様に、ターボ付きエンジン車に必ず搭載されているのがインタークーラーです。
インタークーラーは、ターボユニットの中で圧縮された空気の温度を低下させる役割を担っており、圧縮した空気を冷却することで空気の密度を上げ燃焼効率を向上させています。
そのため、厳密に言うとインタークーラーのみの交換では馬力自体を飛躍的にアップさせる事はできませんが、他のパーツを交換した場合に相乗効果をもたらし馬力をアップさせるためのパーツとなるのです。
エアクリーナーなどを交換し、馬力アップを図ったのにも関わらず思ったような馬力数値が計測されない場合には、空気の冷却不足が原因となっている場合があるため、インタークーラーを交換する必要があります。
価格は、大きさや設置場所によって異なりますが約20,000円~50,000円程度が交換する際の平均的な費用となります。
ジムニー JA11 馬力アップ:馬力アップその4・スパークプラグの交換
スパークプラグは、エンジン内で燃料を点火させ爆発を起こす際に必要となるパーツですが、このスパークプラグの交換でも微量ではありますが馬力をアップさせる事が可能となります。
一般的なスパークプラグは、爆発を起こす電極部分にニッケルなどの合金を使用しているケースが多くなっていますが、電極部分が太く燃焼効率はあまり良くありません。
しかし、高性能な物になると電極部分がプラチナやイリジウムと言った合金でできており、電極部が非常に細く作られているため燃焼効率を向上させる事ができる事から、その分だけエンジンパワーを引き出すことができるのです。
マフラーやエアクリーナーを交換する場合とは異なり、スパークプラグの交換のみで馬力を大幅にアップさせる事はできませんが、インタークーラーと同様に総合的な相乗効果で馬力アップを期待することのできるチューニング方法となっています。
価格はメーカーによってバラツキがあるものの、プラチナプラグの場合には1本約2,000円前後、より高性能なイリジウムプラグの場合には1本2,500円~3,000円が交換する際の費用となります。
ジムニー JA11 馬力アップ:馬力アップその5・ECUのチューニング
ジムニーJA11型の馬力をアップさせるにはECUのチューニングも効果的です。
ECUとはエンジン・コントロール・ユニットの略称で、このユニット内に「初期状態」のエンジン性能や燃料調節の情報などが全て記憶されています。
つまり、マフラーやエアクリーナーなどの物理的なチューニングを行い馬力をアップさせた場合でも、それは拡張パーツによってアップされた馬力でありエンジン性能や排気をコントロールするECU内の情報は、パーツを交換する前の「初期状態」と変わらないためECUの情報を書き換えなければ、交換したパーツの性能を最大限発揮させることはできないという事なのです。
ECUは、専用の診断機とパソコンを使用し記憶された情報を更新することができ、現在装着を行っているパーツを診断機に読み込ませ、馬力重視のセッティングやバランス重視などのセッティングを自由にチューニングすることができるため、トータル的な車の馬力をアップさせることのできるチューニング方法となります。
価格はチューニングの方法によって異なりますが、既存のECUを書き換えてチューニングする場合には2万円~5万円程度、新たに社外品のECUを導入し車両のセッティングを1からやり直す場合には、15万円~20万円程度の費用が必要となる場合があります。
ジムニー JA11 馬力アップ:まとめ
今回は、ジムニーJA11型の馬力をアップさせる事のできるパーツの紹介やチューニング方法などを中心に、ジムニーJA11型と馬力アップ方法について解説してきましたが、手軽に馬力をアップさせるにはマフラー交換やエアクリーナーの交換が効果的である事が分かったと思います。
その他にも、相乗効果を狙った部分のパーツ交換も飛躍的な馬力アップにはならないものの効果的であると言え、馬力アップのためには是非行っておきたいチューニングとなります。
また、ECUチューニングは交換したパーツの性能を最大限発揮させるために、不可欠なチューニング作業となりますので、馬力アップを望む場合には最後の締めとして行うことをおすすめします。