スペーシアの鍵が開かない、と困っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
スペーシアの鍵はモデルやグレードを問わず、全ての車両でスマートキーとなっており遠隔操作で鍵の開け閉めを行うことができますが、突如としてスマートキーを使用した鍵の開閉が行えなくなる場合があるため、対処法を把握しておきたい所です。
そこで今回は、スペーシアの鍵が開かなくなってしまう原因や、その場合の対処法などを中心に、スペーシアとスマートキーで鍵が開かなくなった場合の対処法について解説をしていきます。
目次
スペーシア 鍵 開かない:最も多いのはスマートキーの電池切れ
スペーシアには、新旧のモデルを問わず全てのグレードでリモコン型のスマートキーが付属していますが、突如としてこのスマートキーを使用して鍵を開けることができなくなってしまう場合があります。
これには様々な原因がありますが、最も多いのはスマートキーの電池切れです。
スマートキーには、車両のセキュリティ情報が記憶されており、車両側に設置されたコンピューターとリモコンキーの情報を照合することで、鍵の開け閉めを行えるようになっています。
ところが、スマートキーの電池が切れてしまうと鍵の情報を車両のコンピューターへ送信することができなくなってしまい、鍵を開けることができなくなってしまうのです。
この場合の対処法ですが、スペーシアの場合にはスマートキーに収納されている内蔵キーを取り出し、隙間にマイナスドライバーなどを挿入してスマートキーを分解し、装着されているボタン型電池を交換すれば、再びスマートキーを使用して鍵を開けることが可能となります。
運転席側は内蔵キーを差し込んで鍵を開けることも可能ですので、もしもの場合に備えて覚えておくと良いでしょう。
スペーシア 鍵 開かない:ヒューズ切れでも鍵が開かなくなる
スマートキーで鍵が開かなくなってしまう原因は、大半の場合でスマートキーの電池切れが要因となりますが、電池の交換を行ったのにも関わらず鍵が開かない場合には、他の箇所で問題が発生している場合があります。
この場合、電気系統などの不具合が考えられますが最も可能性として高いのは、ヒューズ切れです。
ヒューズは、電気系統に何らかの不具合が発生した場合に過電流を避けるため、電気の通り道を遮断する役割を担っています。
ところが、このヒューズが切れてしまうとドアロック部分に電源供給が行われなくなってしまうため、鍵が開かなくなってしまうのです。
この場合の対処法ですが、切れてしまったヒューズを新しい物に交換する事によって、再びリモコンキーで鍵を開けることが可能となります。
ヒューズの交換を行う場合には、室内に入らなければなりませんので前述した通り運転席側に内蔵キーを差し込んで解錠を行うと良いでしょう。
新型スペーシアの場合には、室内助手席側の足元にヒューズボックスが設置されておりヒューズ位置10番のD/L 20Aが、旧型スペーシアの場合には6番のD/L 20Aがドアロックのヒューズとなりますので、切れている場合には交換を行ってください。
スペーシア 鍵 開かない:ドアロック部分自体に不具合が発生している場合もある
スペーシアは、ヒューズ切れでもリモコンキーを使用して鍵を開けることができなくなってしまいますが、電池やヒューズに問題が無いのにも関わらず鍵が開かなくなる場合もあります。
それは、ドアロック部分自体に不具合が発生している場合です。
前述した通り、ドアロックは電源の供給を受けて動作させていますが、ロック部分を動かすモーターから鍵までの間は金属製のワイヤーが張られており、モーターを動作させることで鍵の解錠・施錠を行っています。
ところが、何らかの原因でロック部分に埃などが付着してしまった場合や、グリスなどの潤滑油が不足しロック部分を上手く動かすことができなくなってしまうと、鍵が半解錠状態となってしまい、開ける事ができなくなってしまうのです。
この場合、鍵が開かないドアの内張を外し、ドアハンドルに設置されているロック部分の清掃や注油を行うことで解消される事がありますが、頻繁に再発してしまう場合にはモーターやロック部分が故障している事も考えられますので、ディーラーなどで修理・調整を行う必要があります。
スペーシア 鍵 開かない:バッテリーが原因で鍵が開かなくなる場合もある
スペーシアは様々な事が原因となり、鍵が開かなくなってしまう場合がありますがバッテリーに問題が発生している場合でも、スマートキーを使用して鍵を開けられなくなることがあります。
これは、前述したスマートキーの電池切れに似た現象ですが、バッテリーの劣化によって電圧が低下すると、リモコンキーから送信されるセキュリティ情報を車両側のコンピューターが受信できなくなる事が原因です。
また、バッテリーの電圧低下によってドアロックを動作させるモーターへの電力供給が弱くなり、鍵を開けることができなくなってしまうことも原因の1つとなります。
この場合の対処法ですが、バッテリー自体が劣化している場合には交換を、電圧低下の場合には走行などで再充電を行いバッテリー性能を回復させれば、再びスマートキーなどを使用して鍵を開けることが可能となります。
昨今では、アイドリングストップ機能の搭載やドライブレコーダーなど電装機器の増加によって、従来よりもバッテリーの寿命が短くなる傾向にありますので、定期的に電圧のチェックなどを行う事をおすすめします。
スペーシア 鍵 開かない:周辺環境が影響している場合もある
ここまでは、スマートキーの電池切れやヒューズ切れなど車両や関連する機器が原因で鍵を開けることができなくなってしまう例を挙げてきましたが、実はこれらに全く問題が無いのにも関わらず、スマートキーなどで鍵を開けられなくなってしまう例が存在します。
それは、駐車している場所の環境が影響を及ぼしている場合です。
昨今では、スーパーマーケットやコンビニエンスストアの一部でも、ロック板や重量センサーを用いたコインパーキング式の駐車場となっている施設が増加しています。
実は、これらの方式の駐車場は出入り口付近に設置された精算機と駐車スペースに設置されている機器の間で通信が行われており、スマートキーから送信される電波の周波数と混線してしまい、スマートキーを使用した鍵の開閉が行えない場合があるのです。
車種によっては、ドアハンドル部分に設置されているパワードアロックボタンを用いた鍵の解錠・施錠も行うことができない場合も存在します。
これは、スマートキーや車両側に不具合が生じている訳ではありませんので、対処法としては内蔵キーを運転席側の鍵穴に差し込み、手動で鍵の開け閉めを行うほか方法が無いのが現状です。
このように、物理的な不具合や故障以外でも鍵を開けることができない場合もありますので、知識として覚えておくと良いでしょう。
スペーシア 鍵 開かない:まとめ
今回は、スペーシアとスマートキーで鍵が開かなくなった場合の対処法について解説してきましたが、様々な事が原因となり鍵を開けられなくなるが分かったと思います。
基本的には、スマートキーの電池やヒューズの交換で対処できるものが殆どですが、中にはロック部分の故障や駐車を行う環境でも鍵を開け閉めできなくなってしまう例もありますので、前述した例を参考にすると良いでしょう。