アクアの前期モデルのグレードの違いはどのようなものでしょうか。
トヨタが2011年12月に発売したハイブリッドカーアクアは非常に優れた燃費性能とハイブリッドカーとしては手ごろな購入価格がユーザーから支持され、複数回のモデルチェンジを経て現在に至るまで息の長いロングセラーを続けています。
一方、長期にわたってモデルチェンジした事によりモデルごとに多数のグレードが存在する事から購入の際に違いが判りづらいと感じる人も居るようです。
現行型のモデルであればトヨタの公式サイトなどから調べる事も難しくありませんが中古車などで以前のモデルの購入を検討している場合などはなかなかグレードの違いが判りづらいです。
本記事ではアクアの前期モデルのグレードの違いなどについて解説します。
アクア 前期モデルのグレードの違いを解説|アクアのモデルチェンジの歴史
そもそもアクアにはどの様なモデルがあるのでしょうか。
アクアは2014年12月と2017年6月の2回、マイナーチェンジを行っています。
一般には2011年に発売された最初のモデルが前期型、2014年12月から2017年6月のモデルが後期型、2017年6月以降のモデルが現行型と呼ばれます。
ただし人によっては後期型を中期型、現行型を後期型と言うので取り違えないように注意しましょう。
2014年12月のマイナーチェンジでは内外装のデザインに変更が加えられ、またボディ剛性の強化やタイヤサイズの変更により走行性能や乗り心地の改善が進みました。
前期型からの見た目の変更点としてフロントバンパーのグリルが六角形型になった事があり、全体的にシャープなイメージが強くなった印象を受けます。
2017年6月のマイナーチェンジは比較的変更点が少なく、燃費の改良や内外装の変更以外ではグレードXアーバンが廃止されて代わりにCrossoverが追加された事が目立つくらいです。
後期型と現行型の見た目の違いとしてフロントバンパーのグリルの開口部が大きくなった点が挙げられますが、変化としては小さいので慣れていないと見分けるのは少し難しいかもしれません。
アクア 前期モデルのグレードの違いを解説|アクア前期モデルのグレードの違い
アクアの2011年の発売時にはアクアには標準グレードの「S」、廉価グレードの「L」、上位グレードの「G」の3つのグレードが用意されていました。
グレードの区分自体は現行型と同じですが現行型にあるクロスオーバーなどの特別仕様車や派生グレードなどは存在せず、基本グレード3種のみの販売でした。
これらのアクア前期モデルのグレード3種にはどの様な違いがあるのでしょうか。
グレード「L」 | グレード「S」 | グレード「G」 | |
タイヤサイズ | 165/70R14 | 175/65R15 | 175/65R15 |
リアワイパー | オプション | 標準 | 標準 |
ステアリング機構 | テレスコピック無し | テレスコピック標準 | テレスコピック標準 |
アルミホイール | オプション設定不可 | オプション設定可 | オプション設定可 |
分割可倒式リアシート | 一体式 | 分割式 | 分割式 |
プライバシーガラス | 無し | 標準 | 標準 |
本革巻きステアリング | 無し | 無し | 標準 |
グレード3種の違いの部分をまとめてみました。
車の基本性能には違いがありませんが細かい点での違いは結構あるもので、特にグレード「L」は他のグレードとの違いが大きいです。
スポンサーリンクアクア 前期モデルのグレードの違いを解説|アクア前期モデルの追加グレード
アクアの前期モデルは基本グレード以外に2014年のマイナーチェンジ前に「G ブラックソフトレザーセレクション」と「G G’s」の2つの追加グレードが販売されました。
どちらもグレード「G」をベースにしており、追加のオプションを付け加えたグレード「G」の更なる上位グレードという位置付けになっています。
「G ブラックソフトレザーセレクション」はその名の通り内装に黒の合成皮革シート表皮などを採用しており非常に高級感のある車内空間を作り上げています。
このグレードはその後もグレード「G ソフトレザーセレクション」として2度にわたるマイナーチェンジ後も存続し続けておりユーザーからの満足度の高いグレードと言えます。
「G G’s」はTOYOTA GAZOO Racingによるコンプリートカーで内外装に大幅に手が加えられています。
特に目立つのが独自デザインのフロントバンパーで既存のアクアとは一線を画した押しの強いスポーティーな外見に仕上がっています。
アクア 前期モデルのグレードの違いを解説|アクアの前期モデル購入で注意すべき点
旧式と言えるアクアの前期モデルを現在の時点で購入する最大のメリットはやはり価格の安さでしょう。
アクアの前期モデルの中古車は車両によっては50万円を切ってる事もあり、非常に買いやすい価格になっているといえます。
しかし、あまりに安すぎる価格には注意が必要です。
価格が安くても避けた方がいい車両として挙げられるのは
走行距離が10万km以上の車両
トヨタ車は基本的に耐久性が高く、きちんと手入れがされた車両なら5万km程度の走行距離であれば、まだまだ問題なく乗る事ができます。
しかし走行距離が10万kmを超えるような車両だと短期間乗るだけならともかく、長期間乗るには耐久性に不安があります。
修復歴のある車両
トヨタ車に限らない事ですが、事故によって損傷を負った車両はたとえ修理をしても車の骨格が痛んでいる可能性があり購入は避けた方が良いでしょう。
まっとうな中古業者であれば車両の修復歴は明示しているはずですが、現在でも修復歴を隠ぺいする悪質な業者も少数ながら存在します。
中古車の購入は信用のある業者から行うべきでしょう。
スポンサーリンクアクア 前期モデルのグレードの違いを解説|まとめ
ここまでアクアの前期モデルのグレードの違いなどについて解説します。
トヨタアクアはこれまでに2回のマイナーチェンジを行っており、マイナーチェンジを挟んで前期型、後期型、現行型に分類されています。
トヨタの前期モデルの発売時には標準グレードの「S」、廉価グレードの「L」、上位グレードの「G」の3つのグレードが用意されており、装備などに違いがありました。
前期モデルでは他にも「G ブラックソフトレザーセレクション」と「G G’s」の2つの追加グレードが販売されています。
アクアの前期モデルは中古市場では手ごろな価格で購入する事ができますが、走行距離が長すぎるものや修復歴のあるものは購入は避けた方が良いでしょう。