プリウスの鍵マークが点滅する理由を知っていますか?
プリウスはイモビライザーシステムを標準装備しています。
イモビライザーシステムが作動している間は、センターメーター内の鍵マークが点滅します。
しかし、そのことを知らないと、エンジンを切ったプリウスのメーター内に赤い色の警告灯が点滅しているのを見て驚き、異常があるのかと慌ててしまいます。
ここでは、イモビライザーシステムについて解説します。
プリウスの鍵マークが点滅する|異常ではありません
はじめてプリウスを購入した人が、エンジンを切って停まっているプリウスのセンターメーターの中に一つ赤く点滅する警告灯を見かけて、何事かと驚いてしまうことがあります。
車に南京錠をかけたようなマークの警告灯が、ピコンピコンと点滅するのです。
明るい時は気が付きにくいので、購入して何ヶ月もたってから初めて気がつく人もいるようです。
何か異常があるのでのはないかと慌てて車に乗り込んでドアを開け閉めしてみたり、ウインカーやライトを操作してみたり、ディーラーに問い合わせてみたりする人もいるようです。
しかし、異常ではありませんので、慌てないでください。
プリウスの鍵マークが点滅する|鍵マークの意味
この人騒がせな鍵マークはなんなのでしょうか。
実は、この鍵マークはプリウスが標準搭載している「イモビライザーシステム」の警告灯なのです。
エンジンを切って外から施錠すると同時に作動し、点滅するようになっているのです。
エンジンをかけるとイモビライザーシステムが作動を止めるので、鍵マークの警告灯は消えます。
ですから、エンジンを切って施錠したプリウスの中で鍵マークが点滅しているのは正常な状態なのです。
プリウスに限らず、イモビライザーシステムが搭載されている車は、ウインドウのどこかに同じ鍵マークのシールが貼られています。
プリウスの鍵マークが点滅する|イモビライザーシステムとは
では「イモビライザーシステム」とはなんなのでしょうか。
イモビライザーシステムとは、車両の盗難防止システムです。
プリウスのキーは「スマートエントリーキー」と呼ばれる、スマートキーの一種です。
ポケットに入れておけば、ドアノブに触るだけでドアロックやトランクを解錠でき、ボタンを押すだけでエンジンもかかります。
このスマートエントリーキーと車両本体の間で、電子IDコードを照合し、IDコードが一致しなければ、エンジンをかけることは愚か、ドアロックを解錠することもできないようになっているのです。
なんとも心強い盗難防止システムですね。
プリウスの鍵マークが点滅する|異常を検知した場合
イモビライザーシステムが作動している間に、万が一、車内への不正な乗り込みを検知すると、オートアラームが作動します。
また、ボンネットがこじ開けられるなどした場合にもオートアラームが作動します。
そして、アラーム音が鳴り響き、T-Connectを利用している場合は設定先の携帯に電話が掛かってきて、メールに地図のリンクが送られてくるようになっています。
うっかり同乗者を乗せたままドアロックし、スマートエントリーキーをポケットに入れたまま車を離れてしまうこともあります。
そんな場合、スマートエントリーキーを持たない同乗者がドアを開けようとして、オートアラームが作動し、駐車場中にアラーム音が鳴り響いてしまったという失敗談もあります。
プリウスの鍵マークが点滅する|イモビライザーシステムの弱点
このようにイモビライザーシステムは心強い盗難防止システムなのですが、弱点もあります。
たとえば、ドアロック解錠するのではなく、ウインドウガラスを割ってダッシュボードなどの中に手を差し入れて車内の物品を盗んでいくような車上荒らしを検知することはできません。
イモビライザーシステムを搭載しているとはいっても車内に貴重品を放置するのは避けましょう。
また、補機バッテリーあがりなどでバッテリー交換や充電をゼロからやり直した場合に、オートアラームが誤作動してしまうこともあります。
プリウスの鍵マークが点滅する|まとめ
プリウスの鍵マークが点滅するのは、プリウスが搭載しているイモビライザーシステムが作動しているためです。
エンジンを切って停まっているプリウスの車内で、鍵マークの警告灯が点滅していてもそれは異常ではありません。
イモビライザーシステムは心強い車両盗難防止システムですが、万能というわけではありません。
スマートエントリーキーの使い方を間違えないように気をつける、車内に貴重品を放置しないといった配慮を忘れないようにしましょう。