スペーシアの車いす移動車の燃費は！？

スペーシアの車いす移動車の燃費どれくらいなのでしょうか。

現在スペーシアの購入を検討している方の中には、スズキWITHシリーズでもある車いす移動車の燃費や特徴などは、どの様になっているのか興味があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

スペーシアを含むスズキWITHシリーズの車両は、標準車両と比べて特別な設計となっている事から主要装備品やオプション品などの設定が異なるため、詳しい概要を把握しておきたい所です。

そこで今回は、スペーシアに設定されているスズキWITHシリーズの説明、特徴や燃費などの説明を中心に、スペーシアと車いす移動車について解説をしていきます。

1 スペーシア車いす移動車燃費：スズキWITHシリーズとは？
2 スペーシア車いす移動車燃費：スペーシアのWITHシリーズはどんな仕様？
3 スペーシア車いす移動車燃費：スペーシアのWITHシリーズどの様な特徴がある？
4 スペーシア車いす移動車燃費：燃費はどのくらい？
5 スペーシア車いす移動車燃費：ナンバープレートの車両区分はどうなるの？
6 スペーシア車いす移動車燃費：まとめ

スペーシア車いす移動車燃費：スズキWITHシリーズとは？

スペーシアには、標準的な車両に加えてスズキWITHシリーズという車両のラインナップも行われていますが、このスズキWITHシリーズとはどの様な車両なのでしょうか。

スズキWITHシリーズとは、ベースとなる標準車両に特別な架装や特殊改造を行った福祉車両シリーズの事を指し、スペーシアをはじめとしてワゴンRやワゴンRスティングレー、エヴリィなど様々な車種が販売されています。

各車種にはそれぞれの特徴があり、車いすに乗ったままの状態で車両に乗車できる車種や、乗車の際には助手席に搭載された電動昇降シートに座り、車いすはラゲッジルームに収納する車種など、使い勝手や必要とする補助段階に応じて車種を選べることが特徴です。

ただし、福祉や介護を主な使用目的とした車両である事から、メーカーオプション品の装着が不可となっている車種もあり、標準車両に予め装着されている装備品も一部変更されているなど、細かい変更点が存在する車両でもありますので覚えておくと良いでしょう。

スペーシア車いす移動車燃費：スペーシアのWITHシリーズはどんな仕様？

スペーシアをはじめとしたスズキWITHシリーズは、車いすでの移動や介護が必要な方の使用を基本とした福祉車両である事が分かりましたが、スペーシアのWITHシリーズはどの様な仕様となっているのでしょうか。

スペーシアのWITHシリーズは、ラゲッジルームの床面に格納式のスロープが設置されており、リヤゲートを開けると車いすに乗ったままの状態でも車両に乗車する事ができるなど、乗降の利便性を高めた仕様となっています。

また、車いすに乗ったままでも簡単に乗降が行えるよう、電動式のウインチが備えられているため、路面と車両の間に存在する傾斜角度のきついスロープ部分の乗せ降ろしも簡単に行う事が可能です。

更にこのウインチには、車内で車いすが動いてしまわないよう固定器具の役割も同時に担っており、ラゲッジルーム部分には車いすに乗っている方用の手すりも標準搭載されているため、車いすでも安心して車移動を行う事が可能となります。

ただし、これらの器具が装着されている事から標準車両と比べてシート形状や設計が異なり、通常全グレードで装備されているチャイルドシートを固定する為のISOFIX式固定具などは非搭載となっているなど、標準車両とは仕様が異なる部分も存在しますので注意が必要です。

スペーシア車いす移動車燃費：スペーシアのWITHシリーズどの様な特徴がある？

スペーシアのWITHシリーズは、車いすに乗ったままでも車両に乗車が行えるなどの仕様となっていますが、この他にはどの様な特徴があるのでしょうか。

まずグレードですが、スペーシアのWITHシリーズには装備品の豪華さや数によって標準車両と同じくHYBRID GグレードとHYBRID Xグレードの2種類が設定されています。

どちらのグレードも、一部を除いてほぼ標準車両と同じ装備内容となっていますが、HYBRID Gグレードの場合にはリヤシートの有無を選択することが可能となっており、車いすを利用した方の乗車と利用しない方の乗車を兼用する場合には、リヤシート付きで乗車定員が4人となります。

反対に、ラゲッジルームを車いす専用の乗車スペースにする場合には、リヤシートの設置は行われず、乗車定員はフロントシート2席とラゲッジルームの車いす1席という構成を選択できる事が大きな特徴です。

一方のHYBRID Xグレードは、可動式の後部座席となっているため、Gグレードと同じく最大乗車定員が4人という形式のみ設定されており、リヤシート無し車両の選択は行う事ができません。

また、スペーシアのWITHシリーズは国土交通省や地方自治体から正式に認められた福祉車両である事から、購入の際の消費税が非課税となりその他の自動車税などが減免されると言う事も大きな特徴の1つです。

スペーシア車いす移動車燃費：燃費はどのくらい？

スペーシアを含めた軽自動車は、小回りが利き低燃費であるなど様々なメリットが存在しますが、電動ウインチなど特殊な装備品を搭載した福祉車両であるスペーシアWITHシリーズの燃費はどの程度となっているのでしょうか。

これは、メーカー主要諸元表にも明確な記載が行われていないため、正確な数値を述べることはできませんが、電動ウインチやスロープなどの装備品を全て装着した状態で計量を行う車両重量は、HYBRID Xグレードの場合で920kg、HYBRID Gグレードのリヤシート付き車両で910kg、リヤシート無し車両で880kgとなります。

この数値は、標準車両で装備品の数が多いHYBRID Xグレードの車両重量とほぼ同じ数値となり、エンジン排気量やハイブリッドシステムなどエンジン形式は標準車両とWITHシリーズで共通となっている事から、総合的には燃費面で大きな違いは無いと考えられます。

標準車両のスペーシアHYBRID Xグレード2WD車（車両重量870kg）の燃費は28.2km/L、4WD車（車両重量920kg）の場合には26.4km/Lである事から、車両重量としては同じとなるためWITHシリーズでもほぼ同様の燃費が期待できると言う訳なのです。

スペーシア車いす移動車燃費：ナンバープレートの車両区分はどうなるの？

スペーシアのWITHシリーズは、ベースとなる標準車両に特別な架装や特殊装備品を装着した福祉車両ですが、ナンバープレートの車両区分は本来の軽自動車のままなのでしょうか。

結論から先に言ってしまうと、スペーシアのWITHシリーズの場合は2種類に分類される事になり、HYBRID XやGグレードでもリヤシート付き車の場合には従来通り黄色の5ナンバー、Gグレードの中でもリヤシート無し車の場合には黄色の8ナンバーとして車両区分が分けられます。

これは、車いす移動車としての定義が関わっておりGグレードでリヤシート無し車の場合には、車いすを乗せるための専用の乗車専有面積が座席の2分の1以上を占める事から、8ナンバーとして登録を行わなければならないことが要因となります。

一方のXやGグレードでリヤシート付き車の場合には、車いすを乗せる必要が無い場合にはシートを元に戻し通常車両の様に使用する事ができる事から、車いす専用の専有面積とは見なされないため、通常通りの5ナンバー登録となるのです。

通常8ナンバーと5ナンバーでは、初回の車検年数が異なるほか車検継続時の重量税などが異なる等の差がありますが、明確な福祉車両としての使用する場合には障がい者手帳が必要となり、これによって減免措置が行われるためスペーシアの場合にはナンバーの区分で違いが出るという事はありませんので、覚えておくと良いでしょう。