オデッセイ セルモーターの位置をご存知でしょうか。
RBオデッセイのエンジン、K24Aのセルは少々厄介な場所にあり、エンジンのカバーを外すと見えるインマニとサージタンクの下です。
一般的に言われているRBオデッセイによく発生する不具合としてセルモーターの不調が挙げられます。
解決法はセルモーターの交換です。
リビルト品なら3万円程度で売られていますので、自分で交換しようと思った時のためにセルモーターの位置や交換方法をご紹介します。
オデッセイ セルモーターの位置|セルモーターの不調サイン
初期症状として、キーを回すと若干かかりが悪いような感じを受けます。バッテリーが弱ったような感じが近いです。
中期の症状としては、時々ですがキーを回してもセルが無反応な間が発生します。キーを回して約1秒程度の沈黙があり、セルが回り始める感じです。
発生頻度として朝いちばんなどの時間がたった後の始動時が顕著です。
そして末期の症状として、中期の症状がエンジン始動のたびに発生します。初期から末期まで2〜3ヶ月程度です。
オデッセイ セルモーターの位置|オデッセイのセルモーターは壊れやすい?
オデッセイの場合、前記の通りセルモーターはインマニの下にありますので装着スペースがかなり限られています。
その結果として、オデッセイのセルモーターは小型化する必要がありました。
小型化するために内部の構造がかなり複雑になってしまい壊れやすいのが原因と言われています。
オデッセイ セルモーターの位置|セルモーターへのアクセス方法
まずエンジンのプラスチックカバーを外します。
するとインテークマニホールド通称インマニが出現します。
これは内燃機関の燃焼室に空気を導入するための部品ですから傷つけないように慎重に作業します。
上からのボルトは5か所で、そのほかに1か所スロットルのような部品が繋がっていますが、これを外すためのボルトが2か所あります。
次はジャッキアップして下からアンダーカバーを外します。
インテークマニホールドを下から止めているのは2本のビスです。
これを外せばインテークマニホールドは外れますが、かなり困難な作業です。
手慣れた人でも1時間以上はかかると見た方が無難です。画像のオレンジ部分がセルモーターです。
オデッセイ セルモーターの位置|交換時のポイント
いわゆるエンジンのかかりが悪い=セルモーターの交換かというとそうでもなく、セルモーターの中のカーボンブラシの劣化だけという場合もあります。
セルモーターのリビルドでも3万円程度はかかるので、まずはこのブラシ部分の劣化を確認した方が交換経費は安くあがります。
ブラシキットだけなら6千円程度です。
セルモーターを分解すると多くな場合かなりの鉄粉が出ます。これを取り除き、新しいブラシキットに交換します。
セルモーターの分解方法は2か所のボルトを外すだけです。
劣化したブラシの画像と交換後の画像です。
交換するために購入したブラシキットに入っている部品はすべて交換します。
オデッセイ セルモーターの位置|インマニのガスケットも交換
インテークマニホールドを外すのはかなり面倒な作業ですから、せっかくセルモーターが出現するまで作業を進めたのですから、ついでにガスケットを交換することをお勧めします。
インテークマニホールドもサージタンクも吸気系の大切な部品です。ここで不調を起こすとエンジン自体が不調をきたしてしまいます。
ガスケットは千円程度で販売されています。
オデッセイ セルモーターの位置|セルモーターのケアは大切な作業
オデッセイのセルモーターの位置は少々困難な位置にありますが、これらの作業をすべてカーショップに依頼すると約8万円程度の出費を覚悟する必要があります。
自分で交換するのも良いですし、エンジンの心臓部だと考えるとそれなりの出費を覚悟してもプロに依頼するという選択肢もあります。
いずれにしてもキーを回して一発始動は気分爽快です。