ペーシアの空気圧を下げるかどうかを考えている方も多いのではないでしょうか。
タイヤの空気圧が不適量だと、偏摩耗やパンクを起こす原因となりタイヤ自体の寿命が短くなってしまうため、適切な処置を行わなければなりません。
そこで今回は、タイヤ空気圧の高低で起こるメリットやデメリット、予め空気圧が高くなっている理由の説明などを中心に、スペーシアとタイヤの空気圧を下げる理由について解説をしていきます。
目次
スペーシア 空気圧 下げる:空気圧が高い場合のメリットとデメリット
自動車のタイヤ空気圧は、車種によって異なりそれぞれ最低限必要な規定量というのが設定されています。
ドライバーの中には、規定量よりも高めに空気圧を保っている方も居ますが、空気圧を高くする場合にはどの様なメリットとデメリットがあるのでしょうか。
まずメリットとしては
- 路面との接地面積が小さくなるため、燃費の向上効果がある
- スペーシアなどのハイルーフ車の場合には、横揺れに強くなりタイヤの外側にかかる負担を減らすことができる
- 接地面が小さくなるのでステアリングが軽くなり、操舵性や直進安定性が向上する
など、様々なメリットが存在します。
反面デメリットとしては
- 路面との接地面積が小さくなるため、雨の日などはグリップが弱くなることがある
- タイヤにある溝から水が逃げにくくなるため、水たまりなどではスリップしてしまう危険性が高まる
- タイヤが膨張し堅くなるため、ロードノイズを拾いやすくなりバーストしてしまう可能性が高くなる
などが挙げられます。
両者で様々なメリットやデメリットがありますが、規定量を著しく超えなければ(+1kg以上)デメリットによる影響は殆どありませんので、乗り心地や操作性で空気圧を調整すると良いでしょう。
スペーシア 空気圧 下げる:空気圧が低い場合のメリットとデメリット
タイヤの空気圧は、規定量より低い場合でもメリットやデメリットが存在します。
まずメリットとしては
- タイヤの膨張を抑えて柔らかくクッション性が増すために、ロードノイズや突き上げ感が減り、乗り心地が良くなる
- 雪道や凍った氷上面では、路面との接地面積が増えるためグリップが強くなり、スリップする可能性を低くすることができる
などが挙げられます。
反面デメリットとしては
- 路面との接地面積が増えるため燃費が著しく低下する
- タイヤが柔らかくなるため、タイヤ自体に捻れが生じカーブなどでは曲がりにくくなる
- タイヤの捻れが多くなるため、摩耗速度が速まりタイヤの寿命が短くなる
- タイヤの伸縮回数が増えるため、側面などにヒビが入りやすくなる
などが挙げられます。
空気圧を高めに維持する場合と比べて、メリットよりもデメリットとなる部分が多く安全性も損なわれてしまうため、規定量より空気圧が低い状態はあまり好ましいとは言えませんので、覚えておくと良いでしょう。
スペーシア 空気圧 下げる:新車装着時のタイヤは空気圧が高くなっている場合が多い?
最近、スペーシアを新車購入した方の中には、納車時に装着されていたタイヤの空気圧が基準を大きく超えていたと言う場合も多いのではないでしょうか。
これは、スペーシアに限った事ではなく、他のメーカーや車種でも同じ事が頻繁に起こっている事象でもあります。
実は、新車装着時のタイヤは輸送中の空気圧不足を避けるために、予め規定量よりも空気の量が多めに入れられています。
それに加えて、車の製造から納車までは最短で約1ヶ月程度、繁忙期の場合には2ヶ月~3ヶ月程度を要する場合もあり、長い保管期間中に自然と空気圧が下がってしまうことを考慮しているために、規定量を超える空気圧となっているのです。
製造される時期によっては、装着されている4本のタイヤで空気圧がバラバラになっている場合もあるため、納車直後は特に空気圧への注意を行わなければなりません。
スペーシア 空気圧 下げる:空気圧が高い場合には下げてもよいの?
前述した通り、スペーシアをはじめとした新車購入の車両に装着されているタイヤの空気圧は、高めに入っているケースが存在しますが自然に空気圧が下がるまで待つのではなく、強制的に下げてしまっても良いのでしょうか。
結論から先に言ってしまうと、強制的に空気圧を下げる行為は全く問題ありません。
タイヤの空気圧は、低いよりも高い方のメリットが多く規定量よりも少々高い程度であれば全く問題はありませんが、0.5~1.0kgを超えるような空気圧は一般道路での走行にも支障が出る恐れがあるため、空気圧を下げる行為は正しい選択肢であると言えるのです。
スペーシアに設定されているタイヤの空気圧は、概ね2.3~2.4kgとなっていますので高めになっている場合でも2.6kg前後であれば特に問題はありませんが、2.8~3.0kg以上入っている場合には、走行中にバーストを起こしてしまう危険もありますので、規定量の近くまで下げる事が望ましいと言えます。
スペーシア 空気圧 下げる:納車時に販売店は空気圧の確認を行わないの?
タイヤの空気圧は、製造工程などの理由から納車時に高いまま装着されている場合があり、規定量を大きく超えている場合には空気圧を下げても問題はありませんが、ディーラーは納車時に空気圧の確認を行わないのかと疑問に思う方もいらっしゃると思います。
結論から先に言ってしまうと、全く確認を行わない訳ではありませんが、納車の直前には洗車を行い傷の有無やエンジンのかかり具合などを確認するため、空気圧の確認を見落としてしまうケースも多い様です。
販売店によっては1ヶ月点検までの空気の抜け具合を確認するためや、後々の空気圧不足を避けるために、わざと高めに調整して納車を行う販売店もありますので、気になる場合には販売店で相談を行うと良いでしょう。
また、ガソリンスタンドなどに常設されている空気圧計は販売店等で使用する機器よりも実測値の誤差が大きい傾向にありますので、正しい規定量に調節する場合には販売店や大型カー用品店で行うことをおすすめします。
スペーシア 空気圧 下げる:まとめ
今回は、タイヤ空気圧の高低で起こるメリットやデメリットなどを中心に、スペーシアとタイヤの空気圧を下げる理由について解説してきましたが、空気圧の高低には様々なメリットやデメリットが存在する事が分かったと思います。
また、スペーシアに限らず納車直後の車は、製造過程での保管期間などを考慮し空気圧不足を避けるため、予め高く設定されている傾向にありますが、安全性や乗り心地などを考えた場合には強制的に空気圧を下げても問題はありませんので、規定量の前後で調整を行うと良いでしょう。