プリウスで雪道の走り方を紹介をします。
トヨタのプリウスは、1997年に発売開始されてから、すでに20年が経ちました。
早いもので、その間、モデルチェンジも数回行われ、4世代目となってきます。
モデルチェンジの度に、新しい技術が導入されて、ますます走りに磨きが、かかってきました。
ハイブリッド車としての先駆者でもあるのですが、心配なことは、冬の雪道走行ではないでしょうか?
そこでスタックした時の非常時の脱出方法や4WD技術の紹介をしています。
プリウスで雪道の走り方|雪道で困るスタック
雪が降り積もった時はなるべく車を使わないのが一番なのですが、どうしでも走らなければならない時もあるでしょう。
しかし、雪溜まりに片輪をスタックさせて、タイヤに抵抗がかかった時にもう片方のタイヤが空転してしまい、脱げ出せなくなるというケースで泣きそうになった経験を持っている人も少なくありません。
このような時に役立つのが、トラクションコントロールOFFという設定です。
これを行うと片輪の空転が防げるのですが、ブラウスにはありません。
これでとても困った人がかなり多いはずです。
このような時に整備モードという裏技的な抜け穴があるのです。
プリウスで雪道の走り方|整備モードのやり方
この整備モードの方法は、まず、ブレーキを踏まずに2回イグニッションボタンを押します。
次にPレンジで3回アクセルペダルをフルに踏み込んで、Nレンジにレバー入れた後に3回アクセルペダルを思いっきり踏み込みます。
そして、Pレンジに戻して、さらに3回アクセルペダルを踏み込みます。
これで、CERTIFICATION MODEという表示が出てきますので、ブレーキを踏みながらエンジンをかけるようにします。
これで整備モードの設定完了です。
これで何とか、スタックから抜け出すことができます。
しかし、注意も必要です。
プリウスで雪道の走り方|整備モードの注意点
プリウスのトラクションコントロールシステムは、元々、ミッション系を保護するために設計されています。
そのために、この状態のまま、アクセルを踏みすぎると回転数が一気に上かってしまいます。
しかも、雪道は滑りやすい環境なので、さらに空回りをして、エンジンに余計な負荷を掛けてしまうことになります。
また、この状態のまま走ることは、極端な話、スライド走行をしている状態と同じです。
下手をすると、そのままスリップしたステアリングが取られてしまい、ガードレールに衝突するという悲劇にもなりかねません。
したがって、整備モードは、あくまで非常時の脱出方法と受け止めておくべきです。
プリウスで雪道の走り方|HV4WDという最新の四駆
しかし、4代目プリウスからは、HV4WD(E-Four)という最新の4WD技術が採用されました。
これは、機械式4WDと異なり、前輪と後輪をプロペラシャフトでつながず、電気的に接続することで、モーターで後輪を駆動させる方式を採用しています。
そのおかげで、路面の状況を自動的に察知して、巧みなトルクコントロールを行ってくれます。
雪道走行で避けたい坂道発進、わだち走行、マンホールの乗り上げ、あるいは、凍結して圧雪状態になっている駐車場からの出庫の際でも、如何なく性能を発揮してスムーズな走りをサポートしてくれます。
プリウスで雪道の走り方|それでもスタッドレスタイヤが必須
これだけ最新技術的が取り入れられているプリウスなのですが、安心は禁物です。
やはり、雪道走行の時は、スタッドレスタイヤの装着は必須です。
しかも、必ず規定のインチサイズのタイヤを使うこと。
ドレスアップ目的でインチアップをしているドライバーも、冬の間柄だけは、規定のインチに戻しておくことです。
インチアップは、設置圧が低くなるので乾燥路面とは異なり、グリップ力が低下するので危険なのです。
また、規定のタイヤを装着しても、急ハンドル、急ブレーキ、急発進は絶対に避けること。
いくらスタッドレスで足元を固めて、HV4WDを搭載していても、限界を越えた走りは、危険を伴うだけなのですから。
プリウスで雪道の走り方|雪道走行は急が付く操作はしないこと
雪道を知らない人は4WDであれば、問題なく走れるという誤解を持っている人が少なくありません。
これはプリウスに乗っている人も同じ。
確かに、HV4WD搭載のプリウスはスムーズな走りをサポートしていますが、前述の通り「急」発進等の操作が一番危ないのです。
最新のプリウスでも、冬の走り方は、意識を切り替えて走ることが大切です。