ジムニーで牽引できるトレーラーはどんなものがあるのでしょうか。
ジムニーのカスタマイズに興味があると言う方の中には、牽引できるトレーラーはどのくらいの物なのか興味があると言う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ジムニーと言う車は、荷室が狭めの設計となっている事からトレーラーを牽引することができれば、使い勝手を大きく向上させる事ができるため是非、概要を把握しておきたいところです。
そこで今回は、ジムニーが牽引できるトレーラーの種類や条件、牽引する場合の注意点などを中心に、ジムニーとトレーラーについて解説していきます。
ジムニー 牽引できる トレーラー:トレーラーとは?
トレーラーと聞いても、どんな物なのかよく分からないという方もいらっしゃると思いますので、まずはトレーラーについて説明をしていきます。
トレーラーとは、運転席と荷室や客車が分離されているタイプの貨物車両の事を指し、貨物車両を牽引する側の車両をトラクター、牽引される側の車両をトレーラーと呼んでいます。
一般的にはトレーラーという名称で呼ばれていますが、被牽引車両またはリヤカーという名称でも呼ばれることがあります。
昨今では、荷室スペースの狭い自動車に対して荷室の拡張を目的に導入されるケースが多く、車中泊用のベッド専用車両としても用いられています。
荷室スペースやベッドスペースが増えると言っても、実際には乗車するためのシートやベルトなどの保安部品が装備されていないため、走行中にトレーラーへ乗車し移動する事はできません。
一般的に寝室や荷室として使用されるトレーラーの価格は、20万円程度から200万円を超す物まで様々な製品が販売されており、使用する用途に合わせて選択できるという点も特徴です。
ジムニー 牽引できる トレーラー:牽引することのできるトレーラーの種類は?
ジムニーは一定の条件を満たしていれば、トレーラーを牽引することができますが具体的にはどの様な種類のトレーラーを牽引する事ができるのか分からないという方も多いと思います。
以下は全て条件付きでの牽引となりますが、代表的な物としては荷台を拡張し主に荷物の運搬を行うためのマルチトレーラー、マルチトレーラーとほぼ同意義ですが屋根付きの倉庫状になっているカーゴトレーラー、ロードバイクなど大型のバイク類を運搬するためのバイクトレーラー、小型の船やジェットスキーなどを運ぶためのボートトレーラー、屋根やベッドが備え付けられ車中泊などを行うことができるキャンピングトレーラーなどが挙げられ、これらは総称して軽トレーラーと呼ばれています。
ただし、前述した通り牽引を行うためにはある一定の条件を満たしている必要があり、ジムニーなどの軽自動車の場合にはコンテナなどを運搬するために装着する大型のトレーラーは牽引することができません。
次の項目では、ジムニーなどの軽自動車がトレーラーを牽引するための条件について解説をしていきます。
ジムニー 牽引できる トレーラー:牽引することのできるトレーラーの条件は?
前述した通り、ジムニーは様々な種類のトレーラーを牽引することができますが、軽自動車でトレーラー類を牽引する場合には以下の条件を全て満たしている必要があります。
- 全長が3.4m以下である事
- 全幅が1.48m以下である事
- 全高が2m以下である事
基本的にはこれら全ての条件を満たしていなければ、軽自動車でトレーラーを牽引することはできません。
厳密に言うと牽引自体は可能ですが、牽引を行う車両側(トレーラーを牽く車両)の登録区分を軽自動車区分から普通自動車区分に変更しなければならないなど、手続き上の問題が発生するため、牽引することはできないと言う事です。
また、牽引するトレーラーの総重量が750kg以上、最大積載量が350kg以上となる場合には運転免許において牽引資格を取得しなければならなくなります。
そのため、ジムニーでトレーラーを牽引免許資格無しで行うためには上記全ての条件を満たす必要があります。
ジムニー 牽引できる トレーラー:全ての条件を満たしても牽引できない場合がある
ジムニーなどの軽自動車でトレーラーを牽引する場合には、前述した条件を全て満たす必要がありますが、中には条件を満たしていても牽引が行えないと言うケースも存在します。
牽引資格無しでトレーラーを牽引する場合には、トレーラーの総重量が750kg以下である必要がありますが、これはあくまでも法律で定められた最大の数値であるため車のエンジンパワーやトレーラーのブレーキ性能などによっては、物理的にトレーラーを牽引する事ができない場合があるのです。
たとえば、3代目モデルであるジムニーJB23型の場合、エンジンパワーやブレーキ性能などの観点から牽引できるトレーラーの総重量は500kg以下が妥当だと判断されるケースも多く、牽引する側の車両の状態によってはさらに牽引できる総重量が減るケースも存在します。
現在使用している車がどのくらいの重さのトレーラーを牽引できるかというのは、各自治体に設置されている軽自動車検査協会で調べることが可能ですので、トレーラーを購入する前に相談を行うと良いでしょう。
ジムニー 牽引できる トレーラー:トレーラーを牽引する際の注意点
ジムニーは全ての条件を満たしていればトレーラーを牽引する事が可能ですが、牽引をさせる場合には幾つか注意しなければならない点が存在します。
ブレーキが効きにくくなる
ジムニーという車は車両重量が800kg~1,000kgと軽自動車としては重い部類に入るため、普通自動車並の性能を持つブレーキユニットが搭載されていますが、トレーラーを牽引する場合には車両重量に加えて300kg~500kgのトレーラー重量が加算され、ブレーキの効きが鈍くなることから、被牽引時よりも早めにブレーキを踏まなければなりません。
また、ブレーキを踏むことによって牽引される側のトレーラーの重量が牽引車に伝わりやすくなり、制動距離が伸びると共に車両のバランスを崩しやすくなるため、慎重なブレーキワークを心がける必要があります。
ヒッチメンバーのメンテナンスを欠かさない
ジムニーでトレーラーを牽引する場合、ヒッチメンバーと呼ばれる結合器具を装着しなければなりませんが、金属同士が擦れ合う構造となっているために錆が発生しやすい箇所でもあります。
錆を放置していると、金属内部に腐食が発生しトレーラーを牽引している最中に車両が分離してしまうなどの大事故を引き起こす恐れがありますので、日頃から清掃や防錆などのメンテナンスを行う必要があります。
ジムニー 牽引できる トレーラー:まとめ
今回は、ジムニーが牽引できるトレーラーの種類や条件、牽引する場合の注意点などを中心に、ジムニーとトレーラーについて解説してきましたが、トレーラーには荷物の運搬用や車中泊が行える物など様々な種類の物が存在することが分かったと思います。
牽引資格を必要とせず車両区分の変更をせずにトレーラーを牽引するには全ての一定条件を満たす必要がありますが、条件を満たしていても車のエンジンパワーやブレーキ性能などから牽引が行えないトレーラーも存在するため、不明な点がある場合には各自治体に設置されている軽自動車検査協会に相談すると良いでしょう。