プリウスの補機バッテリーの充電方法をご存知ですか?
プリウスは1997年に販売が始まったハイブリッドカーです。
ハイブリッドカーにはメインバッテリーと補機バッテリーという2種類のバッテリーが搭載されています。
補機バッテリーもハイブリッドシステムを起動するなど大きな役割があります。
いざという時のバッテリー上がりに対処できるように補機バッテリーの充電方法をご紹介します。
プリウスの補機バッテリーの充電方法|補機バッテリーとは
プリウスのようなハイブリッドカーはバッテリーを2つ搭載しています。
ひとつは駆動系を司る大型で高電圧のメインバッテリーで、駆動用電池、HVバッテリーなどとも呼ばれます。
もうひとつが補機バッテリーです。
補機バッテリーはトランクルーム内にあり、ハイブリッドシステムを起動し、12Vの電装系を司ります。
メインバッテリーは10万キロ~20万キロを走っても問題なく、バッテリー上がりすることもほとんどありません。
しかし、補機バッテリーは3年から5年の寿命とされ、上がってしまうこともあります。
プリウスの補機バッテリーの充電方法|バッテリー上がりの症状
補機バッテリーが充電不足だったり、上がってしまったりした場合、以下のような症状が現れます。
1)リモコンでドアロックが解除出来ない
2)エンジンがかからない
3)メインキーをオンにしてもメーター内のランプが何も点灯しない
4)「補機バッテリー(始動用)充電不足」というエラーメッセージが出る
5)キーをONにしてもセルモーターが回らず「カチカチ」と軽い連続音がする
6)アラームが鳴る
このような症状が出たら、まずは補機バッテリーの充電不足かバッテリー上がりを疑いましょう。
プリウスの補機バッテリーの充電方法|バッテリー上がりの原因
バッテリー上がりの原因はいくつかあります。
昔よくあったのはライト類の消し忘れでした。
しかし、最近はライト類が自動になっている車が多いので、こうしたうっかりミスは少なくなっているようです。
一方で、消費電力の多いHDDナビやオーディオ類などをつけている場合、それらが原因となって補機バッテリーが上がってしまうことが多いようです。
それ以外に忘れてはならないのがバッテリーの消耗です。
補機バッテリーは寿命が3年から5年の消耗品です。
夜間の走行が多い、数キロ程度の短い距離での街乗り、そもそも車の使用頻度が少ない、寒冷地で乗るといった使い方の人は特に気をつけたほうがいいでしょう。
プリウスの補機バッテリーの充電方法|いざという時の充電方法
ジャンプスタート
プリウスの補機バッテリーは従来の車と同じようにブースターケーブルを使ってジャンプスタートできます。
まず、エンジンルーム内の金属部分にブースターケーブルの黒色のワニ口(ー側)を繋ぎます。
プリウスのエンジンルーム内のヒューズボックスには充電用の救援端子があります。赤いキャップが目印です。こちらに赤色のワニ口(+側)を繋ぎます。
こうしてジャンプスタートすれば、あとは走りながら充電されていきます。
すぐに走らない場合は、ギアをパーキングに入れて電源ONのまま放置すると、メインバッテリーから補機バッテリーへ充電されていきます。
ハイブリッド車専用の充電管理器を使う
また普段あまり車の使用頻度が高くない場合は、ハイブリッド車専用の充電器を使うといいかもしれません。
充電器を接続しておくことで、常に満充電を確保できます。
さらに、メインバッテリーも短時間で充電されるようになります。
プリウスの補機バッテリーの充電方法|それでもダメな時は交換
補機バッテリーの寿命は3年から5年といわれています。
年数がある程度経っている、補機バッテリーが何回か上がったという場合には、バッテリー自体を交換することも考えましょう。
せっかくですから、消費電力の多い社外ナビなどをつけている場合は少し容量の大きなタイプを選ぶといいでしょう。
通常ディーラーさんなどで交換すれば4万円程度だそうです。
自分で交換する場合は、2万円前後でハイブリッド車用のバッテリーを買うことができます。
一旦補機バッテリーを取り外すとナビなどの情報がリセットされてしまいますから、バックアップを取っておきましょう。
また、取り外した古いバッテリーをきちんと廃棄する必要があります。
プリウスの補機バッテリーの充電方法|まとめ
プリウスの補機バッテリーが上がってしまうと走行そのものができなくなります。
いざというときのためにエンジンルーム内のヒューズボックスにある赤いプラスの救援接続端子の位置を確認しておきましょう。
バッテリーケーブルや小型のジャンプスターター、ハイブリッド車専用の充電管理器などを用意しておくと自力で充電可能です。
しかし、バッテリー上がりが何回も起こるようであれば寿命かもしれません。
そのような場合はバッテリー自体の交換も視野に入れておいたほうがいいと思います。