オデッセイのフルモデルチェンジ2013年での変化を見ていきます。
ホンダオデッセイの現行モデルへのフルモデルチェンジとなった2013年での全面変更では全高が高くなり、スタイルやエンジン、ドア形式などそれまでにない非常に大きな変化となっていました。
その変更部分についてまとめました。
オデッセイ フルモデルチェンジ2013年|エンジンの変化
2013年モデルの五代目オデッセイでは先代モデルが最高で12.4km/lだった燃費に対して14.0km/lまで向上しました。
これはエンジンを新設計した新型にした効果が大きく、さらに直噴エンジンとしたことで燃費と出力が向上しています。
直噴エンジンは190馬力を発生し、アブソルートのみの設定となっています。
アブソルート以外のエンジンでは175馬力を発生し、燃費は13.6km/lとなっています。
変速機は先代モデルと同様無段変速機です。
なお、先代モデルアブソルートはプレミアムガソリン仕様で204馬力を発生し、11.0km/lの燃費でした。
オデッセイ フルモデルチェンジ2013年|外観の変化
五代目オデッセイはそれまでの1,550mmクラスの低全高ミニバンのスタイルから1,695mmもの全高を持つ上級ミニバンへと変化しました。
ヘッドライトはLEDになったため、先代モデルと比べてさらに薄型となり、大型メッキグリルの装着で迫力を増し、窓の下にはメッキモールを取り付け、ボディラインなどで腰高に見えない工夫を施し、先代モデルと比べてただ大きいだけではなく存在感のある外観となっています。
また、アブソルート系とノーマル系で大きくフロントグリルのデザインが異なることも特徴的でしたが、2017年のマイナーチェンジでアブソルート系のデザインに一本化されました。
オデッセイ フルモデルチェンジ2013年|インテリアの変化
五代目オデッセイはインテリアも大幅に進化したポイントで、セカンドシートはプレミアムクレードルシートと呼ばれる非常に大型でオットマンを装備した7人乗り対応のものと、8人乗り仕様のシートに分かれています。
プレミアムクレードルシートは背もたれに中折れ機構を持ち、ホンダ車でも最も乗り心地に優れたシートと言ってかまわないでしょう。
8人乗り仕様のセカンドシートはセンターアームレスト機能を装備しています。
なお、先代モデルでは定員が7名のみの設定だったため、五代目オデッセイはサードシートも大きくなっており、リクライニング機能を備えています。
オデッセイ フルモデルチェンジ2013年|ドアの変化
五代目オデッセイは、国内仕様オデッセイとしては初めて後席ドアがスライドドアになったことも特徴的です。
この変更には後席ヒンジドア仕様のミニバン市場の大幅な縮小と、ホンダの後席スライドドアのミニバン・エリシオンとオデッセイの統合などの要素が絡んでいます。
オデッセイの後席スライドドアのステップの高さは30cmとなっており、開閉に必要なスペースも小さくなったため、乗り降りのしやすさが先代モデルとくらべて大幅に向上しています。
全タイプに標準装備されているパワースライドドアによる操作性の高さもアドバンテージと言えるでしょう。
オデッセイ フルモデルチェンジ2013年|予防安全装備の変化
オデッセイでは四代目の時点で一部のグレードにアダプティブクルーズコントロールと追突軽減ブレーキが装備可能でしたが、五代目オデッセイでは追突軽減ブレーキに加え、前走車への追突や誤発進抑制などの機能を持ったシティアクティブブレーキシステムも追加され、アダプティブクルーズコントロールも含め、装備グレードも大幅に拡大されました。
さらに2015年のマイナーチェンジではより歩行者事故低減ステアリングや標識認識システムなどを追加し、検知性能が強化されたより高度な予防安全装備Honda SENSINGにバージョンアップされています。
オデッセイ フルモデルチェンジ2013年|今後のモデルチェンジ
五代目オデッセイは2015年にハイブリッドが追加され、2017年に外装マイナーチェンジが行われているため、次世代モデルは早くても2019年となるでしょう。
恐らく現行オデッセイの全高やスライドドア、インテリアなどは次世代型にも引き継がれると考えられ、五代目オデッセイはシリーズの中でも大きな転換点だったといえます。