アクアの暖房の付け方、使い方に良い方法はあるのでしょうか。
トヨタの誇るハイブリッド車、アクアは2011年の発売開始以降、複数回のマイナーチェンジを経て現在に至るまで息の長いロングセラーを続けています。
長期にわたって人気を維持しているだけあって、トヨタアクアは非常に優れた燃費性能を始めとして多くの点で高い評価を得ているのですが、残念なことに暖房に関してはあまり評判が良くないようです。
「代車でアクアに乗ったら暖房が全然効かなかった」「アクアで暖房を付けていたら燃費が急激に悪くなった」など暖房に関しての不満の声は枚挙に暇がありません。
本記事ではアクアが暖房に関して評価が悪い理由や、アクアの暖房の付け方、使い方について解説します。
アクアの暖房の付け方解説|車の暖房の仕組み
アクアの暖房について解説する前に車の暖房について簡単に解説します。
一般的なガソリン車の暖房は冷房、エアコンとは全く仕組みが異なっており、走行中のエンジンの排熱を利用して車内を温めています。
具体的な仕組みとしてはエンジンを冷却して温度が上がった冷却水に風を当てる事で車内に暖かい空気を送り込んでいるのです。
本来捨てられてしまうはずの熱エネルギーを暖房に利用しているため、ガソリン車の暖房はどれだけ使ってもほとんど燃費に影響を及ぼしません。
アクアの暖房の付け方解説|アクアの暖房の仕組み
一方、ハイブリッド車であるアクアの場合は通常のガソリン車とは事情が異なってきます。
アクアのハイブリッドシステムは発進時などの低速時はエンジンを使わずにモーターだけで走行します。
必要のない時はエンジンを動かさない事によって優れた燃費を実現しているのです。
しかし車の暖房の仕組み上、エンジンを動かさなくてはエンジンの排熱を暖房に使えないため、アクアが本来であればモーターだけで走行を行う状況でも、暖房を使うのであれば暖房のためだけにエンジンを回す必要があり、当然燃費が悪化してしまいます。
ガソリン車が走行を続ける限りいくらでも排熱を暖房に使えるため燃費を気にせず車内をガンガンに温められるのに対し、アクアの場合は暖房が燃費とトレードオフになってしまうため、暖房やエンジンの動作を制御しているコンピューターは燃費とのバランスを取ろうとして暖房の作動を抑制しがちになります。
その結果アクアでは「暖房の効きが悪い」「暖房を使うと燃費が悪くなる」といった事態が発生する事になるのです。
スポンサーリンクアクアの暖房の付け方解説|暖房をどう付ければいいのか
それではアクアの暖房はどの様に付ければ良いのでしょうか。
燃費を考えるなら車に乗り込んですぐは暖房を付けずにエンジンがある程度回転を始めてから暖房を付ける方が好ましいです。
もっとも寒い時に暖房をすぐに付けないなんて耐えられないという人も少なくないと思います。
すぐに暖房を使う場合はせめて設定温度を低めにすることで、ある程度は燃費の悪化を軽減することができます。
アクアの暖房の付け方解説|暖房を補う装備
残念なことにアクアの暖房の効きが悪い点に関しては暖房の仕組み自体の問題なので付け方や使い方で改善するのは難しいです。
しかしこの点に関してはある程度は装備で補うことが可能で、特にシートヒーターはアクアの暖房を補う装備として評価が高いです。
純正品のオプションのシートヒーターは追加、後付けをする事が出来ませんが後付けできる社外品のシートヒーターでも十分な効果が期待できます。
アクアの暖房の効きの悪さに困っている方は検討してみてはいかがでしょうか。
スポンサーリンクアクアの暖房の付け方解説|まとめ
ここまでアクアの暖房の評価が悪い理由やその改善について解説してきました。
一般的に車の暖房はエンジンの排熱を利用して行います。
アクアはハイブリッド車であり走行中でもエンジンが動いていない時間があるため、燃費が悪くなったり、暖房の効きが悪かったりという事が起こりえます。
車の発進時に少ししてから暖房を付けるようにしたり、設定温度を低めにすることである程度燃費への悪影響を抑える事が出来ます。
またシートヒーターを装着する事で暖房の効きの悪さをある程度補うことが可能です。