スペーシアのメーター内に電池マークが点灯している事はありませんか。
現在スペーシアを所有している方の中には、メーターに乾電池の様なマークが点灯し消えなくなってしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
メーターに表示される警告表示は、車両に何らかの不具合が起きていることを示しており、表示が消灯されなければ車検不適合となる場合もあるため、対処法を把握しておきたいところです。
そこで今回は、メーター内に表示される電池マークの意味や消灯しない場合の原因と対処法の紹介などを中心に、スペーシアと電池マークの対処法について解説をしていきます。
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スペーシア メーター 電池マーク:メーター内の乾電池マークは何?
車のメーター内には様々なデザインの警告灯が表示されるようになっており、その中に乾電池の様なマークもありますが、これは何のためのマークなのでしょうか。
スペーシアを含む昨今の自動車は、一昔前のような物理的な鍵を使用するのではなく、セキュリティ情報が記憶されたリモコン型のスマートキーを使用してロック・アンロックやエンジンの始動を行います。
スマートキーにはボタン型の電池が内蔵されており、この電池から電気の供給を受ける事で動作をさせていますが、電池の劣化や残量不足で発信される電波や電圧低下を感知すると、電池の交換を促すサインとしてメーター内に電池のマークが点灯するようになっているのです。
通常、ボタン電池の寿命は2年~3年程度と言われていますが、使用頻度や環境によってはそれよりも短くなってしまうケースもあるため、トラブルを防ぐという観点からも1年毎に交換を行うなど定期的に交換する事が望ましいと言えます。
スペーシア メーター 電池マーク:電池交換後もマークが消えない場合の対処法
メーター内に表示される電池のマークは、スマートキーに内蔵されたボタン電池の残量が不足している事を示しているため、基本的には電池を新しい物に交換する事でマークを消灯させる事ができますが、希に電池交換後もマークが消えないという場合があります。
これは、電池を交換したことによってスマートキーから発信される電波の強さが変更され、車両に設置されているコンピューター側が異常と判断するために起こると言われています。
この場合の対処法ですが
- 電池を交換したスマートキーと、スペアとなるスマートキーの両方持つ
- 2つのスマートキーで、それぞれロック・アンロック操作をボタンを使用して2回以上行う
- ドアハンドルに設置されているリクエストスイッチを使用して、ロック・アンロック操作2回以上行う
- 2つのスマートキーを持ったままエンジンスタートボタンを押し、エンジンを始動させれば完了
以上の行程を行うと、コンピューター側が正常にスマートキーの信号を検知できるようになり、電池のマークを消灯させる事が可能となります。
スペーシア メーター 電池マーク:スペアキーが原因の場合も
スペーシアのメーターに表示される電池のマークは、スマートキーに内蔵されているボタン電池の残量不足や、電池を交換する事によって電波の強さが変更されるために表示されますが、前述した対処法を行ったのにも関わらずマークが消えないケースも存在します。
これには幾つかの原因がありますが、最も可能性として高いのはスペアキーの電池不足です。
スペーシアをご家族などで使用している場合には、同乗者の方もスペアとなるスマートキーを所持して乗車を行う場合がありますがこの際、同乗者が持っているスマートキーの電池残量が不足していると、再び電池不足を知らせるマークが表示されてしまう場合があるのです。
この場合の対処法ですが、スペアキーとなるスマートキーの電池交換を行うことでマークを消灯させることが可能となります。
電池交換後は、電波の強さが変更されコンピューター側が異常を検知する場合もありますので、再びマークが点灯してしまった場合には前述した対処法を行うとよいでしょう。
また、マスターキーとスペアキーの電池交換を同じタイミングで行えば、マークの消灯作業を1度で済ますことが可能となりますので、電池の交換は同時交換する事をおすすめします。
スペーシア メーター 電池マーク:身近な機器が原因となる場合もある
スペーシアの電池マークは、電池の残量も問題なく電池交換後に発生するマークの消灯操作を行った場合でも、再び点灯してしまう場合があります。
これは様々な原因が考えられますが、1つの可能性として挙げられるのは身近な機器が原因となっている場合です。
スペーシアをはじめとしてスマートキーを導入している車種は、スマートキーと車両に搭載されているコンピューターの間で様々な情報を照合し、内蔵されている電池の残量などを把握する仕組みとなっています。
ところが、スマートキーの近くにスマートフォンや携帯電話など電波を発信する機器があると、スマートキーから発信される電波の情報と混信してしまい、情報の照合が上手く受け取れなくなってしまうことから、コンピューター側が電池不足だと誤検知してしまうのです。
この場合の対処法ですが、スマートキーとスマートフォンや携帯電話などの機器を離して所持することで、問題を解消させる事が可能となりますのでポケットやバッグに分けて持ち歩くなどの工夫を行うと良いでしょう。
スペーシア メーター 電池マーク:物理的な故障の場合も
スペーシアの電池マークが点灯してしまう症状は、大半の場合で前述してきた対処法を行う事で解決することができます。
では、対処法を行ったのにも関わらず症状が再発する場合や解決しない場合には、どの様な事が考えられるのでしょうか。
これは、電気系統のトラブルや周辺の道路環境など様々な要因が考えられますが、残念ながら最も可能性として高いのはスマートキーの物理的な故障です。
スマートキーは薄い電子基板で構成されており、プラスチックの筐体で衝撃から守られていますが、コストカットなどの影響から部品を接合する溶接部分が減らされているため、意図しないタイミングで溶接部が破損しスマートキーの動作が不安定になってしまう場合があります。
溶接部分は、ボタン操作などでスマートキーに一定の圧力がかかると一時的に結合されるため使用する事ができますが、圧力がなくなると電池からの電源供給が行われず、車両に搭載されたコンピューターは電池切れだと判断しマークが点灯してしまうのです。
この場合の対処法ですが、スマートキーは電子基板のみを修理する事はできませんので、販売店で新たなスマートキーを購入しなければ問題を解消させることはできません。
また、コンピューター自体に不具合や破損が生じている可能性もありますので、不具合が解消しない場合には早めに点検を受けることをおすすめします。
スペーシア メーター 電池マーク:まとめ
今回は、スペーシアと電池マークの対処法について解説してきましたが、電池マークはスマートキーの電池不足をドライバーに知らせるための警告灯である事が分かったと思います。
また、電池交換を行うとスマートキーから発信される電波の強さが変化し、車両側のコンピューターが異常と判断してしまう場合や、所持している携帯機器の影響でも電池マークが再点灯してしまう場合がありますので、前述した対処法を参考にするとよいでしょう。
その他の場合については、スマートキーや他の機器が故障している可能性も考えられますので、販売店などで早めに点検を受けることをおすすめします。