プリウスの補機バッテリー交換をオートバックスでするとどうなるのでしょうか?
ハイブリッド車には、車の走行時にモーターを動かす為に電力を蓄えるメインバッテリーと、補機バッテリーの2種類が搭載されています。
補機バッテリーは、従来のガソリン車のバッテリーと同じ役目で、ヘッドライトやカーナビゲーション、エンジンのスターターなどに使われます。
この補機バッテリーはハイブリッド車の普及と共に、様々なバッテリーメーカーから独自の技術を盛り込んだ製品が販売されています。
それに、カー用品店大手のオートバックスでも多くの補機バッテリーを取り扱っています。
今回は、プリウスの補機バッテリー交換をオートバックスで行うメリットや注意点を中心に調べてみました。
プリウスの補機バッテリー交換をオートバックスでするメリット
さまざまな補機バッテリーが選べる
オートバックスでプリウスの補機バッテリーを購入したり交換するメリットは幾つかありますが、代表的なのは品数の多さと相談しながら補機バッテリーを選べる事です。
世界規模で展開をしジェット機などの飛行機のバッテリーにも採用されているユアサ。
家電や旧SANYOの技術を活かしハイブリッド車のメインバッテリーなども手掛けるパナソニック。
ドライバッテリーで有名なオプティマ。
プリウスに合った様々な種類の補機バッテリーを選択する事が可能です。
性能や価格、それぞれのメーカーの特徴もユーザーの好みに合わせた物を選択出来る事も魅力の一つです。
送料がかからない
また、補機バッテリーは重量がありインターネットなどの通販で購入すると通常よりも送料が多く掛かってしまいます。
しかし、店舗購入のオートバックスなら、この送料も掛かる事はありません。
これらが、オートバックスで補機バッテリーを購入・交換するメリットといえるでしょう。
プリウスの補機バッテリー交換をオートバックスでするデメリット
オートバックスで補機バッテリーを購入したり交換するメリットは、種類や品数が多くユーザーの好みに合わせた補機バッテリー選びが出来る事です。
価格が高い
しかし、反面デメリットも存在します。
それは価格の高さです。
インターネット通販などで補機バッテリーを購入した経験がある方は分かると思いますが、インターネット通販よりも約1.5~2倍ほど価格が高くなっている事が大半です。
なぜこれほどまでに価格の差が出るのでしょうか?
それは補機バッテリーの交換頻度と在庫が関係しています。
補機バッテリーの交換サイクル
プリウスの様なハイブリッド車の場合、一般的な補機バッテリーの交換サイクルは約3~5年と言われています。
エンジンオイルの様に1年に2回・3回と交換する訳ではありません。
ということは必然的に補機バッテリーの仕入れ量は少なくなります。
少量での発注は商品単価が上がってしまう為、価格が高くなってしまうのです。
その他にも、製造から時間の経った補機バッテリーは、メーカーに1度送り返され、再充電を行い店舗に戻されますが、この輸送コストも価格に反映されています。
これらの理由から価格が高くなっているのです。
プリウスの補機バッテリー交換をオートバックスでする工賃と処分
オートバックスでプリウスの補機バッテリー交換を行う場合、工賃はどのくらい掛かるのでしょうか?
工賃+補機バッテリー本体料金+セットアップ料金
オートバックスで購入した補機バッテリーを交換する場合、メンテナンスの会員となっていれば約500円の工賃と購入した補機バッテリーの料金で交換してもらう事ができます。
プリウスなどのハイブリッド車は、アイドリングなどがガソリン車などと比べてシビアに設定されています。
そのため、場合によってはこのセットアップ料金が別途で発生する事があります。
廃バッテリー処分費
また、処分に困る廃バッテリーも、オートバックスで補機バッテリーを購入し交換した場合は処分を行ってくれる為、引き取り業者を探す手間も省く事ができます。
インターネット通販などで購入し、オートバックスに持ち込みで交換を依頼する場合には、通常よりも工賃が上乗せされ、約3,000円前後の工賃が発生する場合が多くなっています。
プリウスの補機バッテリー交換をオートバックスでする場合、10系~30系におすすめは?
10系プリウス~30系プリウスに搭載されている補機バッテリーは、主にS34B20RまたはLが基本となります。
そして、HDDカーナビゲーションをオプションで装備している車にはS46B24Rという補機バッテリーがそれぞれ搭載されています。
最近の後付けアクセサリーの中には、ドライブレコーダーなど電力の消費が多い物もある事から、S55B24Rといったプリウスに搭載できる中でも大容量の物を選ぶと良いでしょう。
交換する補機バッテリーのメーカーは国産メーカーであれば基本的な性能は保たれていますので、メーカーはどこでも構いません。
各メーカーの補機バッテリーの特色
パナソニックから販売されているカオスは、質の良い電力を作り出す事からカーオーディオの音質が良くなると言われています。
また、オプティマから販売されているバッテリーは、ドライバッテリーと言う特殊なバッテリーです。
バッテリー内で発生する水素ガスを抑える構造のバッテリーとなっている為、プリウスの補機バッテリーとしても使用が可能です。
こちらも質の良い電気を作り出すため、カーオーディオの音質向上が見込め、車内で快適に音楽を楽しみたい方におすすめです。
いずれのバッテリーもオートバックスでの購入が可能です。
プリウスの補機バッテリー交換をオートバックスでする場合、50系・PHVは注意が必要
2015年にフルモデルチェンジを行った50系プリウス。
2017年にフルモデルチェンジしたプリウスPHV。
これらの補機バッテリーは、モデルチェンジと共に欧州車向けのバッテリー規格に変更がされた為、10系~30系プリウスと同様のハイブリッド車専用補機バッテリーは装着ができなくなっています。
また、オートバックスでの販売についても新規格のため取り扱いが殆どありません。
ごく希にあったとしても、ディーラーで交換するのと変わらない位の金額になってしまう事が多い為、50系プリウスとプリウスPHVにお乗りの方は注意が必要です。
補機バッテリーの交換が必要な場合には、交換前にディーラーやオートバックスのメカニックに相談する事をおすすめします。
プリウスの補機バッテリー交換をオートバックスでする場合の注意まとめ
今回はプリウスの補機バッテリー交換をオートバックスで行うメリットや注意点などについて調べて来ました。
カー用品店大手なので、補機バッテリーの種類や各メーカーの品揃えは素晴らしいと感じました。
補機バッテリーその物は価格が高めですが、工賃や廃バッテリーの処分などのサービスを考えるとその価格も納得出来るのではないかと感じました。
50系プリウスとプリウスPHVは、新規格の為オートバックスでの交換は注意が必要です。
その他の10系~30系プリウスに関しては、種類が多いため好みの補機バッテリーを選ぶと良いでしょう。
くれぐれも、エコカーやアイドリングストップ車用バッテリーとハイブリッド専用補機バッテリーを間違える事の無いように注意して下さい。