ジムニーのオールシーズンタイヤの価格はいくらなのでしょうか。
ジムニーのカスタマイズに興味がある方の中には、オールシーズンタイヤへの交換を検討しているけれども、価格やどのメーカーの物が良いのかよく分からないと言う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、オールシーズンタイヤというのは自動車におけるタイヤの種類の中でも定義が非常に難しい区分となっているため、ユーザー自身が正しい知識を持ちそれぞれの役割を理解した上でタイヤを選ぶ必要があります。
そこで今回は、オールシーズンタイヤの説明やジムニーに装着することのできるオールシーズンタイヤで評価の高い物と価格の紹介などを中心に、ジムニーとオールシーズンタイヤについて解説していきます。
ジムニー オールシーズタイヤの価格:オールシーズンタイヤとは?
ノーマルタイヤやスノータイヤと言う言葉は、カー用品店などでもよく耳にする単語ですがオールシーズンタイヤと言う単語は、あまり馴染みが無いという方も多いのではないでしょうか。
オールシーズンタイヤとは、その名の通り1年間を通して乾いた路面や雨などで濡れた路面、雪道や凍結路面など全ての路面状態でも運転することが可能な全天候型タイヤのこと指します。
また、ジムニーなどの4WD車にはオールテレーンタイヤという雪上や未舗装などのオフロード走行に対応した全地形型タイヤが装着される場合が多く、4WD車向けオールシーズンタイヤとして扱われる傾向にありますが、厳密にはオールシーズンタイヤとオールテレーンタイヤは天候対応と地形対応で定義が異なるため別物として区分されます。
しかし、昨今ではSUVやオフロード車の新車時装着タイヤとして装備される事が多く、タイヤメーカーもこの両者を統一してオールシーズンタイヤと呼ぶケースが増えているのが現状です。
両者の大きな違いは、トレッドパターンと呼ばれるタイヤの接地面構造にあり一般的なオールシーズンタイヤは、ノーマルタイヤのトレッドパターンにスノータイヤのパターンを掛け合わせた物で主に普通乗車用、オールテレーンタイヤはノーマルタイヤよりもトレッドパターンが複雑化し、サイドウォールと呼ばれるタイヤ側面部分も岩などの接触から保護するためにパターンが掘られ剛性が強化された4WD車用と言う違いがあります。
ジムニー オールシーズンタイヤの価格:オールシーズンタイヤはどのような人が選ぶべきタイヤ?
オールシーズンタイヤは様々な天候や地形に対応したオールラウンダーなタイヤですが、実際にはどのような人が選ぶべきタイヤなのでしょうか。
これは、全ての方に該当する訳ではありませんが以下の条件に該当する方は、オールシーズンタイヤの使用に適していると言われています。
- 年間を通しての積雪は少ないが全く降らない訳ではない
- ノーマルタイヤとスノータイヤを用意したいがタイヤを保管しておく場所が無い
- アウトドアなどで未舗装路などの悪路を走行する機会がある
- 年間の走行距離が5000km以下と少ない
などが例として挙げられます。
そのため、結論としては路面状況や気候の変化に関係なく常に様々な場所をタイヤ交換無しで走行したいと言う方に、オールシーズンタイヤは適していると言えるのです。
これらを踏まえて、次からの項目ではオールテレーンタイヤを含めたジムニーに装着することのできるオールシーズンタイヤで評価の高い物と平均的な価格を紹介していきます。
ジムニー オールシーズンタイヤの価格:評価の高いオールシーズンタイヤ・その1
YOKOHAMA GEOLANDAR A/T G015
タイヤ販売数としてはBRIDGESTONEに並ぶシェアを誇る横浜ゴムから販売が行われている、オールシーズンタイヤとなります。
このGEOLANDAR A/T G015は他の同シリーズと比べ、よりオールマイティーに使用する事のできるオールテレーンタイプのタイヤとなっており、SUVシリーズよりもトレッドパターンが深く複雑化しており同時にオンロードでも快適に走行が行える様、静粛性と耐久性にも重点が置かれています。
