オデッセイは、現行モデルで5代目になるわけですが、その乗り心地は歴代モデルや現行モデルの中におけるガソリン車とハイブリッド車においても、どのように異なるのか、乗り心地に影響を与える要素から考察して説明したいと思います。
オデッセイの乗り心地レポート(2017)|初代との比較
初代の全長×全幅×全高は、4750mm×1770mm×1645mmであり、現行モデルの4830mm×1820mm×1685mmと比較すると、一回り小さかったことが分かります。
直進安定性に最も影響を与える要素の全長については、現行モデルの方が8cmほど大きいので、乗り心地の良さは現行モデルが勝っていると言えます。
また、両者のホイールベースを比較すると、初代は2830mm、現行モデルは2900mmとこちらも現行モデル方が7cm大きいので、乗り心地の良さは現行モデルが勝っていると言えます。
全高が初代より大きく、重心もその分高くなっていますが、それを上回る全長とホイールベースになってきているので、現行モデルでは、乗り心地がよりしなやかになってきていると言えるのではないでしょうか。
オデッセイの乗り心地レポート(2017)|2代目との比較
2代目の全長×全幅×全高は、4770mm×1795mm×1630mmであり、現行モデルの4830mm×1820mm×1685mmと比較すると、一回り小さかったことが分かります。
全長については、現行モデルの方が6cmほど大きいので、初代との比較と同様に、乗り心地の良さは現行モデルが勝っていると言えます。
また、両者のホイールベースを比較すると、2代目は2830mm、現行モデルは2900mmとこちらも現行モデル方が7cm大きいので、乗り心地の良さは現行モデルが勝っていると言えます。
ただ、2代目は初代より全高が抑えられているので、全長ならびにホイールベースと全高との相殺により、ふらつきの面では、現行モデルとほぼ同じくらいなのかもしれません。
オデッセイの乗り心地レポート(2017)|3代目との比較
3代目の全長×全幅×全高は、4765mm×1800mm×1550mmであり、現行モデルの4830mm×1820mm×1685mmと比較すると、一回り小さかったことが分かります。
全長については、現行モデルの方が6.5cmほど大きいので、初代・2代目との比較と同様に、乗り心地の良さは現行モデルが勝っていると言えます。
また、両者のホイールベースを比較すると、3代目は2830mm、現行モデルは2900mmとこちらも現行モデル方が7cm大きいので、乗り心地の良さは現行モデルが勝っていると言えます。
ただ、初代や2代目の時より大きく異なるのは、全高が立体駐車場にも収まるほどの1550mmに抑えられている点です。
直進安定性の高さから生じるしなやかな乗り心地は、現行モデルの方が感じやすいかと思いますが、低重心の3代目では、現行モデルよりスポーティーな乗り心地だったのではないでしょうか。
オデッセイの乗り心地レポート(2017)|4代目との比較
4代目の全長×全幅×全高は、4800mm×1800mm×1545mmであり、現行モデルの4830mm×1820mm×1685mmと比較すると、一回り小さかったことが分かります。
全長については、現行モデルの方が3cmほど大きいので、初代・2代目・3代目との比較と同様に、乗り心地の良さは現行モデルが勝っていると言えます。
また、両者のホイールベースを比較すると、4代目は2830mm、現行モデルは2900mmとこちらも現行モデル方が7cm大きいので、乗り心地の良さは現行モデルが勝っていると言えます。
ただ、4代目のスペックは3代目と極端に類似しており、全高の低さから、現行モデルよりスポーティーな乗り心地だったのは間違いありません。
オデッセイの乗り心地レポート(2017)|ガソリン車とハイブリッド車の比較
オデッセイの現行モデルには、ガソリン車とハイブリッド車それぞれ用意されているので、両者の比較をしたいと思います。
スペック的には、両者ともほぼ同じで、総排気量や燃費が異なるくらいです。
しかし、サスペンションと呼ばれる路面の凹凸を車体に伝わりにくくして、乗り心地や操縦安定性を高める装置がガソリン車からハイブリッド車になって大幅に改善されていることから、ハイブリッド車の方が、荒れた路面や段差等でもダイレクトに衝撃を受けず、ソフトな乗り心地を感じやすいと言えます。
ガソリン車でも歴代モデルと比べれば、乗り心地がしなやかになっているのは間違いありませんが、ハイブリッド車に乗車すると、さらにソフトな印象を受けるのではないでしょうか。
オデッセイの乗り心地レポート(2017)|まとめ
ここまで、オデッセイにおける現行モデルと歴代モデルとの比較、現行モデルの中でもガソリン車とハイブリッド車との比較をしてきましたが、大まかな傾向としては、初代や2代目の時から3代目や4代目に移行して、スポーティーさが増したこと、3代目や4代目から現行モデルに移行して、しなやかさや柔らかさが増したことが見られると思います。
何よりも、人をたくさん乗せ、広々とした室内空間が強みのオデッセイなので、より一層乗り心地は良くなってきているのではないでしょうか。