アクアの視界は悪いのでしょうか?
トヨタが2011年に発売したハイブリッド車アクアは、世界最高クラスの燃費性能とハイブリッド車としては手ごろな購入価格を両立し、長期に渡る記録的なロングセラーを達成しました。
2021年には初のフルモデルチェンジが行われ、リニューアルした新型アクアは今後も更に販売台数を伸ばしていく事でしょう。
一方で燃費や価格については高い評価を得ているアクアですが、その反面悪い評価も目に付き、特に悪い点としてアクアの視界の悪さをあげる人は少なくありません。
本記事ではそんなアクアの視界の悪さについてを中心に解説します。
アクアは視界が悪い?|運転席の視点が低い
アクアは燃費を最優先に設計された車であり、空気抵抗を減らすために車高を低く、フロントを大きく傾斜させています。
この車高の低さがもたらす運転席の視点の低さが視界の悪さの大きな原因となっています。
他の車からアクアに乗り換えた時に運転席の低さに驚く人は多く、特に男性と比べて座高が低い女性からはアクアの視界の低さが気になるという声が多いようです。
また、運転席の視点の低さは単純に見晴らしが悪いというだけでなく、座高によっては運転席から全くボンネットが見えないため前車との距離を測りづらく、信号待ちの際も前の車との車間を広めにとってしまいがちになります。
アクアは視界が悪い?|Aピラーとルームミラーが視界を遮る
アクアはフロントの傾斜が大きいため左右のAピラーも大きく傾斜しており、Aピラーが運転席からの視界を大きく遮ってしまうため、視点の低さ以外の点でも前方の視界は良くありません。
フロントウィンドウ自体は大きいのですが、傾斜が大きいため高さの幅自体はそれほど大きくなく、傾斜しているAピラーと合わせて前方でも死角が多い印象を受けます。
また、ルームミラーが顔の近くに位置しているため、座高によっては視点をかなり大きく遮ってしまい、特にカーブの際にはルームミラーのせいで路面が非常に見えづらくなるケースがあるようです。
ルームミラーは上下にある程度調節ができますので一番上にあげてしまえば多少改善されますが、それでも状況によっては首をある程度動かして視点を確保する必要があり、慣れていないと非常に運転しづらく感じてしまいます。
スポンサーリンクアクアは視界が悪い?|後方視界も悪い
アクアはリアのルーフが下がっており、リアウィンドウが小さいため、後方の視界は前方の視界より更に悪いです。
特に後部座席に人が乗っている場合は、後方の確認が非常に難しいです。
また、アクアはCピラーが太いため斜め後方の死角も大きく、車の周囲に人がいる状況でのバックの際には車外からの後方確認も行った方が良いでしょう。
新型アクアのオプションであるブラインドスポットモニターは後方視界の悪さを補う装備として有用なため、後方の視界が気になるようであれば装着をおすすめします。
アクアは視界が悪い?|視界の悪さを補う安全装備
アクアはカーブでも安定性が高く操作の追従性も良いため、操作性自体は比較的良好なのですが、視界の悪さが運転性を損なっている感があります。
車の運転に慣れている人であれば対応できる範囲ではありますが、それほど運転に慣れていないのであれば安全装備などで視界の悪さを補うようにした方が良いでしょう。
視界の悪さで問題になりやすい駐車に関しては、新型アクアであればオプションのアドバンスドパークを装着することで駐車を全自動で行ってくれるようになり、非常に楽になります。
また、静止物との接触前に自動でブレーキをかけてくれるパーキングサポートブレーキは視界の悪さによる接触事故の危険を大きく減らしてくれます。
最先端の安全装備がオプションとして用意されている新型アクアと比べるとフルモデルチェンジ前の旧型アクアの安全装備は型落ち感がありますが、インテリジェントクリアランスソナーやバックガイドモニターは視界の悪さを補う装備として有用なため、中古で旧型アクアの購入を検討する場合などはこういった装備の有無をよく確認した方が良いでしょう。
スポンサーリンクアクアは視界が悪い?|まとめ
ここまでアクアの視界の悪さについてを中心に解説しました。
アクアは車高が低いため運転席の視点が低く、見晴らしが悪いです。
また、傾斜の大きいAピラーや顔の近くに位置するルームミラーが前方に大きな死角を作ってしまっています。
加えて後方の視界も太いCピラーや小さなリアウィンドウなどが原因で非常に悪いです。
これらの視界の悪さは様々な安全装備によってある程度補えるので、運転に自信のない方はオプションの安全装備の装着を検討した方が良いでしょう。