ジムニーのペラ鳴り対策はどうしたらよいのでしょうか。
ジムニーに乗っているとペラ鳴り対策が話題になりますが、他の車種に乗っていた人には初めての経験で驚くでしょう。
ノーマル状態であっても経年劣化により発生することがあるので、どのような方法で対策をすれば良いのか知っておく必要があります。
ジムニーのペラ鳴り対策は原因を知ることから始めよう
ジムニーのペラ鳴り対策は、構造上の原因を知ることから始めると対処しやすいです。
ペラ鳴りは車体中央部を縦に走るプロペラシャフトと呼ばれる動力伝達軸の接合部分で音鳴りが発生する現象となります。
スイッチ切り替え型の4WDだからこそ、トランスミッションからの動力を前輪と後輪双方に伝えるために、長い金属棒を回転させてエンジンからの動力を伝えています。
バフとトランスファーの間に角度が付いてしまうことが原因だと判明しているので、プロペラシャフトに音鳴りが発生した時にはバフとトランスファーの周辺を中心に確認してみると分かりやすいです。
ジムニーのペラ鳴り対策はリフトアップしたほど必要になる
ジムニーの特徴としてリフトアップを行う楽しさがありますが、同時にペラ鳴り対策が必要になることが有名です。
なぜなら、リフトアップに伴いプロペラシャフトの等速ジョイント部分に糊しろが少なくなって余裕が無くなることがペラ鳴り発生の原因の1つだからです。
バフとトランスファーそのものに角度が付いてしまう状態で、負荷が掛かった駆動を続ければ摩耗が早くなり、結果的に更なるペラ鳴りを発生させてしまうでしょう。
リフトアップ度合いが大きいほどペラ鳴り対策が必要になるので、完全オフロード仕様にする際には同時にプロペラシャフトの角度にも注意しましょう。
ジムニーのペラ鳴り対策は街乗りであっても同じ
街乗りジムニーであってもペラ鳴りすることはあります。
なぜなら、ジムニー乗りの多くは同じ車を長期間乗り続ける傾向があるので、いつの間にかプロペラシャフト接合部分の摩耗が進んでいたりバフとの角度がついていることがあるからです。
サスペンションの経年劣化により車高が下がってしまった場合にもバフとの角度が付いてしまいがちです。
街乗り用のジムニーならば、普段から静粛な環境で運転することになるので、ペラ鳴りを感じた時点ですぐに対策を行う必要があります。
アイドリング時にもペラ鳴りするかどうかで対策方法に違いが出ることが少なくありません。
ジムニーのペラ鳴り対策は4WDだからこそ快適に
4WDだからこそペラ鳴りが発生しやすいので、対策を行ってジムニーの快適性を確保すると良いです。
最も多い対策方法として、プロペラシャフト延長スペーサーがあります。
トランスファーとバフの角度が付いてしまった状況により、プロペラシャフトの長さに余裕が無くなっているならば、延長スペーサーで長くしてしまえば良いという発想です。
軽度のペラ鳴りならば、プロペラシャフト延長スペーサーにより余裕を持たせることで、ある程度改善が見られることが分かっています。
極端にリフトアップしている場合には、最初からペラ鳴り対策が行われているのでそもそも追加対策が必要ありません。
ジムニーのペラ鳴り対策はブッシュを入れる
ジムニーのペラ鳴り対策としてプロペラシャフト延長スペーサーを入れても改善しない場合には、トランスファーとブッシュの角度がつきすぎている可能性があります。
同じジムニーであっても、コイル車ならばキャスターブッシュ、リーフ車ならばキャスターウェッジによりデフ側の角度を変更すれば、ペラ鳴りを抑えることが可能です。
具体的に何cmブッシュを追加するのかという点は、試行錯誤する必要があるものの角度を変えてあげることでペラ鳴りが改善すると知っていれば地道に行うだけで方向性に迷いを生じません。
いきなりブッシュ追加をせずに、ペラ鳴り対策は段階を踏んで行うことが望ましいです。
ジムニーのペラ鳴り対策は起きてから
ジムニーのペラ鳴り対策は、トランスファーとバフの角度とプロペラシャフトの長さによる影響で発生するので、実際に起きてしまってから症状に合わせて対策を行う必要があります。
リフトアップを行う際には、最初からペラ鳴り対策を施すのでサスペンションに異常が発生しない限り追加の対策は必要ありません。
ペラ鳴りを発見したら、原因がどこにあるのかじっくり確かめてから対策を行うと良いです。