アクア補機バッテリーの電圧解説

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2021.02.28

アクアの補機バッテリーの電圧について解説します。

トヨタから発売されたハイブリッド車であるアクアは2011年に発売開始以降、複数回のマイナーチェンジを経ながら現在も売り上げを伸ばし続けているロングセラーカーです。

アクアが長年売れ続けている理由はトヨタの誇るハイブリッドシステムによる非常に優れた燃費性能とハイブリッド車としては購入しやすい手ごろな価格と言われています。

一方でまだハイブリッド車には馴染んでいない方も少なくなく、アクアで初めてハイブリッド車に乗った方にはこれまでのガソリン車との違いに戸惑っている方もいるようです。

本記事ではアクアの補機バッテリーの電圧についてを中心にアクアの補機バッテリーについて解説します。

アクア補機バッテリーの電圧解説|補機バッテリーとは

アクアには駆動用バッテリーと補機バッテリーという2つのバッテリーが積まれています。

駆動用バッテリーは走行用バッテリーとも呼ばれるバッテリーで、モーターを回して車体を走らせる事のためだけに使われるバッテリーです。

それに対し補機バッテリーは車体を走らせる事以外の電力使用の全て、電動ドアやエアコン、カーナビに至るまで幅広い用途に電力を供給しています。

また補機バッテリーはアクアのハイブリッドシステムを立ち上げるための電力も賄っているため、補機バッテリーが上がってしまうとハイブリッドシステムは立ち上がらなくなってしまいます。

補機バッテリーと駆動用バッテリーの間では基本的に電力の融通ができないため、どれほど駆動用バッテリーの側には電力が充電されていても、補機バッテリーが上がってしまうとガソリン車のバッテリー上がり同様に車が動かなくなってしまうのです。

アクアの補機バッテリーの電圧は通常時で12.5V～13Vが正常と言われています。

ガソリン車のバッテリー同様にアクアの補機バッテリーも３～5年程度が寿命と言われており、バッテリーの寿命が近づいてくると徐々に電圧が下がってきます。

通常時の補機バッテリーの電圧が12.5Vをある程度下回るようなら交換を検討すべきですし、12Vを下回ったらいつバッテリーが上がってしまってもおかしくありませんのですぐにでもバッテリーを交換すべきです。

ガソリン車であればバッテリーが劣化してくるとエンジン始動時のかかり具合が悪くなってきたりするのでバッテリーの寿命を察する事ができますが、ハイブリッド車の場合そういった解りやすいサインのようなものがありません。

定期的に補機バッテリーの電圧は確認した方が良いでしょう。

アクアの補機バッテリーの交換はディーラーなどに依頼しなくても、ある程度工作が出来る方であれば自前で行う事も可能です。

ガソリン車のバッテリーを交換した経験のある人であればほとんど手間取ることは無いでしょう。

アクアを含むハイブリッド車の補機バッテリーは電圧や形状など基本的な仕組みはガソリン車のバッテリーと変わらないのですが、ガソリン車のバッテリーがエンジンルームに搭載されているのに対して、アクアの補機バッテリーは車内の右リアシートの下に搭載されています。

そのためハイブリッド車の補機バッテリーには充電の際に発生する水素ガスを車外に排出するための機構が搭載されており、その分ガソリン車のバッテリーと比べて値段が高くなっています。

アクアの補機バッテリーを自前で交換した場合は、補機バッテリーについている水素ガスを車外に放出するためのホースを忘れずに取り付ける必要があります。

ガソリン車のバッテリーをアクアの補機バッテリーとして使ってしまうと車内に水素ガスが充満する可能性があり大変危険ですので、絶対に使わないようにしましょう。

ハイブリッド車の中には車内の電源コンセントに駆動用バッテリーの電源を使える車種もあるのですが、アクアでは車内のシガーソケットなどの電源は補機バッテリーからの供給でしか使う事ができません。

補機バッテリーは100W程度の電力しか供給する事ができないため電力消費の大きい家電製品などは使えない事が多いです。

また補機バッテリーの電力を大量に使う事はバッテリーの消耗を早める事になり、バッテリー上がりを引き起こしかねませんので過剰な電力使用は控えた方が良いでしょう。

ここまでアクアの補機バッテリーの電圧についてを中心にまとめてきました。

アクアの補機バッテリーの電圧は通常時で12.5V~13V程度で、使用する事で劣化し徐々に電圧が下がってきます。

アクアの補機バッテリーの寿命は3~5年程度と言われており、12.5Vをある程度下回るようになってきたら交換を検討すべきでしょう。

アクアの車内での電力利用はバッテリーの劣化を早める事になるので必要最小限に止めるようにしましょう。