また、乾いた路面や凍結路面でも力が発揮できる様、縦横に特殊なトレッドパターンを採用していることも特徴です。
ジムニーユーザーの間では、よりオフロード走行に重点を置いたGEOLANDAR M/Tシリーズの評価も高く人気がありますが、トータル的なオールシーズンタイヤとしてはこちらのGEOLANDAR A/T G015が1番の人気となっています。
価格は、店舗により異なりますがジムニーに標準装備されている175/80R16と言うサイズで1本約13,000円前後が平均的な価格となります。
ジムニー オールシーズンタイヤの価格:評価の高いオールシーズンタイヤ・その2
BRIDGESTONE DUELER A/T 694
DUELERは、1980年代にオフロード専用タイヤとして開発が行われてきたタイヤですが、80年代後半に入り街中でもクロスカントリー車が増加してきたことからオンロード・オフロードのどちらにも対応することのできるオールテレーンタイプの物が登場しました。
DUELER A/Tの特徴は、深く斜めに形成されたトレッドパターンで他の同シリーズと比べ、浅雪走行泥道走行に加え雨天時などの濡れた路面でも優れたグリップ力を発揮できることにあります。
トレッドパターンが独特な物となっているため、静粛性や乗り心地は他のシリーズと比べて劣る傾向にありますが、実際に使用したジムニーユーザーからは想像していたよりもロードノイズが少なく乗り心地も悪くないと評価も高いオールシーズンタイヤとなっています。
価格は、ジムニーに標準装備されている175/80R16と言うサイズでメーカー希望小売価格が1本約18,000円前後となっていますが、大手カー用品店やタイヤショップでは1本約13,000~15,000円程度で販売されています。
ジムニー オールシーズンタイヤの価格:評価の高いオールシーズンタイヤ・その3
TOYO TIERS OPEN COUNTRY R/T
このタイヤは、オールテレーンタイプのクロスカントリータイヤでありながらも、マッドテレーンと呼ばれるオフロード走行機能も重視をしたハイブリッドタイプのオールシーズンタイヤとなっています。
同シリーズのA/T plusと言うタイヤよりもタイヤ溝が深く、タイヤ中央部は従来通りオールテレーン機能が、アウトサイドとインサイド側はマッドテレーン機能がそれぞれ分かれているため、雨や雪などの悪天候の他に泥道などの悪路にも対応できることが大きな特徴です。
マッドテレーン機能を兼ね備えている事からタイヤの重量が重く、走り出しの反応がやや鈍くなり燃費が落ちてしまうと言うデメリットも存在しますが、車内へ伝わる振動も少なく乗り心地も悪くはないとユーザーからの評価も高いタイヤとなっています。
価格は、ジムニーに標準装備されている175/80R16と言うサイズは無く、1番近いサイズの185/85R16と言うサイズで1本約9,000円程度となっており、価格が安いことも人気の高い理由の1つとなっている様です。
ジムニー オールシーズンタイヤの価格:まとめ
今回は、オールシーズンタイヤの説明やジムニーに装着することのできるオールシーズンタイヤで評価の高い物と価格の紹介などを中心に、ジムニーとオールシーズンタイヤについて解説してきましたが、オールシーズンタイヤとオールテレーンタイヤは定義が異なるため正式には別区分として扱われますが、基本的には同意義である事が分かったと思います。
また、どのような方がオールシーズンタイヤを選べば良いのかという事に関しては、ユーザーの環境によって異なるものの路面状況や気候の変化に関係なく常に様々な場所をタイヤ交換無しで走行したいと言う方に適したタイヤと言えるでしょう。
オールシーズンタイヤの中には、ジムニーなどのクロスカントリー用タイヤの他に、乗用車用のノーマルタイヤに極めて近い設計の物も存在するため、ジムニーの場合にはオールテレーンという名称を覚えておくことが、タイヤを探す上での1つのポイントとなります。