ジムニーのジェリ缶ホルダーはどんなものがあるのでしょうか。
ジムニーのカスタマイズに興味を持っている方の中には、ジェリ缶とホルダーを装着してみたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ジェリ缶を装着すると、よりミリタリー感のあふれる外観にカスタマイズすることができ同時に実用性を向上させる事もできるため、興味があると言う方は少なくないはずです。
そこで今回は、ジムニーにジェリ缶ホルダーを設置する方法や実際にジェリ缶とホルダーで評価の高い物の紹介などを中心に、ジムニーとジェリ缶ホルダーについて解説をしていきます。
ジムニー ジェリ缶 ホルダー:ジェリ缶とは?
ジェリ缶と聞いても、どの様な物なのかよく分からないと言う方もいらっしゃると思いますので、まずはジェリ缶について説明をしていきます。
ジェリ缶とは、鋼鉄の板をプレスし溶接を行いタンクの形に仕上げた燃料容器の事を指し、このジェリ缶を自動車で輸送するための専用器具をジェリ缶ホルダーと呼んでいます。
ジェリカンとカタカナ表記される場合もありますが、両者で機能や意味合いが異なると言う事はありません。
名前の由来は諸説ありますが、第二次世界大戦時にイギリス軍がドイツ兵を侮辱する言葉としてジェリィと呼んでいたことが由来だと言われています。
元々は揮発性の高いガソリンなどを入れるための容器として開発されましたが、現在では災害時やアウトドアなどの給水用タンクとして用いられるケースも多く、材質はポリエチレン製の物も販売されています。
ジムニー ジェリ缶 ホルダー:ジェリ缶ホルダーの取り付け方と位置
ジェリ缶ホルダーは、車外でジェリ缶を輸送するために必要な器具ですが乗用車であるジムニーに装着する場合には、どの場所が適しているのでしょうか。
大抵の軍用車両の場合には、運転席や助手席ドアの付け根部分などにジェリ缶が配置されていますがジムニーの場合、この場所にジェリ缶を取り付けてしまうと道路交通法の積載物大きさ制限超過(この場合は車両の幅を越える積載物に該当する)に当てはまり、検挙の対象となってしまいます。
そのため、ジムニーなどの乗用車に装着を行う場合には、道路交通法で制限の無いリヤトランク部分が最も望ましいと言えます。
取り付け方には様々な方法がありますが、最もポピュラーなのはスペアタイヤと入れ替えると言う取り付け方法です。
ジェリ缶ホルダーを取り付けるまでの流れは以下の通りとなります。
- スペアタイヤを外す
- スペアタイヤを固定していたブラケットと呼ばれる固定器具を外す
- ブラケットを固定していたねじ穴に合わせてジェリ缶ホルダーをボルトで固定すれば、ジェリ缶ホルダーの取り付けは完了
ジェリ缶ホルダーはほとんどの製品が金属で作られているため、そのまま装着してしまうと走行中の振動や揺れによってボディーと干渉してしまい傷が付いてしまう恐れがあることから、ジェリ缶ホルダーを取り付ける際にはスポンジやゴム板などの緩衝材を使用すると良いでしょう。
ジムニー ジェリ缶 ホルダー:ジムニーにおすすめのジェリ缶
大まかなジェリ缶ホルダーの取り付け方が分かった所で、ここからは実際に評価や人気の高いジムニーにおすすめのジェリ缶とホルダーを紹介していきます。
VALPRO ジェリカン NATO軍タイプ10L缶
このジェリ缶は、ヨーロッパに本社を置くヴァルプロ社から販売されている鋼鉄製の本格的なジェリ缶となります。
ヴァルプロ社製のジェリ缶は、非常に高い耐久性を誇り高品質である事から現在でも実際の軍用品として採用されており、その中でもこのNATO軍タイプのジェリ缶はジムニーユーザーから高い人気を得ている商品です。
フタ部分は、二重のロック方式を採用し気密性の高いパッキンが使われている事から密封性が高く、ガソリンなどの燃料の他に飲料水なども長期保存することが可能となっています。
