ジムニーの異音「シャー」とは何の音なのでしょうか。
ジムニーから聞こえるシャーという異音は、何らかの部品に異変または摩耗が起きて発生しています。
しかし、自動車整備士資格を持っていない限りは、原因をすぐに突き止めることは難しいもののある程度の切り分けは可能です。
少なくとも緊急性の有無を確認した上で専門家に任せれば、余計な費用を掛けずに済むでしょう。
ジムニーの異音 シャー:状況により切り分けしよう
ジムニーから出るシャーという異音は、一度鳴り始めると徐々に音が大きくなるために気になりがちです。
シャーという異音がしていても走行出来てしまうために、本当に故障し始めているのか一部部品の摩耗や劣化が原因なのか早めに切り分けをして対処しなければなりません。
AT車の場合には切り分け方法が無いので、最初から自動車整備工場へ持ち込み状況を説明する必要がありますが、MT車についてはクラッチの踏み分けによりある程度判断が可能です。
具体的には、エンジンをかけた状態でクラッチを踏んだときと離した時のどちらでシャーという異音がハッキリ出るのか確認すれば良いわけです。
ジムニーの異音 シャー:クラッチを踏んでいない状態で出る
シャーという異音がジムニーのクラッチを踏んでいない状況下で発生しているならば、トランスミッション内のベアリングが摩耗している可能性が高いです。
年式が古いジムニーほどトランスミッション内のベアリング摩耗が進みやすいので、距離数を多く乗っている場合やオーバーホールからの年数が経過していたら、オーバーホール時期と考えて良いでしょう。
すぐにオーバーホールに出せない状況下では、固めのトランスミッションオイルに交換することで暫くはシャーという音の発生を抑えられますが、いずれはベアリング交換が必要になると考えなければなりません。
ジムニーの異音 シャー:クラッチを踏んだ状態で出る
シャーという異音がジムニーのクラッチを踏んだ状態で出るならば、クラッチのレリーズベアリングが摩耗していると考えられます。
トランスミッション内から音が聞こえるわけですが、実際にはレリーズベアリングの摩耗のみですからクラッチオイルを交換しても音が出ることに変わりありません。
レリーズベアリングのみを交換すると作業料金が高額となりやすいので、クラッチそのものをユニットごと交換してしまう方法が最も簡単であって費用面でも安上がりです。
シャーという異音がクラッチを踏んだ状態のみで出ることを確認する必要があるので、2名でチェックすると良いでしょう。
ジムニーの異音 シャー:トランスミッションから異音が聞こえた時の対策方法
ジムニーのトランスミッションからシャーと異音が聞こえた時には、クラッチを踏んでいるかどうかで判断します。
クラッチを踏んでいない状況下でトランスミッション内からシャーという異音が出るならば、トランスミッション内のベアリングを交換してトランスミッション自体のオーバーホールを行えば解決可能です。
すぐにトランスミッションのオーバーホール予算を捻出出来ないならば、一旦トランスミッションオイルを従来使用しているタイプよりも固めの製品に交換してシャーという異音が出ないまたは少なくなったことを確認すると良いです。
最終的にはトランスミッションのオーバーホールをしない限り直りません。
ジムニーの異音 シャー:クラッチが寿命で異音が聞こえたら交換しよう
ジムニーのクラッチが寿命でシャーという異音がトランスミッション内から聞こえる場合には、クラッチレバーを踏んだ状態でトランスミッション内から異音がすることを確認しなければなりません。
クラッチレバーを踏んでもらう担当者を1名用意しなければならないので、1人では確認出来ない作業だと考える必要があります。
対処方法はシンプルであって、クラッチユニットごとそっくり交換するだけでシャーという異音が無くなります。
ジムニー用ならば15,000円程度で交換出来るので、シャーという異音の切り分けを行う意味は大きいでしょう。
ジムニーの異音 シャー:異音がする場所を特定してから対処しよう
ジムニーの異音は、シャーと音がする場所を特定した上で対処を行う必要があります。
なぜなら、トランスミッション内のベアリング摩耗が原因ならば、トランスミッションのオーバーホールという手間と費用が掛かる作業を自動車整備士に依頼しなければならないからです。
クラッチを交換するだけで異音を無くせる程度で済むならば、すぐにでも部品を用意すれば交換出来るので、切り分けをしてから作業をする意味が大きいでしょう。