アクアの自動ブレーキいつから装備可能に

アクアの自動ブレーキはいつから装備できるようになったのでしょうか。

トヨタアクアは2011年のデビュー以来、ハイブリッドによる非常に優れた燃費性能にも関わらず購入価格が手ごろな事などから現在に至るまで息の長いロングセラーを続けています。

コンパクトカーのスタンダードとも言える地位を確立しているアクアですが安全装備の装備状況はどうなっているのでしょうか。

本記事ではアクアの安全装備、自動ブレーキの装備状況や、その性能などについて解説します。

アクアの自動ブレーキいつから装備可能に|Toyota Safety Sense C

トヨタの車の安全装備といえばToyota Safety Senseです。

Toyota Safety Senseとは自動ブレーキ（プリクラッシュセーフティ）を中心とした複合的な安全装備のパッケージで、いくつかのタイプがあり、当然新しいものになるほど機能的には優れたものになります。

アクアに最初にToyota Safety Senseが搭載されたのは2015年11月のマイナーチェンジの際であり、その時に搭載されたのはToyota Safety Sense Cという最も古いタイプのToyota Safety Senseです。

Toyota Safety Sense Cはレーザーレーダーと単眼カメラの組み合わせによる自動ブレーキを搭載していましたが、現在のものと比べてまだセンサーの精度が低く車両のみが自動ブレーキの検知対象であり、歩行者を検知する事ができませんでした。

2018年4月のアクアのマイナーチェンジの際に自動ブレーキにも改良がくわえられて、センサーの精度の向上により昼間の歩行者も自動ブレーキの検知対象に加わりました。

また駐車時のアクセルの踏み間違いなどによる衝突を防ぐための自動ブレーキ（インテリジェントクリアランスソナー）が新しく装備に追加されています。

安全装備の名称についても整理が行われ、これまでToyota Safety Sense CやToyota Safety Sense Pといったタイプごとに分かれていた安全装備の名称がToyota Safety Senseに統一されました。

複数に分かれていた安全装備のタイプの名称を統一したため、同じToyota Safety Senseであっても自動ブレーキやその他の安全装備の性能には車種ごとに差がある事に注意が必要です。

名称はToyota Safety Senseに変わり改良で精度は向上しましたが、アクアの自動ブレーキのベースはあくまで旧型のToyota Safety Sense Cであり、センサーには主流のミリ波レーダーではなくレーザーレーダーが使用されています。

アクアのToyota Safety Sense、自動ブレーキについての問題として、それらがグレードによっては標準装備ではなく、オプション装備であるという点が挙げられます。

具体的にはアクアの下位グレードである「S」「L」ではToyota Safety Senseは選択性のオプションとなっており、購入の際には注意が必要です。

競合車ともいえる日産ノートでは自動ブレーキは既に全グレードで標準装備となっており、アクアは安全装備に関しては後れを取っている感があります。

安全装備に対しての社会的な関心は高く、2021年11月から新型車には自動ブレーキの搭載が義務付けられる事が決定しました。

アクアの次のモデルチェンジでは自動ブレーキが全グレードで標準装備になる可能性が高いでしょう。

先述の通り、同じToyota Safety Senseが装備されていても車種ごとに自動ブレーキの性能には差があり、残念なことにアクアの自動ブレーキは旧型のToyota Safety Sense Cがベースであり、自動ブレーキとしての性能は他車と比較して高くありません。

同じToyota Safety Senseであっても現行のアルファードやヴェルファイアに装備されている第2世代と呼ばれるToyota Safety Senseでは自動ブレーキのセンサーに改良の進んだミリ波レーダーが採用され、昼間の自転車や夜間の歩行者も検出する事が可能になっています。

2018年4月のアクアのマイナーチェンジの際にこの第2世代のToyota Safety Senseを搭載する事はタイミング的には可能であったはずなのですが、旧型のToyota Safety Sense Cの改良という形式にとどめたのは単純にコストの問題だったと思われます。

アクアは高度なハイブリッドシステムを搭載した車が手ごろな価格で購入できるという事が人気の理由の1つであり、価格競争力が重要な車だけに安全面がおざなりにされたとも言えますが、安全に関する性能が車の価格帯によって差がある事は好ましいとは言えません。

アクアの次のモデルチェンジでは自動ブレーキの全グレードへの標準装備と共に性能に関しても第2世代のToyota Safety Senseに準拠した性能の自動ブレーキが搭載される事が期待されています。

ここまでアクアの安全装備、自動ブレーキの装備状況や、その性能などについて解説してきました。

アクアの自動ブレーキはToyota Safety Senseという安全装備パッケージに含まれており、2015年11月のマイナーチェンジの際に装備が可能となりました。

Toyota Safety Senseはその成り立ちから同じToyota Safety Senseであっても車種によって性能に違いがあり、現在のアクアの自動ブレーキの性能は他車と比較して高いものではありません。

またアクアの下位グレードである「S」「L」ではToyota Safety Senseは標準装備ではなく、オプション装備となっています。

アクアの次回モデルチェンジでは自動ブレーキの性能の向上や全グレードでの標準装備化が期待されています。