ヒューナズドルフ フューエルカン10L缶
ヒューナズドルフ社は家庭用銅製品の製造から始まり、1900年代中期からはポリタンクなどの製造を本格的に始めたメーカーです。
このジェリ缶は、ポリタンク製造のノウハウを活かし生まれた高品質なポリエチレン製のジェリ缶となっており、国連認証も通過している世界的に評価の高いジェリ缶となっています。
ヴァルプロ製のジェリ缶と同様に、密封性が高いことが特徴となっており本体自体が軽量であることが評価され人気が高い様です。
ジムニー ジェリ缶 ホルダー:ジムニーにおすすめのジェリ缶ホルダー
VALPRO ジェリカン10L専用ホルダー
このホルダーは、前述したヴァルプロ社から販売されているジェリ缶ホルダーとなります。
ヴァルプロ社製ジェリ缶ホルダーは、制震性に優れており重たいジェリ缶をホルダーに乗せた場合でも、ホルダー内部に装着されたゴム製の防振材によって缶とホルダーが干渉しない設計となっていることが特徴です。
また、セキュリティ面も優れており付属するバーに設置されている穴部分に南京錠などを取り付け、ジェリ缶を物理的にロックする事ができる点から盗難やイタズラ防止機能も兼ね備えたホルダーとなっています。
ジムニーの場合には、前述した同社製のジェリ缶と同時に装着される場合が多く、質感と完成度が高いことから高評価を得ている様です。
Jeepスパロー ジェリ缶 ガソリン携行缶キャリア
このジェリ缶ホルダーは、ジープなどの軍用車両部品を製造・販売・輸入しているジープスパローから販売されているホルダーとなります。
汎用品であるのにも関わらず、ホルダー自体の作りはしっかりとした構造となっており、リヤトランク設置用の固定穴とルーフキャリア設置用の固定穴がそれぞれ設けられているため、様々な部分にホルダーを取り付けられると言う点が大きな特徴です。
質感は申し分ないホルダーですが、ジムニーの型式によっては固定用の穴が合わない場合もありますので、このような場合にはDIYで穴位置を調整する必要があるため注意をしてください。
ジムニー ジェリ缶 ホルダー:ジェリ缶ホルダーは自作する事も可能
前述した通りジェリ缶ホルダーは、インターネット通販やミリタリーカーカスタムショップなどで購入する事ができますが、ボルトの穴位置が合わない場合や価格が高いなどの問題から購入を躊躇っていると言う方も多いと思います。
実は、ジェリ缶ホルダーというのは比較的簡単にDIYで自作する事も可能なパーツとなっており、実際のジムニーユーザーや他のクロスカントリー車ユーザーの中でも、オリジナルのジェリ缶ホルダーを作成している方が多く存在します。
その中でも最もポピュラーな自作方法としては、家具などの補強や固定を行うためのアングルやステーと呼ばれる金属板を組み合わせてジェリ缶ホルダーを自作するという方法です。
ホルダーの固定やアングルなどの組み立ては、全てボルトとナットを使用して作り上げていくため特別な知識は必要とせず、材料も全てホームセンターなどで比較的安価な値段で購入する事ができるため、コストを抑え自分の構想通りにオリジナルのジェリ缶ホルダーを作る事ができますので、興味のある方はぜひ挑戦してみると良いでしょう。
ジムニー ジェリ缶 ホルダー:まとめ
今回はジムニーにジェリ缶ホルダーを設置する方法や実際にジェリ缶ホルダーで評価の高い物の紹介などを中心に、ジムニーとジェリ缶ホルダーについて解説をしてきましたが、ジェリ缶とホルダーは道路交通法の兼ね合いから取り付ける場所は、リヤトランク部が最も適していると言う事が分かったと思います。
また、おすすめしてきた商品はどれも実用性に優れ評価も高い物ですが、取り扱う店舗が少なくコスト面の問題から購入を躊躇っていると言う場合には、DIYで比較的簡単に自作する事も可能となっていますので、ぜひ挑戦してみると良いでしょう。