スペーシアにチャイルドシートは2台乗せられるのかと疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
チャイルドシートは、万が一の事故時にお子さんの身を守る大切な役割を担っているだけに、正しい設置方法を身につけておきたいところです。
そこで今回は、スペーシアにチャイルドシートを設置する方法やチャイルドシートはどの場所に設置するのが理想的かなどを中心に、スペーシアとチャイルドシートについて解説をしていきます。
目次
スペーシア チャイルドシート 2台:チャイルドシートはどの位置に設置するのが理想的?
チャイルドシートは思いのほかシートサイズが大きいため、設置場所に困っているという方は多いと思いますが、どの位置に設置するのが理想的なのでしょうか。
結論から先に言ってしまうと、車種やボディーサイズなどによって異なるものの一般的にはフロントシートを除いた後部座席以降の運転席側が最も理想的であると言われています。
これは、運転者の心理と情景反射が関わっているためで万が一、正面衝突の危険がある場合ドライバーは咄嗟の判断で衝突を避けるために左側にステアリングを切り衝突を避けようとします。
その結果、衝突回避後に助手席側が設置物などに衝突する確率が非常に高く重傷を負うケースが多い事から、破損確率の低い運転席側が理想的だと言われているのです。
また、スペーシアを含む昨今の自動車にはエアバッグの装着が標準化されているものが多く、助手席にチャイルドシートを設置してしまうと万が一の事故でエアバッグが作動した場合、窒息してしまう可能性が高い事も1つの理由として挙げられます。
スペーシア チャイルドシート 2台:スペーシアにチャイルドシートを設置する方法
チャイルドシートには、様々な種類や構造の物があり設置方法が複雑な物も存在しますが、スペーシアにはどの様に取り付けを行えば良いのでしょうか。
現在、チャイルドシートの流通量で最も多く採用されているシートベルト固定式の場合には、以下の手順で設置を行います。
- 後部座席を最後方へスライドさせておく
- 後部座席にチャイルドシートを乗せ、リクライニングを調節してチャイルドシートと後部座席の背もたれ部分に隙間が無い事を確認する
- シートベルトをチャイルドシートの指定された腰部分に通し、シートベルトバックルに固定する
- 最後にシートベルトが巻き取られる方へ力一杯引き、チャイルドシートのベルトロック部分にシートベルトを挟み込めば、シートベルト固定式チャイルドシートの設置は完了
となります。
最もポイントとなるのは、2番目のチャイルドシートと後部座席の背もたれを密着させるという点で、この部分に隙間ができてしまうとシートベルトの緊急ロック機能が動作せずシートの固定が不十分になり、衝突時の衝撃を吸収する事ができなくなってしまうため、しっかりと調整を行う必要があります。
スペーシア チャイルドシート 2台:スペーシアの後部座席はISOFIXに対応している
チャイルドシートにはシートベルト固定式の他に、ISOFIX式と呼ばれる自動車の座席に設置されたコネクターに接続するだけで、チャイルドシートを設置できる物も存在します。
設置方法は極めて簡単で、シートに表示されているISOFIXロゴ部分にチャイルドシートの専用固定具を挿入するだけとなっており、シートベルト固定式と比べて設置の手間が無い事が大きな特徴です。
スペーシアの場合、グレードを問わず全ての車両で後部座席の運転席側と助手席側がこのISOFIXに対応したシートとなっていますので、チャイルドシートを購入する際に参考にすると良いでしょう。
また、ISOFIX固定式の場合にはシートベルトを使用する事が無いため、後部座席を自由な位置にスライドさせることができる点も魅力の1つと言えます。
スペーシア チャイルドシート 2台:チャイルドシートは2台設置できる?
スペーシアに乗っている方の中には、新しい家族が増えチャイルドシートを増設しなければならないと言う方もいらっしゃると思いますが、実際に2台のチャイルドシートを乗せることは可能なのでしょうか。
結論としては、スペーシアにチャイルドシートを2台乗せることは可能です。
一般的なチャイルドシートの横幅は、40cm~50cm程の物が大半となっておりスペーシアの後部室内幅は130cm以上が確保されている事から、大型なチャイルドシートでも余裕を持って2台設置することが可能となっています。
ただし、新生児用などに設定されている横向き型のチャイルドシートは横幅が70cm~80cm程になるため、2台を同時に横向きで使用する事はできません。
シートを設置する位置としては、後部座席に2台や後部座席と助手席に1台ずつなどがありますが、前述した通り事故時の破損確率やエアバッグによる窒息などを考えた場合、後部座席に2台設置するというのが理想的だと言えます。
スペーシア チャイルドシート 2台:スペーシアには向いていないチャイルドシートもある
スペーシアには2台のチャイルドシートを乗せることが可能ですが、実はスペーシアには向いていないチャイルドシートも存在します。
それは、サポートレッグと呼ばれるチャイルドシートと車両の床面を固定する為のバーが付いている機種です。
このサポートレッグが付属している機種は、シートベルト固定式やISOFIX式に関わらず販売が行われており、チャイルドシートを安定して設置できることから好評を得ていますが、設置するには車両の床面積を犠牲にしなければならないというデメリットも併せ持っています。
特にシートベルト固定式の場合には前述した通り、後部座席を最後方までスライドさせなければならず、必然的に荷室が狭くなってしまいベビーカーなどを積み込むことができなくなってしまいます。
この場合、荷室の代わりとなるのが前部座席と後部座席の間にある床面となりますが、サポートレッグが設置されているとこの部分が荷室として使用できなくなり、ベビーカーなどを積載することができなくなってしまうため、スペーシアには向いていないチャイルドシートとなるのです。
スペーシア チャイルドシート 2台:まとめ
今回は、スペーシアとチャイルドシートについて解説をしてきましたが、スペーシアには2台のチャイルドシートを設置できる事が分かったと思います。
設置位置については後部座席に2台や後部座席と助手席に1台ずつなどの方法がありますが、事故時の破損確率やエアバッグによる窒息などを考えた場合、後部座席に2台設置するというのが理想的だと言えるでしょう。
また、スペーシアはISOFIXに対応したシート設計となっているため設置の手間を考えるとISOFIX式が適していると言えますが、シートベルト固定式でも正しく設置を行えば大きな機能差はありませんので、コストや使用環境に応じて選択を行うと良いでしょう。