オデッセイのタイヤ交換のやり方を詳しくご存知でしょうか。
タイヤ交換はカーショップやガソリンスタンドに依頼すれば簡単ですから、夏と冬の年2回の交換はお任せという方も多いです。
しかし、年に2回の交換経費はかなりの痛手です。
タイヤ交換くらいなら自分でしようと思った時の参考に、オデッセイのタイヤ交換の手順とサイズの違い、ホイールと交換時の注意点などをまとめて解説します。
オデッセイ タイヤ交換のやり方|ジャッキアップの前に
当たり前のことですが、車は水平を保てる固い地面の場所でおこなうのが基本です。
まず、パワースライドドアは作業中に作動して事故につながらないようOFF設定してから作業にかかります。
まず、ジャッキアップする前にナットを少し緩めていきます。
コツは順番に緩めるのではなく、1個飛ばしで少しずつ緩めることです。
1個飛ばしでナットを緩めていくと、ちょうど星形を描くような順番になります。
どこか1つだけ緩めてしまうと、他の4つに負荷がかかりすぎてナットが回らなくなるので、星形を描きながら最低でも4回転するくらいで徐々に緩めていきます。
この段階ではあくまでも少し緩めるだけです。ナットを外してしまってはダメです。
オデッセイ タイヤ交換のやり方|ジャッキアップ
ジャッキポイントにジャッキを入れてタイヤが浮くようにジャッキアップします。
あまり上げすぎても難しくなるだけですので、地面とタイヤの間は5㎝程度が妥当です。
安全確保のためウマは必ず使います。
ジャッキは車載のパンタグラフタイプでも大丈夫ですが、できれば耐荷重の高いタイプの油圧式フロアジャッキがあると何かと便利です。
オデッセイのジャッキアップポイントは少し奥まっていてわかりづらいところにありますので取扱説明書を読んで場所を確認することをお勧めします。
オデッセイ タイヤ交換のやり方|タイヤを外す
少し緩めておいたナットを星形に気をつけながら外していきます。
外したナットを地面に置くと無くしてしまうので、必ず箱などの入れ物を用意した方が良いです。
ナットを外したらタイヤを交換します。
ナットを入れて手で絞めてから、工具で軽く締めて仮止めします。
あくまでもタイヤが外れない程度に締めるだけですが、星形の順で締めていきます。
本締めはジャッキダウン後の接地状態でおこないます。
これを4本分繰り返します。
オデッセイ タイヤ交換のやり方|交換後の本締め
4本とも交換が完了したらジャッキを外し、本締めをおこないます。
オデッセイの締め付けトルクは108ニュートンメートル(11kgf×m)です。
締め過ぎと緩過ぎは大変危険です。
特に工具に足をかけて力任せに締め付けたりすると、トルクオーバーでボルトを破損する恐れがあります。
では、108NMとはどのくらいの締め付けなのかというと、ナット(作用点)から1メートルの位置(力点)で、11キロの重さをかける程度の締め具合という意味です。
プロの整備士によると、通常のレンチを持って自然に止まる程度までキュッと回すと概ねその程度の締め付けになるという話ですが、ほとんどの整備士はプリセット式トルクレンチを使用しています。
プリセット式のトルクレンチは、あらかじめ必要なトルクを設定しておくので初めてのタイヤ交換でも安心です。
オデッセイの場合だと、108NMにトルク設定しておけば、そこに到達するとカチッと音がして指定トルクに達成したことを教えてくれる優れものです。
安いものなら3千円程度で販売されています。
オデッセイ タイヤ交換のやり方|ホイールの注意点
ホンダの車のホイールナットの形状は特殊です。
通常の物と違い、カーブ形状をしていますので、純正のホイールなら純正のナットを、社外品なら社外品のナットを購入します。
社外品のホイールは純正品のナットでは装着できないので注意が必要です。
オデッセイ タイヤ交換のやり方|プロ仕様の工具を使いこなす楽しさ
正しい知識で正しい工具を使用し、正しい手順で作業することを守れば、タイヤ交換は難しい作業ではありません。
さらにレベルアップすれば、電動工具やエアツールを使ってみたくなります。