ジムニーのスペアタイヤを外す方法とはどのようにすればよいのでしょうか。
現在ジムニーに乗っていて、スペアタイヤを外す方法がわからなくて困ったことはありませんか?
昨今のタイヤは耐久性や強度が向上しており、一昔前のように頻繁にパンクしてしまう事は無いことから、スペアタイヤは不必要と考えるユーザーが多くジムニーの場合も例外ではありません。
そこで今回は、スペアタイヤの外し方やスペアタイヤを外した場合のリスク、パンク修理キットの必要性などを中心に、ジムニーとスペアタイヤの外し方について解説していきます。
ジムニー スペアタイヤを外す:スペアタイヤの外し方
まずは、スペアタイヤの具体的な外し方について説明をしていきます。
ジムニーのスペアタイヤは新型・旧型モデルを問わず、ほぼ同じ方法で取り付けられているため基本的には型式で取り外し方が大きく異なるという事はありません。
具体的な取り外し方ですがグレードやモデルによっては、プラスチック製のタイヤカバーが装着されている場合がありますので、タイヤカバーの留め具を外しやや右方向に力をかけカバーを予め外しておきます。
スペアタイヤは、リヤゲート部分に3本のボルトとナットで固定をされていますので、このナットを徐々に緩めていきます。
この際、1カ所のナットを完全に外してしまうと急にタイヤが脱落し、バンパーに傷が付く場合や足の上にタイヤが落下し負傷する恐れがありますので3カ所のナットを徐々に緩めていく事がポイントとなります。
その後、タイヤを抱えながら緩めた3カ所のボルトを全て外せばスペアタイヤ外しは完了です。
ジムニー スペアタイヤを外す:スペアタイヤを外した後の処理
スペアタイヤを取り外した後は、リヤゲートに残ったスペアタイヤを固定するためのブラケットと呼ばれる金属製の金具を取り外します。
なぜこの金具を取り外すのかというと、タイヤを固定していたボルトなどが剥き出しのまま状態となっているため、人や自転車が後部付近をすり抜けた際にケガをしてしまう恐れがあるからです。
ジムニーのスペアタイヤを固定するブラケットは、新旧のモデルで多少設計が異なるものの5本または4本のボルトで固定されている構造は共通していますので、このボルトをスペアタイヤのナットを外したときと同様に、均等に緩めていきます。
1本ずつボルトを外してしまうと、最後に残ったボルトを緩めた際にブラケット部分が空回りをしてしまい、リヤゲートが傷ついてしまう恐れがあるため必ず全てのボルトを均等に緩めると言うのがポイントです。
全てのボルトを緩めていきブラケットを取り外し、リヤゲート部分のねじ穴に外したボルトを戻していけば、スペアタイヤを外した後の処理は完了です。
ねじ穴にボルトを戻す作業を怠ってしまうと、ねじ穴からリヤゲート内部に水などが浸入しドアが錆びてしまうなどの不具合が発生してしまうため、必ずボルトで目止めを行う様にしてください。
ジムニー スペアタイヤを外す:スペアタイヤを外すメリット
ジムニーのスペアタイヤは、3本のナットを外せば簡単に取り外すことが可能ですが、スペアタイヤを外すメリットは何なのでしょうか。
まず1番目に挙げられるのは、タイヤの劣化を防ぐことができると言う点です。
タイヤというのは、未使用品であっても紫外線や雨風などの影響によって徐々に劣化をしてしまいます。
そのため、いざスペアタイヤを使用しなければならなくなった場合、長時間紫外線や雨風にさらされていた為に全く使い物にならないと言うケースもありますが、スペアタイヤを外し物置などで丁寧に保管していた場合にはこのような事はありませんので、タイヤの寿命を延ばすという点では大きなメリットと言えるでしょう。
2番目に挙げられるのは、車両の長さをコンパクトにできると言う点です。
ジムニーのスペアタイヤは、リヤゲートに設置されていますが実はカタログにはこのスペアタイヤを含めたボディーサイズは表記されておらず、車体のみの実寸表記しかされていません。
