新型ハリアーの異音事例について調査をしてみました。
2013年にフルモデルチェンジを行い、静粛性がより高まった事でも知られる新型60系ハリアーですが、静粛性が高い事から一つ一つの音が耳へとしっかり入ってきます。
特に異音は車内が静かなだけに気付く事も多く、1度聞こえてしまうと気になってしまったり不安を感じ運転に集中できない事も多いと思います。
しかし、どこから異音が発生しているか分からない、対処が面倒などの理由から放置してしまうと大きな故障に繋がる恐れも出てきます。
今回は新型ハリアーの異音が発生しやすい場所や、対策・対処法について調べてみました。
新型ハリアーの異音|フロント部分
新型ハリアーの様な高級車やハイブリッド車は、静粛性が売りと言う事もあり大半の場合で防音材や吸音材などが装着されています。
しかし新型ハリアーのユーザーからは、インテリアパネル回りやメーター付近から異音がすると感じている方も多いようです。
フロント周りの異音は、車両組み立て時の組み込みが甘い物やパーツ自体の不具合によって発生する事が多いですが、新型ハリアーの場合はボンネットに原因があるようです。
これは、ボンネットの内側にある防音ボードが熱によって僅かに収縮し、ガタつきが出てカタカタと異音が発生してしまう事が原因となっています。
オーディオをオフにした状態でカーナビゲーションの奥の辺りから聞こえてくる事が多く、普段は気付かない事も多い異音となっています。
対策としては、防音ボードとボンネットの間に耐熱性の高いクッションやスポンジ類を入れる事によって解消される事が多く、故障に繋がる異音ではありません。
新型ハリアーの異音|リヤ部分
新型ハリアーの異音の中で、1・2位を争うほど異音の発生が高い部分がバックドアです。
これはバックドアのドアトリム内にある配線を束ねている部分や、エンジンルームから通されているウォッシャー液の管などを固定するハーネスクリップの緩みや遊びが、車体の揺れに伴ってドアトリムやドア本体に干渉し異音を発生させています。
対策としてはバックドアトリムを1度外し、配線ケーブル類を隙間テープなどのスポンジ類で覆ってしまえば干渉が起こらなくなり、異音を抑える事ができます。
また、ドアトリム内にニードルフェルトなどのクッションになる様な材質の物を貼り付ける事で、さらに異音の発生を抑えるとこができます。
こちらもボンネットと同様に故障に繋がる異音ではありません。
新型ハリアーの異音|天井部分1
新型ハリアーにはメーカーオプションとしてサンルーフの設定がありますが、このサンルーフを装着した車の異音トラブルが多く報告されています。
これはバックドアの様にケーブル類の干渉による異音などとは異なり、構造的な問題から異音が発生している様です。
具体的には、サンルーフの開閉時にゴトつきがある事やガタンガタンと言った音、ガラスが移動する際に金属類の擦る様な異音が発生する事が多く報告されています。
また、ガラスが軋む様な音や、ゴムパッキン周辺からも異音が発生しているようです。
対策としては、ディーラーで固定ボルトの締め直しやグリスアップなどを行い異音を抑える事が基本ですが、メーカー周知の異音と言う事で対策品が出ていますので、部品交換などを行うと異音の発生を抑える事ができます。
新型ハリアーの異音|天井部分2
新型ハリアーはサンルーフ部分の異音が多く確認されていますが、対策品に交換したのにも関わらず異音が止まず頭を悩ませています方も多いようです。
この場合サンルーフの稼働ガラス側では無く、後部にある固定ガラス側から異音が発生している場合があります。
これは稼働ガラスがサンルーフの開閉によって、ごく僅かな歪みを生みだし異音が発生するもので、ガラスを固定する金具とガラスの間を調整する事で改善される場合が多くなっています。
こちらもメーカーから対策品や対策方法が出ていますので、交換する事をおすすめいたします。
また、担当者の中には対策品が出ている事を知らない方もいますので、事前にこちらから情報を伝えておくとスムーズに対策を行ってもらう事ができます。
新型ハリアーの異音|ハイブリッド車特有の異音
ハイブリッド車には自動回生式ブレーキなどハイブリッド特有のユニットが多く使われており、新型ハリアーに限らず電子式ブレーキやトランスミッションなどハイブリッド専用部品から異音が発生する場合があります。
特にブレーキ時や低速で走行を始めるとカラカラ・ガラガラと異音が発生する場合には、注意が必要です。
また、補機バッテリーを交換などで外した場合にもこの異音が発生する場合があります。
これは、補機バッテリーを外した事によってエンジンコンピューターがリセットされアイドリングコントロールなどが正常に行えなくなっている事が原因で、外部コンピューターによる補正などが必要となってくる為、ディーラーなどで調整をする事により異音が改善する場合があります。
この他にもハイブリッド車特有の異音としてハイブリッドビークル・トランスアクスルと言うモーターを動かすのに必要な部品がありますが、これが不具合を起こすとプロペラが回っている様な音や、カラカラと言った異音を発生させる事があります。
この場合には走行が不可能に陥り、大がかりな修理が必要となる場合がありますので、早急にディーラーや最寄りの整備工場へ行く事をおすすめいたします。
新型ハリアーの異音|まとめ
今回新型ハリアーの異音を調べていく中で、異音の発生が割と多いことに驚きました。
もしかすると、静粛性が高いが故に普段よりも異音が目立つと言う事なのかも知れません。
全体的には、直ちに走行時の事故に繋がる様な異音は少なかったですが、異音というのは文字通り普段と異なる音で異常を示すサインが多い事から、もし異音に気付いた場合は早急に点検を受けたり担当者に相談する事をおすすめします。