ジムニーJA22のローギア化を悩まれている方は多いと思います。
大径のタイヤに履き替えたいけれど今のままでは山道はおろか、普通の道でも走りにくくなることが確かなので、まずはローギア化をしておきたいという方も多いと思います。
そこで今回はジムニーJA22のローギア化についてご説明します。
ジムニーJA22のローギア化:低速トルク
JA22の低速トルクに困っている方は多いです。
ミッションやトランスファーを交換してしのいではいるものの、満足いく動きが得られないという声をよく聞きます。
JA11などのモデルに比べると低速でのパワーが全くなく、JA11なら低速でもディーゼル並みのエンジンだとも言われていて、低速トルクの必要性があるという人が多いです。
エンジンをいろいろといじって、ファンネルスロットルチャンバー、エアクリ、イリジウムプラグ、プラグコード、アーシングなどに手を加えてみるものの、なかなか満足いくパワーが得られないです。
いろいろ試してはみたけど、結局あまり良い方法がないというのが実状です。
ジムニーJA22のローギア化:回転速度
JA22ジムニーの特徴は、それまでのジムニーに比べ、ハイギヤードだということです。
そのため、低い回転数で走行できるのですが、低速走行ができないので、通常の走行では発進から超低速でタイヤを回すには、クラッチを何度か回すしかありません。
半クラを使いすぎて、クラッチが老化したり、不具合が出やすいというデメリットもありました。
そのため、これまでの車のようにゆっくりした速度からスタートするのが難しくなり、運転が得意でないとか、MTに慣れていない人にはかなり困難でした。
また、車が好きな人も、回転の悪さを不満に感じている人も多かったです。
ジムニーJA22のローギア化:トランスファーの移植
2駆や4駆のHiや4駆Lowを切り換えるトランスファーを移植するという方法がこれを改善するとも言われ、試されている方もいます。
通常のジムニーはFR仕様ですが、悪路では2駆と同じギヤ比の4駆Hiを、オフロードでは4駆Lowなどを使うことができます。
いろいろなトランスファーがありますが、例えば、低速に強いSJ30型を移植した場合、トランスファー本体のサイズが違うので、プロペラシャフトの長さやフランジ、そしてマウントも変更しなければならないようなのです。
これで改善されたという方もいました。
一方で、JA11のトランスファーを移植して上手くいかなかった方などもいて、技術が必要になります。
ジムニーJA22のローギア化:ダウンギアの取り付け
ダウンギアの取り付けは、ギア比ダウンをすることになります。
スピードもでて、大径タイヤでも街走行ができるので、ギア比の適正化はいいと言われています。
ギア比ダウンは、タイヤ外径から各シフトのギア比の計算し速度の計算すると分かります。
普段は走る場所に合わせたギア比の適正化は有効です。
タイヤ重量や車両重量なども含んでおかねばいけません。
ですので、自分でするのは難しいです。
通常の作業で行うなら、HIギアもLOギアも15%ダウンします。
プロペラシャフトを全て外しトランスファーアクチュエーター、車速センサーコネクターを外します。
ジムニーJA22はローギア化が向いているのか?
ローギア化に向いている車と向いていない車があります。
AT車は、大抵の場合トルコン(トルクコンバーター)をミッションに組み込んでいるので、多少高いギアでトルク不足と思っても問題はありません。
ですが、高いギアでジンワリと発進した方が、凍結路面ではホイールスピンしにくいので、ローギア化することでさまざまな悪路でも対応できるようになります。
一方で、MT車も原則は1速から発進するのが良いのですが、凍結路面ではAT同様に2速に入れて半クラをうまく使った方がホイールスピンしにくくなります。
大型タービンを搭載し、高回転時のパワーのみに特化すると、低速トルクがスカスカになっている車種などは、そもそも2速発進は困難になってしまいます。
ジムニーJA22のローギア化は必要?
このようにいろいろ不足を感じるJA22ジムニーですが、結局のところローギア化をすると、いろいろ困難が生じるということがわかりました。
たしかに低速発進がしやすくなるというメリットはあるようなのですが、向いている車と向いていない車もあります。
普段よく走るシーンによっては、どうしても低速から発進したいということがあれば実現不可能ではありません。