これは、ルーフキャリアなど設置した場合と同じく、積載物の一部であると判断され標準装着されていてもボディーの一部とは見なされないためです。
最新モデルであるJB64型の場合には、全長が3395mmとなっていますが実際にはタイヤ幅を含めると約200mm(20cm)も全長が長くなってしまい、駐車場の後部に壁などがある場合には、車を完全に駐めることができないなどの不都合が出てきてしまいますが、取り外す事によってこの問題を解決できると言う点は、大きなメリットと言えます。
ジムニー スペアタイヤを外す:スペアタイヤを外すことで発生するリスク
スペアタイヤの取り外しは、タイヤの劣化を防ぎ車の長さをコンパクトにできると言うメリットがありますが、その反面リスクを伴うデメリットも発生することがあります。
緊急時の応急処置としてタイヤ交換が行えなくなるという点
昨今のタイヤは、一昔前と比べ耐久性や強度が向上しているためパンクなどの割合は大幅に下がっていますが、道路を走行する上で釘やネジなどを踏んでしまいパンクを起こしてしまうことは誰にでも起こりうる可能性があります。
山道や雪上を走行時している場合には、ロードサービスの手配をしても到着までに時間が掛かる場合があり短時間で応急処置を行えないという事は大きなリスクと言えるでしょう。
スタックしてしまった場合の緊急対応が行えなくなるという点
スペアタイヤの使い道は、パンクなど自力走行が難しい場合のタイヤ交換だけでは無く泥濘みや雪道でスタックしてしまった場合に、ジャッキアップを行い駆動輪の下にスペアタイヤ噛ませ脱出するなどの方法でも使用しますが、スペアタイヤ外してしまうとこの方法を用いることができなくなるため、ロードサービスを依頼しなければならない等のリスクが発生します。
ジムニー スペアタイヤを外す:パンク修理キットの必要性
昨今では廃タイヤの処分に関する環境への配慮や、室内空間を広く確保するなどの観点からスペアタイヤに変わってパンク修理キットが標準装備されています。
では実際の必要性は、どの様なものなのでしょうか。
結論としては、必ずしも必要という訳では無いがあれば便利というのが現状です。
パンク修理キットは、釘やネジなどを踏んでしまったことに因る軽度のパンク状態に対して効果を発揮する応急処置品である事から、サイドウォールがバーストしてしまった場合や破損箇所が大きい場合には修理キットを使用しても効果が無く、タイヤ交換を行わなければなりません。
また、パンク修理キットを使用したタイヤは完全にパンクを修復できると言う訳では無く時間が経過すると共にタイヤ内の空気が抜けてしまうため、結果的にはバーストしてしまった場合と同じくタイヤを交換しなくてはならないのです。
つまり、パンク修理キットを使用しても早急にタイヤ交換を行わなければならない状態には変わりが無いため、スペアタイヤの代用品と言う事では無くあくまでも新しいタイヤを交換するまでの短期間応急処置アイテムと言う位置づけである事から、街乗りなどがメインとなる場合には必要性が高くなり、悪路走行などバーストする可能性がある場合には必要性が低くなる傾向にあります。
ジムニー スペアタイヤを外す:まとめ
今回は、スペアタイヤの外し方やスペアタイヤを外した場合のリスク、パンク修理キットの必要性などを中心に、ジムニーとスペアタイヤの外し方について解説してきましたが、スペアタイヤは3本のボルトとナットで固定されているため、このパーツを取り外せば簡単にスペアタイヤを外せると言う事が分かったと思います。
前述した通り、スペアタイヤを外した場合にはタイヤの劣化を防ぐ事やボディーの長さを短くする事ができるなどのメリットが存在しますが、反面、パンクやスタックなど緊急時の対応が行えなくなると言うリスクも併せ持っている為、これらを頭に入れた上で用途に応じ脱着を行うと良いでしょう。