ジムニーのセル一発くんは素人でも簡単にジムニーのカチカチ病を直せる便利なアイテムです。
取り付けも専門知識いらずで誰でもできるスグレモノ。
しかしちょっと部品内容にしては価格がお高いんです。
そこでこの記事ではセル一発くん無しでもカチカチ病を直す方法を紹介しています。
少しでも安くカチカチ病を修理したい方は参考にしてください。
ジムニーのセル一発くんで直せるカチカチ病について
ジムニーを乗り続けると、ある日突然セルを回しても「カチカチ」と音がするだけでエンジンが始動しなくなります。
この症状はセルモーターが出すカチカチという音から「ジムニーカチカチ病」と呼ばれています。
カチカチ病の原因はセルモーターに流れる電流が低下してセルモーター内部のマグネットスイッチがオンにならないためです。
電流低下の原因はバッテリーの劣化や、セルモーター内部の部品の劣化などが代表的です 。
対処法としてはエアコンを切る、ライトを消す、ラジオを消すなどしてバッテリーの負担を軽くすることがありますが、一時しのぎにしかなりません。
ジムニーのセル一発くんとは?
ジムニーの経年劣化と共にセルモーター内のパーツが劣化することでカチカチ病は起きます。
このカチカチ病を直すには、セルモーターに直接バッテリーから電流が行くようにしてやるのが手っ取り早いです。
しかし配線を新たに組み直してリレー回路を作ることになりますから、電気工事をやったことが無い方には抵抗があるでしょう。
大電流が流れるセルモーターに流れる配線に触れるわけですから万が一のことを考えると、怖くて手が出せません。
そこで「セル一発くん」の出番です。
セル一発くんは前述のリレーを内部に持つのでユーザーがやることはセルモーターに繋がっている配線のプラグを適切につけ直すだけです。
専門知識が一切必要ないので誰でも安心して取り付けできます。
ジムニーのセル一発くんの仕組みについて
セル一発くんを設置すればすぐにセルが始動するようになるので便利なことこの上ありませんが、具体的にどのような仕組みで機能しているのか気になります。
もし、セル一発くんを利用することでセルモーターに大きな負担がかかり、数年後にはセルモーターが故障するようなことがあっては困ります。
そういった不安を払拭するためにもセル一発くんの仕組みを理解しておきましょう。
セル一発くんの仕組みはいたって簡単です。
単純に説明すると、セルモーターとバッテリーの間にある電気抵抗の大きい部分をとばして、2つを直接つないでしまうのです。
セル一発くんが変えるのはバッテリーからセルモーターまでの配線だけで、それ以外に手を加えません。
つまり本来ならセルモーターに到達していたであろう電流を直接流すようにしているだけなので、以前よりも大電流がセルモーターに流れて故障するようなことはありません。
安心してセル一発くんを利用してください。
ジムニーのセル一発くんの取り付け方
ジムニーで利用できるスターターリレーのセル一発くん。
内部では大電流を安全に扱うための処置が施されるなど複雑な構造になっていますが、設置する場合はそういった専門的な知識は一切必要ありません。
エンジンルーム内のどの配線を扱うのか初心者の方には全く見当もつかないでしょうが、取扱説明書が付属しており、そこに詳しく配線に関しての解説が掲載されていますので心配無用です。
セル一発くんにつなぐ配線はバッテリーとセルモーターに関連したものだけなので、取扱説明書を見ながら落ち着いて配線をたどれば間違いなく目的の線を見つけられます。
セルモーターに行く配線とバッテリーに行く配線を見つけたら、それをセル一発くんにつなぎましょう。
そしてセル一発くんからセルモーターとバッテリーそれぞれに配線をつなぎます。
作業はこれで終わりです。
ジムニーのセル一発くんを自作する方法
素人でも簡単にジムニーのカチカチ病を直すことができるセル一発くんですが、一つ問題があります。
セル一発くんは約4,500円と決して安いパーツではないのです。
バッテリーからセルモーターにバイパスを通すだけという簡単な作業にもかかわらず、必要なパーツの代金の2倍以上を支払うことになります。
そのため必要な部品だけを購入して自分でリレー回路を構築する方が少なくありません 。
リレーを構築するために購入するのは「リレー」「コード」「ヒューズボックス」です。
オークションを探せばリレーという名称でこれらの部品がセットになって1,700円ほどで売られています。
これをセルモーターのマグネットスイッチとバッテリーに繋げば作業は終了、簡単ですね。
ジムニーのセル一発くんで直せるカチカチ病は早めに対処しよう
カチカチ病は長く乗ったジムニーや旧型のジムニーでよく起こります。
最初はカチカチいっても、しばらく時間を置いて再度挑戦すればセルが回ってくれますが時間の経過とともに症状は悪化します。
ジムニー得意のオフロードで起きた場合はなかなか厄介です。
例えばオフロードの上り坂でエンストして、エンジンをかけ直そうとしたらカチカチ病が発生したらどうでしょう?
負荷のかかった状態で本来の力を発揮できないセルを始動させるのは大変難しいです。
カチカチ病の症状が出たらセル一発くんや自作リレー回路で早めに修理することをおすすめします。