ジムニーJA11のジャッキアップポイントとはどこなのでしょうか。
現在ジムニーJA11型に乗っていると言う方の中には、ジャッキアップポイントの場所が分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ジャッキポイントは、タイヤ交換や足回りの改造などで車体を持ち上げる必要がある場合に器具を設置する部分ですが、場所を間違えてしまうと大きな事故を起こしてしまう危険性や車両を破損させてしまう原因となるため、しっかりと場所を把握しておく必要があります。
そこで今回は、ジムニーのジャッキアップポイント部分やジャッキアップを行う際の注意点などを中心に、ジムニーJA11型とジャッキアップポイントについて解説していきます。
ジムニー JA11 ジャッキアップポイント:JA11型のジャッキアップポイントはどこにある?
ジムニーJA11型をジャッキアップするには、適切な位置に器具を設置しなければなりませんが、肝心のジャッキアップポイントはどこにあるのか分からないと言う方も多いのではないでしょうか。
ジムニーJA11型の場合には、一般的な車両とは異なった位置にジャッキアップポイントが設定されており、サスペンションアームと呼ばれるタイヤを支えるための骨組部分にジャッキアップポイントが設定されています。
具体的な場所としては、
フロント | ディスクブレーキよりやや後方の車体中央寄りにあるアーム部分 |
リヤ | タイヤハウス前方の車体中央寄りにあるアーム部分 |
となります。
言葉で説明をするには難しい場所ですが、ジャッキアップポイントとなる部分は車載ジャッキと結合しやすい様、円形の突起がありますのでこれを目印にすると良いでしょう。
なお、一般的な車両に設定されているサイドシルと呼ばれる部分にはジャッキアップポイントがありませんので注意してください。
ジムニー JA11 ジャッキアップポイント:車載ジャッキ以外を使用する場合のジャッキポイント
ジムニーJA11型の場合には、一般的な車両と異なりサスペンションアーム部分にジャッキアップポイントが設定されていますが、そのほかにもジャッキアップポイントとして利用できる場所があります。
それは、アクスルハウジングと呼ばれる場所です。
アクスルハウジングは、トランスミッションとデファレンシャルギアの結合部分となっており、車両の下側を覗いた際に中央付近にある丸い太鼓の様な部分をアクスルハウジングと呼んでいます。
この場所は非常に丈夫な設計となっており、油圧式ジャッキなど車載ジャッキ以外の器具を用いて車体を持ち上げる場合に使用するジャッキアップポイントです。
ジムニーJA11型の場合には、4WD仕様となっているためこのアクスルハウジングがフロントとリヤの2カ所に配置されていますので、油圧式ジャッキを用いてジャッキアップする場合には、この部分を利用すると良いでしょう。
ただし、車載ジャッキは使用する事ができないジャッキポイントとなりますので注意をしてください。
ジムニー JA11 ジャッキアップポイント:通常はどこを使ったら良いのか?
タイヤ交換などで車載ジャッキを使用する場合には、基本的に交換したい場所に近いジャッキポイントを使用すると言うのが一般的です。
ジムニーJA11型の場合、フロント右タイヤを交換したい場合には運転席側サスペンションアーム部分のジャッキポイントを、リヤ左タイヤを交換したい場合には助手席側リヤサスペンションアーム部分のジャッキポイントを使用します。
車載ジャッキの場合、全てのタイヤを交換するには4回分ジャッキアップをする必要がありますが、油圧ジャッキを使用した場合にはフロント・リヤ共に左右両輪を1度に持ち上げる事ができるため、油圧ジャッキを使用すると効率よく作業を進める事が可能です。
面倒だからと言ってジャッキアップポイント以外の場所を使用し、右側前後・左側前後をジャッキアップしてしまうとシャシーやサスペンション部分に歪みなどが発生し、バランスを崩して車体が落下してしまうなど事故が起こる場合がありますので、必ず交換場所に近い指定されたジャッキポイントを使用するようにしてください。
ジムニー JA11 ジャッキアップポイント:リフトアップする場合もジャッキポイントを使用する?
ジムニーJA11型のジャッキアップを行う場合には、メーカーから指定されたポイントを使用してジャッキアップを行いますが、カー用品店やレンタルガレージなどでリフトを使用し車体を持ち上げる場合にも、指定されたポイントを使わなければならないのかという疑問を持つ方もいらっしゃると思います。
結論から先に言ってしまうと、リフトアップする場合でも指定のジャッキアップポイントを使用しなければなりません。
ジムニーは、山間部など凹凸の激しい悪路でも走行が可能なほどシャシーの剛性が高い車となっているため、サイドシル部分をリフトに乗せリフトアップすることは不可能ではありませんが、メーカーからはサイドシルを使用してのリフトアップならびにジャッキアップが可能であるという明確な記載がされていない事から、リフトを使用する場合でも指定されたジャッキアップポイントを使用しなければならないのです。
誤ってジャッキアップポイントを外してしまうと、塗装などが剥がれてしまい錆が発生する原因にもなってしまうため、リフトアップを行う場合でも必ず指定された場所を使用して車体を持ち上げる様にしてください。
ジムニー JA11 ジャッキアップポイント:ジャッキアップを行う際の注意点
ジャッキアップポイントはタイヤ交換などの作業を行う場合、車体を持ち上げる器具を設置するための部分ですが、ジャッキアップを行う場合には以下の点に注意する必要があります。
- 基本はメーカー指定の場所を使用する
- 整備上問題がない場所以外でジャッキアップを行わない
- 作業前にジャッキアップ器具の点検を行う
などが挙げられます。
ジャッキアップポイントは、車の構造の中でも特に頑丈な部分で車体の重さに耐える事のできる部分となっているため、他の場所でジャッキアップを行うと重さに耐えきれず、シャシーが変形してしまう場合や排気管や燃料をエンジンまで送る管などの部品が破損し、走行自体に影響が出る場合もあるため、指定されたジャッキアップポイント以外は絶対に使用してはいけません。
さらに、間違ったジャッキアップポイントを使っていると器具と車体が噛み合わず、持ち上げた車体が器具から落下し重大な事故を引き起こす事もあるため、ジャッキアップを行う際にはあらかじめジャッキポイントを確認する必要があります。
また、車体部分の他にもジャッキアップを行う器具の点検も重要になっており、油圧式ジャッキの場合には故障していると車体の重みに耐えきれず急に車体が落下するなど大きな事故に繋がる可能性がありますので、作業前には必ず器具側の点検も行わなければなりません。
ジムニー JA11 ジャッキアップポイント:まとめ
今回は、ジムニーのジャッキアップポイント部分やジャッキアップを行う際の注意点などを中心に、ジムニーJA11型とジャッキアップポイントについて解説してきましたが、一般的な車両に設定されている場所とは異なり、サスペンションアーム部分にジャッキアップポイントが設定されていることが分かったと思います。
また、油圧式ジャッキを使用する場合にはアクスルハウジング部分がジャッキアップポイントとなりますので、車載ジャッキ以外を使用する場合にはこのポイントを使用してジャッキアップを行うと良いでしょう。
ジャッキアップポイントは車の構造上、最も安全に車両を持ち上げることのできる強度の高い部分となりますので、指定された部分以外は絶対にジャッキポイントとして使用しない様にしてください。