プリウスのジャッキアップポイントを知るにあたって、30系プリウスについて理解しておくことは安全対策としても有効です。
プリウスに限らず、タイヤ交換、チェーン装着など、ジャッキアップをする機会は必ずありますが、そのときは車体の中でも特に頑丈なところにジャッキアップポイントを使う必要があります。
ジャッキアップポイントは車種によって微妙に異なるため、30系プリウスのジャッキアップポイントについて正確に知っておくことは、今後タイヤ交換などの作業を行うときに役立つでしょう。
プリウスのジャッキアップポイント|30系プリウスの安全対策も重要
プリウス30系でジャッキアップをする前に、必ず行っておくべき安全対策があります。
それは、パーキングブレーキとサイドブレーキをかけておくことです。
また、プリウス30系はFF車なので前輪はロックが利きますが、後輪はロックが効かないため、車止めを使用するのも大切な安全対策です。
人によっては、パーキングブレーキやサイドブレーキを、うっかり忘れたまま作業する人もいるので、その点においては十分に注意しておきましょう。
また、できるだけ硬い路面、平坦な場所を選んでジャッキアップの作業に取り掛かることも、車体が自然に動いてしまわないようにするためには重要なポイントです。
プリウスのジャッキアップポイント|30系プリウスとリジットラック
「ウマをかける」という言葉があります。
これは油圧ジャッキで車体を持ち上げた後、すぐにリジットラック(ウマ)という支え台を車体にもぐらせ、固定させる作業のことです。
ウマをかけることによって、油圧ジャッキを取り外して作業に向かうことができます。
リジットラックはジャッキアップポイントと同じように、決まった位置に取り付ける必要があります。
また、リジットラックは左右のバランスを安定させるため2つ必要となるので、プリウスのジャッキアップを考えている人は、必ず用意しておきましょう。
プリウスのジャッキアップポイント|30系プリウスのフロント側のジャッキアップポイント
プリウス30系のフロント側にあるジャッキアップポイントは、簡単に言えば車体下部でカバーがかかっていない、黒い凹みの部分です。
そこは他の場所とは違って、穴が空いているように見える形状が特徴的です。
ちょうど、プリウスの重たいエンジンの真下にあたる場所になるので、多少見えづらいところではありますが、頭を地面に近づけて覗き込めば確認できます。
プリウスのフロント側では、これ以外の場所にジャッキアップをかけると、損傷につながるため、油圧ジャッキをかけるときには、ポイントがズレないように十分気をつけてください。
プリウスのジャッキアップポイント|30系プリウスのリヤ側のジャッキアップポイント
次に、プリウス30系のリヤ側(後部)のジャッキアップポイントについて解説いたします。
こちらは、フロント側よりも若干見やすくなっています。
真後ろから車体下部を覗き込むと、スペアタイヤのスペースが丸く膨らんでいることが分かります。
その先に、取っ手のようにして丸く穴が開いている、突出した場所が見えます。
そこがリヤ側のジャッキアップポイントになります。
ここは、ちょうどプリウスの荷室や後部座席、それにメインバッテリーなどが配置されている場所にあたります。
もし、別のところに油圧ジャッキを仕掛けてしまうと、確実に車体が壊れるので、ポイントがズレてしまわぬように注意しましょう。
プリウスのジャッキアップポイント|30系プリウスのサイド側のジャッキアップポイント
もう一つ、プリウス30系のジャッキアップポイントとなるのは車体の両サイドです。
ここはリジットラックを掛ける場所でもあるので、しっかりと覚えておきましょう。
サイドのジャッキアップポイントには、ギザギザとした2つの切り込みがあり、それが目印になります。
車体の前方の場合は、前輪のすぐ後ろ、サイドミラーの真下のあたりで、車体後方の場合は、後輪のすぐ前にあたります。
つまり、タイヤのすぐ近くに、ジャッキアップポイントがあるということです。
ここがズレてしまうと車体が破損する可能性があるので、くれぐれも正確に確認しておきましょう。
プリウスのジャッキアップポイント|30系プリウスの安全対策まとめ
プリウス30系のジャッキアップポイントは、一度覚えてしまうと忘れないと思います。
フロント、リヤを基本として、サイドにリジットラックを掛けるといった作業が多くなるでしょう。
パーキングブレーキ、サイドブレーキ、車止めを施し、硬くて平坦な路面で作業にかかるということが安全対策としては必須になってくるので、しっかりと覚えておいてください。