スペーシアのヘッドアップディスプレイはグレードでどれに装着できる物なのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
ヘッドアップディスプレイの装着は、安い買い物ではありませんので選択を行う前に概要や必要性を把握しておかなければなりません。
そこで今回は、スペーシアにヘッドアップディスプレイを装着することのできるグレードや評判の紹介などを中心に、スペーシアとヘッドアップディスプレイについて解説をしていきます。
目次
スペーシア ヘッドアップディスプレイ グレード:ヘッドアップディスプレイとは?
昨今では、軽自動車における安全装備の充実化が図られておりヘッドアップディスプレイもその中の1つと言えますが、どの様な機能なのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
ヘッドアップディスプレイとは、車両に搭載されたカメラが認識した情報をフロントガラスの運転席側に投影し、視線を移動する事なく警告表示などを確認する事のできる機能のことを指します。
日本の軽自動車としては、2017年にフルモデルチェンジを行ったスズキ・ワゴンRやスペーシアに初めて導入された最新の安全運転支援機能となります。
主な機能としては、制限速度や進入禁止など道路標識の表示、現在のシフトポジションや車速表示などがあり、通常は視線を移動させなければ確認する事のできない表示をフロントガラスで確認する事が可能となります。
また、対応するナビゲーションを装着する事によって交差点案内や走行ルート案内などの表示が行われる事も大きな特徴です。
スペーシア ヘッドアップディスプレイ グレード:スペーシアで装着が行えるグレードは?
ヘッドアップディスプレイは、視線を移動させることなくフロントガラスに投影された映像で道路標識などの情報を確認する事のできる機能ですが、スペーシアで装着が行えるのはどのグレードなのでしょうか。
結論から先に言ってしまうと、スペーシアの場合にはエントリーグレードであるHYBRID G、上級グレードであるHYBRID Xの両グレードでヘッドアップディスプレイを装着させる事が可能です。
ただし、HYBRID Gグレードに設定されている衝突被害軽減ブレーキと呼ばれる安全装備システムが非搭載となっているモデルに関しては、ヘッドアップディスプレイを装着させる事はできません。
また、ヘッドアップディスプレイは新車注文時のみ装着が可能なメーカーオプション品となっているため、納車後や中古車として購入した車両には装着させる事ができませんので、注意する必要があります。
スペーシア ヘッドアップディスプレイ グレード:ヘッドアップディスプレイが装着できる条件は?
前述した通りヘッドアップディスプレイは、メーカーオプション品に設定されているため新車注文時のみ装着が可能となっていますが、その他にも装着を行うためには幾つかの条件が設定されています。
メーカーオプション品である全方位モニター用カメラを装着しなければならない
ヘッドアップディスプレイ機能は、全方位モニター用カメラが認識した情報をフロントガラスに投影する仕組みとなっている事から、ヘッドアップディスプレイのみでは機能させる事ができないため、必ず全方位モニター用カメラもセットで選択しなければなりません。
純正ナビゲーションを導入しなければ機能の一部を使用する事ができない
ヘッドアップディスプレイには、交差点案内や走行ルート案内などを表示する機能が備わっていますが、この機能は純正ナビゲーションから通信される情報が表示される仕組みとなっているため、社外ナビではこれらの機能を表示することができません。
そのため、全てのヘッドアップディスプレイの機能を最大限使用するためには、純正ナビを導入しなければならないという条件があるのです。
スペーシア ヘッドアップディスプレイ グレード: ヘッドアップディスプレイの価格は?
ヘッドアップディスプレイは前述した通り、メーカーオプション品に設定されていますが価格はどの位のオプションとなるのでしょうか。
実は、ヘッドアップディスプレイは単体で選択を行うことができないオプション品となっており、セットオプションである全方位モニター用カメラパッケージを選択しなければ、ヘッドアップディスプレイを装着する事はできません。
セット内容としては、フロント・サイド・バックカメラ、ヘッドアップディスプレイ、標識認識機能、ステアリングスイッチ、USBソケット、GPSアンテナなどがセットになっており、価格は86,400円となっています。
更に、交差点案内やルート案内表示機能を使用するためには純正ナビゲーションを導入する必要があり、パナソニック製の場合には12万円~17万円程度、パイオニア製の場合には13万円~15万円程度が全方位モニター用カメラパッケージの価格にプラスされるため、総額で20万円~25万円程度が必要なオプションとなります。
このように、総合的な価格差が非常に大きいオプションとなるため、導入を検討している場合には機能差や使用する環境などに応じて選択を行うと良いでしょう。
スペーシア ヘッドアップディスプレイ グレード:使い勝手の評判は?
ヘッドアップディスプレイは、全方位モニター用カメラの映像や純正ナビゲーションのルート案内をフロントガラスに投影させる機能ですが、実際の使い勝手や評判はどの様な感じなのでしょうか。
良い面の評判としては
- 視線の移動が少ないので、運転に集中することができる
- 警告などの注意喚起が音声だけでなく、視覚的に受け取れるため咄嗟の判断を行いやすい
- 車速やシフトポジション以外にもエコドライブ状況などが表示されるため、安全と環境に配慮した運転を行うことができる
などが主な良い面の評判となります。
反面、あまり良くない評判としては
- 視線の移動は少なくなったが、逆に表示される文字に集中してしまい危険を感じる事がある
- メーカーセットオプションだけなら価格相応だが、全ての機能を使うためには純正ナビも必要となるためコスト的には不満
- 慣れが必要とは思うが、今までなかったものが視界に入り込むため結果的には邪魔に感じる
などが主な良くない評判となります。
全体としては、視線移動が少なくなる事から運転の負担が減るなど高評価を得ていますが、反面運転に集中ができなくなるなど否定的な意見もあることから、導入を検討している場合には参考にすると良いでしょう。
スペーシア ヘッドアップディスプレイ グレード:まとめ
今回は、スペーシアとヘッドアップディスプレイについて解説していきましたが、基本的には全てのグレードにヘッドアップディスプレイを装着できる事が分かったと思います。
ただし、安全装備である衝突被害軽減ブレーキが非搭載となったHYBRID Gグレードには装着する事ができず、メーカーオプション品である事から納車後や中古車両には後付けとして装着する事ができませんので注意が必要です。
評判としては、視線移動などが少なくなり運転に集中できるなどの事から概ね高評価を得ていますが、表示される文字に集中してしまい危険を感じる場合や全ての機能を使用するには純正ナビが必要となるなど、コスト的に不満があると言う評価もあるため導入を検討している場合には参考にすると良いでしょう。