スペーシアには、カーテンエアバッグを装備できるのでしょうか。
現在スペーシアの購入を検討している方の中には、万が一の事故に備えてカーテンエアバッグの装着を考えているが、どのグレードに設定されているのか分からないと言う方も多いのではないでしょうか。
スペーシアという車は、子育て世代から年配者まで幅広い世代に支持されている車だけに、安全装備は特に気を遣っておきたいところです。
そこで今回は、カーテンエアバッグとサイドエアバッグの役割やスペーシアに設定されている各エアバッグの装備状況の紹介などを中心に、スペーシアとエアバッグについて解説をしていきます。
目次
スペーシア カーテンエアバッグ:カーテンエアバッグの役割と効果
昨今では安全装備の充実化が進み、スペーシアをはじめとした多くの軽自動車でもカーテンエアバッグ標準装着車が増えていますが、具体的にはどの様な役割を持っているのでしょうか。
カーテンエアバッグとは、サイドガラスの上部に沿う様にしてフロントからリヤ部分にかけて設置が行われるエアバッグの事を指します。
通常のエアバッグは、前後の衝突時に衝撃を抑える効果がありますがカーテンエアバッグの場合には、横からの衝突や横転時に頭部付近に受ける衝撃を軽減する役割を担っている事が特徴です。
また、通常のエアバッグとは異なりカーテンエアバッグは作動後しばらくの間膨らみ続ける特性があり、万が一の事故時に後部座席の乗員が車外に投げ出されてしまう事を防止する役割も同時に担っています。
特に交通事故の死亡原因は、8割近くが頭部や頸部への衝撃が原因と言われているため、カーテンエアバッグはこれらの部分への衝撃を大幅に軽減する効果を持っているのです。
スペーシア カーテンエアバッグ:サイドエアバッグの役割と効果
カーテンエアバッグは、主に頭部への衝撃軽減や車外への放り出しを防止するための役割を担っていますが、カーテンエアバッグよりも普及が進んでいるのがサイドエアバッグです。
このサイドエアバッグは、シート背面のサイド部分に設置されているエアバッグとなっており、事故時にシート表皮を突き破りエアバッグが膨らむ仕組みとなっています。
シート構造の異なる場合でも基本的な設計は同じとなり、車種専用の物を作る必要が無いことから、カーテンエアバッグよりも汎用性が高く普及率が高くなっていることも特徴として挙げられます。
また、カーテンエアバッグは頭部や頸部への衝撃を軽減する役割を担っていますが、サイドエアバッグは主に横からの衝突に対して、胸部と腹部の衝撃を軽減する役割を担っている事が特徴です。
特に横からの衝突は、正面からの衝突と比べて乗員が重傷を負うケースが多く、室内空間が狭い車種ほど、衝突時の衝撃軽減効果を発揮すると言われており、欧米では装着が義務化されている地域も存在します。
スペーシア カーテンエアバッグ:両エアバッグの必要性
カーテンエアバッグやサイドエアバッグは、横からの衝撃や横転時の衝撃を軽減する効果がありますが、その必要性はどのようなものなでしょうか。
これには様々な意見があるため一概に言える事ではありませんが、万が一の事を考えると必要性は高いものであると言う意見が大半を占めます。
昨今の自動車は、コストダウンや軽量化を目的としてドアなどの鉄製パーツは強度が増しているものの全体としては薄くなっており、これを補う形でフレーム部分の強化が行われている傾向にあります。
フレーム部分の強化は、車体が潰れにくくなるメリットがありますが鉄板の薄さは衝撃に対して弱くなるため、少しでも衝突時の衝撃を軽減すると言う意味でもカーテンエアバッグやサイドエアバッグは不可欠になりつつあると言う訳です。
特に子育て世代の方の場合には、チャイルドシートを後部座席に設置するケースが多く少しでも被害を軽減できればとの思いから、カーテンエアバッグを装着できる車を選ぶと言う方も多く存在します。
スペーシア カーテンエアバッグ:スペーシアの各エアバッグ装着状況は?
カーテンエアバッグやサイドエアバッグは、お子さんを後部座席に乗せるケースの多い子育て世代を中心に必要性の高いものとなっていますが、スペーシアの各エアバッグの装着状況はどうなっているのでしょうか。
まずフロントシート側ですが、運転席・助手席共にSRSエアバッグが標準装備されており胸部や腹部への衝撃を軽減するSRSサイドエアバッグも、グレードや衝突被害軽減ブレーキと呼ばれる安全装備の搭載・非搭載関わらず、全ての車両に標準装備されています。
しかし、リヤシート乗員の投げ出しや頭部などへの衝撃を軽減するカーテンエアバッグは、上級グレードであるHYBRID Xグレードでもメーカーオプションとして設定が行われておらず、全てのグレードでリヤシートを守るエアバッグは装着を行えないというのが現状です。
そのため、スペーシアの購入を検討している場合には、カーテンエアバッグを装備することはできませんので注意が必要です。
スペーシア カーテンエアバッグ:スペーシアカスタムの各エアバッグ装着状況は?
スペーシアカスタムは、スペーシアにスポーティー感と高級感を追加した派生モデルですが、各エアバッグの装着状況はどうなっているのでしょうか。
まずフロントシート側ですが、スペーシアと同様に運転席・助手席共にSRSエアバッグが標準装備されており胸部や腹部への衝撃を軽減するSRSサイドエアバッグも、グレードや衝突被害軽減ブレーキと呼ばれる安全装備の搭載・非搭載関わらず、全ての車両に標準装備されています。
リヤシート乗員の投げ出しや頭部などへの衝撃を軽減するカーテンエアバッグは、HYBRID XSターボというスペーシアカスタムの最上級グレードのみ標準装備されており、その他のXSグレードやGSグレードはスペーシアと同様にメーカーオプションとしても設定が行われておらず、全てのグレードでエアバッグの装着は行えないというのが現状です。
そのため、オプションとして装備を追加することができませんので、安全面を考量しカーテンエアバッグの装着を検討している場合には、HYBRID XSターボグレードを選ぶ必要がありますので覚えておくと良いでしょう。
スペーシア カーテンエアバッグ:まとめ
今回は、スペーシアとエアバッグについて解説をしてきましたが、各エアバッグの役割は事故時に車内からの放り出しを防止する効果や、頭部・胸部・腹部への衝撃を軽減する役割を担っている事が分かったと思います。
必要性については様々な意見がありますが、特にお子さんを後部座席に乗せるケースの多い子育て世代を中心に必要性の高いものになっているのが現状です。
また、スペーシアやスペーシアカスタムにはSRSエアバッグやサイドエアバッグは全車で標準装備されていますが、主に後部座席を守るカーテンエアバッグの装着はスペーシアカスタムのHYBRID XSターボモデルにのみ標準装備されており、他のグレードではオプションとしても装着が行えませんので、注意が必要です。