ホンダオデッセイの次期モデルの情報が流れています。
現行で五代目となるホンダオデッセイですが2020年中にフルモデルチェンジを行うようです。
現在のミニバン市場はトヨタのアルファード/ヴェルファイアの一人勝ち状態に近く、残念なことにオデッセイの注目度はそれほど高くはありません。
果たしてオデッセイはモデルチェンジでミニバン市場で存在感を示すことができるのかを解説します。
ホンダオデッセイ 次期モデル情報解説|これまでのモデルチェンジ
オデッセイは1994年に発売されて以来、4回のフルモデルチェンジを経ています。
特に大きかったモデルチェンジは最後の4回目のモデルチェンジであり、それまでのオデッセイの特徴ともいえたスライドドアの不採用とミニバンの中では飛びぬけて低い車高を脱ぎ捨てて、一般的に流行しているミニバンのスタイルに合わせてきました。
このモデルチェンジは賛否両論あるものの、少なくとも売り上げを見る限りは成功でありオデッセイは販売台数を大きく伸ばしました。
一方で他のミニバンとは異なる独特の立ち位置があったそれまでのオデッセイを惜しむ声も多く、希少な立体駐車場にも入るミニバンとしてモデルチェンジ前の四代目までのオデッセイに中古市場でプレミアがつくまでになります。
5度目となる今回のモデルチェンジでもハイルーフ化やスライドドアの採用といったミニバンの流行に合わせる路線は変わらないと思われます。
ホンダオデッセイ 次期モデル情報解説|5回目のモデルチェンジ
まだモデルチェンジについてはっきりした情報は少ないですが、4回目のモデルチェンジの時の様な、基本的なデザインを変えるような大きな変更はなく、オデッセイの特徴ともいえる超低床のスタイルも継承されると言われています。
一方で噂されているのはハイブリッド専用車になる可能性です。
オデッセイの燃費性能の高さ、特にハイブリッド車の燃費の良さは評価が高く、既に現行型の販売台数の多くはハイブリッドモデルです。
競合車に対しての優位をより強く打ち出し差別化するためにオデッセイの新モデルがハイブリッド専用車として販売される事は十分ありえるでしょう。
また既に全車に搭載されているHonda SENSINGはバージョンアップされたものが搭載されると思われます。
現行型のクルーズコントロールは30km/h以上でしか機能しない点が不評であったため、全車速で機能する渋滞追従機能付きクルーズコントロールが標準装備される可能性が高いでしょう。
ホンダオデッセイ 次期モデル情報解説|モデルチェンジの方向性
デザイン面に関しては情報の少ないオデッセイのモデルチェンジですが、今回のモデルチェンジが目指すものを考えればある程度方向性は見えてきます。
現在オデッセイは販売台数でアルファード/ヴェルファイアに大きく水をあけられており、モデルチェンジによってこの差を詰める、追いつく事こそが目標です。
本質的な問題として現在のミニバンの購入層は多くが富裕層なためミニバン市場は価格面での競争力より純粋に商品力が問われる市場になっており、オデッセイの強みである燃費面でのアドバンテージは訴求力が弱いという事があります。
そういった流れを考えると新オデッセイのデザインや内装は今までより高級感を強く意識したものになる可能性が高いでしょう。
ホンダオデッセイ 次期モデル情報解説|アルファード/ヴェルファイアの動向
オデッセイとしては否応なく気にせざるを得ないアルファード/ヴェルファイアですが、こちらも2020年初頭にビッグマイナーチェンジが予定されています。
元々こまめなマイナーチェンジを度々行っているアルファード/ヴェルファイアですが、このビッグマイナーチェンジでは2.5Lハイブリッドに2WDモデルの追加やエクステリアの内装の変更などがあると言われています。
またこのタイミングでマイナーチェンジを行う理由として同じタイミングでトヨタの販売系列店統合で全てのトヨタ店舗でアルファードかヴェルファイアを取り扱うようになるため、それに合わせたモデルチェンジで更にシェアを広げにいく戦略があると思われます。
車自体の性能比較に目がいって隠れがちですが現在のアルファード/ヴェルファイアの好調の理由の1つにはトヨタ店舗の強力なサービスネットワークがありますので、それらが一層強化される事になるでしょう。
ホンダオデッセイ 次期モデル情報解説|まとめ
ホンダオデッセイの新モデルや競合車のアルファード/ヴェルファイアについて解説してきました。
2020年中と思われるオデッセイの次のモデルチェンジでは五代目で大きく変更されたスライドドア採用、ハイルーフ化といったミニバンの売れ筋に合わせたモデルが維持されると思われます。
ハイブリッド専用車として燃費の良さを押し出して売り出される可能性があります。
エクステリアや内装は現在のミニバンの購入層に合わせて高級感を重視する方向になる可能性が高いでしょう。
一方、アルファード/ヴェルファイアはビッグマイナーチェンジに合わせて販売網の一層の強化をはかっており、なかなかオデッセイがすぐに販売台数で差を詰めるのは難しいかもしれません。
オデッセイが新モデルでどこまでアルファード/ヴェルファイアと戦えるのか今後も注目していきたいと思います。