アクアの足回りの異音にはどのようなケースがあるのでしょうか。
2011年に発売されたトヨタアクアは非常に優れた燃費性能や手ごろな購入価格などが評価され、マイナーチェンジで改善を重ねながら現在に至るまで長期にわたるロングセラーを続けています。
多くのユーザーに愛されているアクアですがよくあるトラブルとして足回りからの異音の問題があるようです。
本記事ではアクアの足回りの異音で、よくあるケースの原因について解説します。
アクアの足回りの異音解説|サスペンション周り1
アクアの足回りの異音として非常に多いケースがサスペンション周りの異音です。
ダンパーはサスペンションの中でスプリングの振動を吸収する部品で、このダンパーの劣化、消耗などにより走行中にゴトゴト、ガタガタといった音が出るようになります。
ダンパーの劣化は異音だけでなく、車の振動に影響するため乗り心地からも体感できる場合が多いです。
ダンパーやスプリングの上部を車体と連結させているゴム製の部品がアッパーマウントで、この部分の消耗もやはりゴトゴト音の原因になりやすいです。
アクアの足回りの異音解説|サスペンション周り2
左右のサスペンションを繋ぐスタビライザーも異音の原因となりやすい箇所です。
スタビライザーとサスペンションとのリンク部分は劣化による異音の原因となりやすく、劣化した場合急なカーブの走行や車体の左右の傾きの際などにギシギシ音が鳴ります。
リンク部分はスタビライザーの左右にあり、左右同時に劣化する事は少ないため、スタビライザーのリンクが異音の原因の場合、車体の左右のどちらかから異音がするケースが多いです。
スタビライザーの取り付け部分にあるゴム製のブッシュも負担がかかりやすい部分で、劣化によって異音の原因となりやすく、このブッシュが劣化した場合は車体中央辺りから段差などでゴトゴト音がするようになります。
サスペンション周りの部品は特に負荷による消耗が激しく、他のパーツと比べても異音の原因となりやすいです。
スポンサーリンクアクアの足回りの異音解説|ブレーキ周り
サスペンション周り以外でのアクアの足回りの異音としてブレーキ周りの異音のケースがあります。
ブレーキ周りの異音で多いのはブレーキをかけた時にキーキー音が出るパターンです。
これは気温が低い日の乗り始め等によく起こる現象で、本来は高温になって弾力性を持つことで振動を吸収するブレーキパッドが十分に高温になっていないため振動を吸収しきれない事が原因です。
これ自体は故障という類のものではないので早急に対応する必要はないのですが音が気になる場合はブレーキの鳴き止め剤といった物があるので利用する事でキーキー音を抑えられる可能性があります。
またブレーキパッドが消耗する事で異音が発生するケースもあるので、走行距離がある車で寒い日でもないのにブレーキ時にキーキー音が鳴りだすようになった場合はブレーキパッドの点検、交換を検討した方が良いでしょう。
他にもブレーキ周りの異音にはブレーキを離した時に異音がするケースやブレーキをかけてからワンテンポおいて異音がするケースなど様々なケースがあり、ディーラーに見せても原因が特定できない事が少なくありません。
しかしディーラーに見せる事で原因の究明は出来なくてもブレーキパッド周りの部品交換やグリスの利用などで異音自体は収まる事もあるので、まずはディーラーに相談してみるべきでしょう。
アクアの足回りの異音解説|ホイール、タイヤ周り
アクアの足回りの異音にはホイールやタイヤ周りに原因がある事があり、ホイールやタイヤが原因の場合、原因は単純である事が多いです。
走行中にホイール周辺からギシギシ音がする場合、ホイールのナットの緩みが原因の事があります。
またタイヤのキーッといったスキール音が新しいタイヤにも関わらず頻発する場合、タイヤの空気圧不足の可能性があります。
これらの要因は比較的単純であってもやはり放置しておくと悪化して事故の原因となりえるものです。
ホイールやタイヤ周りのトラブルはディーラーまでいかなくてもユーザー側である程度原因を特定できるケースも少なくないので、ホイールやタイヤから異音を感じたら、まずは車を止めて異音がした場所を点検してみましょう。
スポンサーリンクアクアの足回りの異音解説|まとめ
ここまでアクアの足回りの異音について解説してきました。
一口に足回りからの異音と言っても異音発生の可能性があるパーツは非常に多いです。
車が走行を続けていればパーツの消耗、劣化は必ず起こるもので、多くの場合それらの消耗、劣化が異音の原因となります。
劣化したパーツからの異音は、直接確認する事が困難な内部のパーツからの黄信号とも言えるもので放置してしまえば重大な事故につながりかねません。
異音を感じたら面倒くさがらずに早期にディーラーに相談すべきでしょう。