スペーシアのマスターウォーニングはどの様な場合に表示されるのでしょうか。
現在スペーシアを所有している方の中には、マスターウォーニングの意味やどの様な場合に表示されるものなのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
マスターウォーニングは、車両に異常が発生した場合や注意が必要な場合に点灯する大切な役割を担っているため、表示される理由を理解しておかなければなりません。
そこで今回は、マスターウォーニングの具体的な役割や表示された場合の対処法の説明などを中心に、スペーシアとマスターウォーニングについて解説をしていきます。
目次
スペーシア マスターウォーニング:マスターウォーニングとは?
昨今の自動車には、様々な機能が搭載されていることから警告灯の種類も増加しており、その中の1つとしてマスターウォーニングと言う警告灯が存在しますが、マスターウォーニングとはどの様な意味の警告灯なのでしょうか。
マスターウォーニングとは、車両に発生している異常を知らせる場合や注意喚起を促す場合に点灯する、三角印にビックリマークが組み合わされた警告灯の事を指します。
通常は、他の警告灯表示や注意喚起表示などと組み合わされて点灯するため、マスターウォーニング単体で点灯することはほとんどありません。
またスペーシアの場合には、エンジン始動時やアクセサリーモード起動時に必ずマスターウォーニングと他の警告灯が同時に数秒間点灯しますが、これは各警告灯や異常検出機能の動作確認が行われている状態であるため、正常な動作となります。
では、具体的にはどの様な場合にこのマスターウォーニングは点灯するのでしょうか。
次からの項目では、マスターウォーニングが点灯する頻度の高いものや、点灯した場合の対処法などについて説明をしていきます。
スペーシア マスターウォーニング:マスターウォーニングの点灯頻度が高いもの・その1
マスターウォーニングは、車両の異常や注意喚起を促すために点灯する警告灯ですが、ここからは点灯頻度の高ものとその場合の対処法について解説していきます。
半ドアやドアを閉め忘れている場合
自動車のピラー部分には、ドアが確実に閉まっているかを検知する為のセンサーが取り付けられており、ドアの閉め方が不完全な場合にはメーターパネル内に半ドア警告灯が点灯する仕組みとなっています。
この半ドア警告灯が点灯したまま、ギヤをD(ドライブ)ポジションに入れ走行を始めると、事故を防止するために警告音とマスターウォーニングの点灯や点滅が始まり注意喚起が促されるのです。
この場合、一旦車を停車させ各ドアを閉め直す事で半ドア警告灯が消灯し、マスターウォーニングの作動を停止させる事が可能となります。
ただし、ドアを閉め直したのにも関わらず警告灯やマスターウォーニングが点灯している場合には、半ドアを検知するセンサーに異常が発生している場合がありますので、点検を受けなければなりません。
スペーシア マスターウォーニング:マスターウォーニングの点灯頻度が高いもの・その2
スマートキーの検知が行えない場合
スペーシアには、ドアのロックの施錠・解錠やエンジンの始動をキーレスで行う事のできる、リモコン型のスマートキーが付属されています。
このスマートキーが、解錠後や走行中に電池切れまたは電波干渉などを起こすことによって、車載されているコンピューターとの間で通信が行われなくなると、メーター内の左下に位置する鍵の形をした警告灯とマスターウォーニングが点滅を始めるのです。
この場合、一旦車を停車させスマートキーをプッシュスタートボタンにかざし、鍵がある事をコンピューターに認識させる事で、警告灯とマスターウォーニングを停止させる事が可能となります。
また、スマートキーはスマートフォンなどの機器から発信される電波と混信を起こしてしまう事でも鍵が検知されなくなる場合があるため、携帯している位置を離すことで対処できる場合もありますので、確認を行うと良いでしょう。
スペーシア マスターウォーニング: マスターウォーニングの点灯頻度が高いもの・その3
ふらつきや車線逸脱警報が作動している場合
スペーシアには、先進の安全装備としてカメラやレーダーによって走行時のふらつきや走行レーンの逸脱を防止する為の機能が搭載されています。
この機能が作動するとメーター内の左側中央部に配置された、ふらつき警報や車線逸脱警報の警告灯とマスターウォーニングが点灯・点滅し注意喚起を促すのです。
この場合、走行している場所をレーンの中央部に変更することや踏んでしまっている車線から脱出することで、警告灯やマスターウォーニングを消灯させることが可能となります。
ただし、正しい位置を走行しているのにも関わらず警告灯やマスターウォーニングが消灯しない場合には、車線位置などを認識するカメラやレーダー部分に不具合や故障が発生して可能性がありますので、販売店などで点検を受けなければマスターウォーニングなどの警告機能を停止させることはできません。
スペーシア マスターウォーニング:マスターウォーニングが単体で点灯・点滅している場合
前述した通り、スペーシアのマスターウォーニングは他の警告灯と同時に点灯する場合が殆どですが、単体で点灯や点滅をしている場合は車両に重大の異常が発生している場合があります。
例えばスペーシアには、ハイブリッドシステムが搭載されていますが、このシステムには異常を知らせる警告灯や、インフォメーションパネル内に表示されるメッセージ機能は備わっていません。
そのため、メーターパネル内で警告表示を行う事ができない為に、マスターウォーニングのみでの注意喚起となるのです。
その他にも、電気系統の不具合やメインバッテリーと呼ばれるハイブリッドシステム用蓄電池の劣化によってもマスターウォーニングのみの注意喚起となり、この場合には販売店などで診断機などを使用し、詳しい点検を受けなければ問題を解消させる事はできません。
いずれにしても、マスターウォーニングのみの点灯は重大な異常や故障に繋がる可能性が高いため、早急に点検を受けることをおすすめします。
スペーシア マスターウォーニング:まとめ
今回は、スペーシアとマスターウォーニングについて解説してきましたが、マスターウォーニングはドライバーへ異常や注意喚起を促すための警告表示である事が分かったと思います。
表示される頻度の高さとしては、ドアの閉め方が不完全な場合やスマートキーが検知できない場合、走行安全機能が作動しているなどの場合が多く、いずれも正しい操作を行う事でマスターウォーニングを停止させる事ができますので、参考にすると良いでしょう。
ただし、マスターウォーニングが単体で点灯している場合には車両に重大な異常が発生している場合があり、この場合には簡単に対処する事ができませんので早急に点検を受けることをおすすめします。