スペーシアのスライドドアが開かない、と困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
スペーシアのスライドドアは電動タイプと手動タイプの2種類があり、それぞれ開かなくなる原因が異なるため、正しい対処法を把握しておかなければなりません。
そこで今回は、スペーシアの電動・手動スライドドアが開かなくなる原因やその場合の対処法などを中心に、スペーシアとスライドドアが開かなくなった場合の対処法についての解説をしていきます。
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スペーシア スライドドア 開かない:電動スライドドアが開かない原因と対処法・その1
スペーシアは新旧モデルを問わず一部のグレードで、電動スライドドアが採用されていますが、突如としてスライドドアが開かなくなってしまうことがあります。
これには様々な原因が考えられますが、最も多い例としては電動スライドドアのスイッチがOFF状態となっている場合です。
スペーシアを中心とした電動スライドドア装着車には、イタズラ防止や不用意なスライドドアの開閉によって事故を防止する目的から、電動スライドドアへの電源供給を停止するスイッチが備わっています。
このスイッチを誤って触ってしまうと、スライドドアへの電源が供給されずドアが電動で開かなくなってしまうのです。
この場合の対処法は非常に簡単で、スペーシアの場合には新型・旧型を問わずステアリングコラムの左下にスライドドアの電源スイッチが設置されていますので、このスイッチをON状態(スイッチを押し込んだ状態)にする事で、再び電動でスライドドアを開けることが可能となります。
スペーシア スライドドア 開かない:電動スライドドアが開かない原因と対処法・その2
スペーシアの電動スライドドアは、電源スイッチがOFF状態となっている場合にドアを開ける事ができなくなってしまいますが、電源がON状態にも関わらず電動でドアが開かない場合には、他の箇所で問題が発生している場合があります。
この場合、電気系統など様々な不具合が考えられますが最も可能性として高いのは、ヒューズ切れです。
ヒューズは、電気系統に何らかの不具合が発生した場合に過電流を避けるため電気の通り道を遮断する役割を担っていますが、このヒューズが切れてしまうと電動スライドドアまで電源供給が停止してしまうため、ドアが開かなくなってしまうのです。
この場合の対処法ですが、切れてしまったヒューズを新しい物に交換する事によって、再び電動でスライドドアを開けることが可能となります。
新型スペーシアの場合には、室内助手席側の足元にヒューズボックスが設置されており、ヒューズ位置6番のPSD Rまたは20番のPSD Lが電動スライドドアのヒューズとなりますので、切れている場合には交換を行うと良いでしょう。
スペーシア スライドドア 開かない:手動スライドドアが開かない原因と対処法・その1
スペーシアには手動スライドドアが標準装備されている車両も多く存在しますが、手動タイプの場合でもドアが開かなくなる事があります。
この場合、最も多い原因となるのがチャイルドロック機能が作動していると言う場合です。
このチャイルドロック機能は、スライドドアの開口部に設置されておりチャイルドプルーフ機能とも呼ばれていますが、この機能が作動してしまうと室内側からドアの開閉が一切行えなくなってしまいます。
通常は開いたドアの奥の部分にロックレバーが配置されていますが、乗降時に何らかの原因でロック部分に荷物などが引っかかってしまった場合や、洗車で拭き上げを行った際に誤ってロックレバーに触れてしまう事が原因で、機能が作動してしまう場合があるのです。
この場合の対処法は非常に簡単で、ロックレバーを上部のUNLOCK位置に設定することで、再びスライドドアを開ける事が可能となります。
スペーシア スライドドア 開かない:手動スライドドアが開かない原因と対処法・その2
手動スライドドアは、チャイルドロック機能の作動によって室内側からドアを開ける事ができなくなってしまいますが、チャイルドロックを解除してもドアが開かない場合には他の箇所で不具合が発生している場合があります。
この場合、様々な原因が考えられますが最も多いのはスライドドアレール部分の汚れです。
スライドドアは、ドア開口上部とボディー後方側面に設置されているレール部分にドアを動かすためのローラーを乗せて開閉を行いますが、この部分に砂やホコリ、小石などが挟まってしまうと正常に動作が行えなくなってしまい、スライドドアが開かなくなってしまう場合があります。
こちらの場合、スライドドアレール部分の清掃を行うことで再びドアの開閉を行うことが可能となりますが、ローラー部分が小石などを挟み込んでしまっている場合にはスライドドアを取り外して清掃と調整を行わなければなりませんので、販売店などで点検を受ける必要があります。
スペーシア スライドドア 開かない:電動・手動ドア共通で開かないケースもある
スペーシアのスライドドアは、電動・手動に限らず両方のタイプ共通で開かなくなるケースも存在します。
代表的な例としては
- 給油口が開いている場合
- エアロパーツを装着している場合
- 潤滑油が不足している場合
などが代表的です。
スライドドアは、給油口が開いている場合には給油時の事故を防ぐ目的からスライドドアを全て開ける事ができなくなっていますが、給油口を閉めることで再びドアを開ける事が可能です。
エアロパーツを装着している場合には、サイドスカート部分の取り付け不良や縁石などへの接触によって、サイドスカートに歪みやズレが生じるとスライドドアを開けた際にドアとエアロパーツが干渉してしまい、スライドドアが開かなくなりますのでエアロパーツの調整を行う必要があります。
また、スライドレール上の潤滑油が減少することでローラーの滑りが悪くなりスライドドアが開かなくなってしまう場合がありますので、法定点検や定期点検時に販売店などでグリスアップをしてもらうと良いでしょう。
スペーシア スライドドア 開かない:まとめ
今回は、スペーシアとスライドドアが開かなくなった場合の原因や対処法について解説をしてきましたが、電動や手動タイプの違いで様々なことが原因となりスライドドアが開かなくなるという事が分かったと思います。
対処法としては電源スイッチのON・OFFやチャイルドロック機能の設定、日頃の清掃などで対処できるものが殆どですが、中にはスライドドアを外し再調整を行わなければならない場合もありますので、対処法を実践しても不具合が解消しない場合には販売店などに相談を行うと良いでしょう。