プリウスの補機バッテリーサイズについて、プリウスの様はハイブリッド車には、大型リチウムイオンやニッケル水素を使用したメインバッテリーとガソリン車などに搭載されているバッテリーと同じ役目を行う補機バッテリーの2種類が搭載されています。
この補機バッテリーは、車種などによって容量や外寸のサイズが異なりそれぞれ搭載できる物が決まっています。
ではプリウスにはどのような補機バッテリーが搭載されているのでしょうか。
今回は、プリウスの補機バッテリーのサイズや交換する場合の注意点などを調べてみました。
プリウスの補機バッテリーサイズ|補機バッテリーの表記について
ハイブリッド車の補機バッテリーや普通車のバッテリーには、ローマ字と数字が組み合わされた暗号の様なものが表記されている事をご存じでしょうか?この表記にはそれぞれ意味があり、補機バッテリーを交換するにあたってこの表記の意味を理解していないと思わぬトラブルを招く可能性があり、注意が必要です。
この暗号の様な表記ですが例を出して説明していきます。
例えば「S34B20R」と表記されている場合、Sの次に来る34と言う数字は補機バッテリーの性能・バッテリー容量を、Bは補機バッテリーの幅と高さの規格、Bの次に来る20と言う数字はバッテリーの長さ、Rと言うのは補機バッテリーを正面に向けた時の極性の位置を表しています。
プリウスの補機バッテリーサイズ|純正補機バッテリーのサイズ
10系プリウスの純正補機バッテリーはS34B20L、20系~30系までのプリウスの純正補機バッテリーはS34B20Rが標準で搭載されており、HDDカーナビゲーション装着車にはS46B24Rと言うサイズの補機バッテリーがそれぞれ搭載されています。
ここで注目して頂きたい点は、長さと幅や高さです。
この2種類の補機バッテリーは共にBと言う文字が表記されている為、幅129mm×高さ203mmと言う規格になっています。
つまり10系~30系プリウスの補機バッテリーを交換する場合には、このBと言う幅と高さを基準に補機バッテリーを選ぶ必要があります。
また、長さについては、20cm~24cmと大きさに差がありますが、こちらは補機バッテリーを金具で固定してしまえば問題が無い為、この20~24cmの物を選べばどちらでも構いません。
プリウスの補機バッテリーサイズ|容量のサイズ
補機バッテリーのサイズは、外寸だけではありません。
前述した通りS○○と言う補機バッテリー性能・容量にもサイズがあるのです。
このサイズは、補機バッテリーが生み出す電力の大きさにも関係して来るために、可能であれば性能・容量サイズの大きい物を選んだ方が良いとされています。
10系~30系プリウスの場合、S34B20Rを標準搭載した車にはS42B20RやS46B24Rの物を、S46B24Rを標準で搭載した車にはS55B24Rなど標準量量サイズよりもランクを上げた補機バッテリーに交換すると、電力に余裕が生まれるでしょう。
この場合、表記されているBや24のサイズ範囲内で容量サイズを変更して下さい。
プリウスの補機バッテリーサイズ|容量サイズを上げる理由
電動スライドドアなどの電装品が装備されて無く、大して電気を使うわけでも無いのになぜ大容量サイズの補機バッテリーに交換するのか疑問に思っている方もいらっしゃると思います。
答えは簡単で、最近の後付けオプション品や後付けパーツなどは、使用電力が大きい物が多いからです。
例えば、カーナビゲーションを交換し社外アンプ入れスピーカー類を交換した場合でも使用する電力は増えてしまいますし、車内で充電などができるUSBコネクターを使用しても電力は増えてしまいます。
1番電力消費の大きい物は、最近流通が増えてきたドライブレコーダーの存在です。
このドライブレコーダーの一部の機種には、エンジンを切った状態でも常時車外の監視を続ける機能が付いたモデルがありますが、走行していないのにも関わらず電気を消費し車外の監視を続けると言う事は、それだけ補機バッテリー上がりが起きやすいと言う事になります。
これらの点が補機バッテリー容量のサイズを上げる理由となっているのです。
プリウスの補機バッテリーサイズ|最新モデル50系プリウスの補機バッテリーサイズ
2015年にフルモデルチェンジを行った50系プリウスですが、実はこのモデルから搭載されている補機バッテリーの規格が変更され、ヨーロッパなどを中心とする欧州規格の物に変更されました。
トヨタ車では、シエンタなどもモデルチェンジからこの規格の補機バッテリーを搭載しています。
また、補機バッテリーの設置位置も30系プリウスから変更され、従来の室内トランクルームからエンジンルームへと場所が変更されています。
このため、従来取り付けられていた水素ガスを抜くホースなどが必要なくなりバッテリーサイズ自体も変更されました。
新しい規格はLN1と言う規格で長さが207mm、幅が175mm、高さが190mmと従来品と異なったサイズになっています。
このため、補機バッテリーを交換する場合にはカー用品店やディーラーで1度相談する事をおすすめします。
プリウスの補機バッテリーサイズ|まとめ
今回は、補機バッテリーのサイズなどについて調べてきましたが、ハイブリッド車の流通が多くなってきた事もあり、10系~30系プリウスに搭載できるハイブリッド車専用の補機バッテリーが多く販売されている事が分かりました。
交換する場合にはサイズなどの表記を良く確認してから購入する事をおすすめします。
また、50系プリウスについては規格が変更になった事もあり、現在は種類が少なく価格も高い状態ですが、交換を希望する場合は事前に各メーカーのサイズを確認した上で交換すると良いでしょう。