N-BOXとN-ONEの違いは予防安全装備やスタイル、ボディカラーのコーディネート、燃費、室内スペースなど、同じホンダのNシリーズという枠で販売されながら大きく異なっています。
それらの違いについて解説します。
NワンとNボックスの違い|スタイル
N-BOXとN-ONEのスタイルの違いは最も顕著と言えるでしょう。
丸いヘッドライトが特徴的で2ボックス形状、ヒンジドアを採用したハッチバックスタイルのN-ONEに対して、N-BOXは背が高くいかにも箱型でスライドドアを採用したスタイルとなっています。
どちらもツートンカラーの多彩なコーディネートが用意されていることが特徴的ですが、N-BOXがボディカラーとルーフカラーのコーディネートに対し、N-ONEはグリル周りのカラーコーディネートが用意されており、より多彩なカラーバリエーションとなっています。
NワンとNボックスの違い|バリエーションと特徴
N-ONEはノーマルグレードに当たるstandard、ブラウンカラーでコーディネートされたselect、グリルデザインが異なりアルミホイールやより上質なシートを装備したpremium、premiumをベースにしたターボのみの設定でスポーティで全高の低いモデルのRSの4つに大別され、更にノーマルにも全高の低いローダウンが設定されており、RS以外のグレードではターボを選択することも可能です。
(ツアラーの名称が付きますが外観は同じです)一方、N-BOXはノーマル系とカスタム系の二種類に大別され、それぞれに設定されるターボエンジン搭載車でも外観は同一となっています。
なお、これらの中で立体駐車場に入庫できるのはN-ONEのローダウン及びRSのみとなっています。
NワンとNボックスの違い|予防安全装備
N-BOXではホンダ最新の予防安全装備であるHonda SENSINGを標準装備しており、衝突被害軽減ブレーキや歩行者事故軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、アダプティブクルーズコントロール、車線逸脱警報などの機能を持っています。
一方N-ONEではシティアクティブブレーキシステムという低速衝突被害軽減ブレーキと誤発進抑制機能の装備、premiumグレード以降のクルーズコントロールの装備にとどまっており、予防安全性能では確実にN-BOXが上回っています。
なお、N-ONEは現行モデルではHonda SENSINGは搭載される可能性は非常に低いです。
NワンとNボックスの違い|インテリア
N-ONEはプレミアムな軽自動車というテーマで作られていることから、シートも大きめに作られており、シートカラーは素材の違いも含め5種類用意されています。
リアシートのスライド機能はありません。
リアシートは格納して荷室スペースを広げたり、リアシート座面を跳ね上げて収納スペースとすることが可能です。
N-BOXはスペースの広さを活かし、全タイプ後席のスライドとリクライニングが可能で、さらに後席スライドドアから運転席に入れる助手席の57cmスライド機能も選択可能です。
シートカラーはノーマル系とカスタム系で2種類用意され、素材やコーディネートの違いで系4種類用意されています。
NワンとNボックスの違い|エンジン
N-BOXとN-ONEでは燃費ではN-ONEのほうが優れており、N-ONEの非ターボ2WDでのJC08モードで28.2km/lなのに対しN-BOXは非ターボ2WDで27.0km/lとなっています。
2WDターボ車ではN-ONEが25.8km/lに対しN-BOXは25.6km/lとなっています。
出力はN-ONE、N-BOXともに非ターボで58馬力、ターボで64馬力となっています。
なお、変速機はどちらも無段変速機を採用しています。
N-BOXは新型になって間もないことから、今後改良によって燃費が向上する可能性もあります。
NワンとNボックスの違いとそれぞれのメリット
N-BOXはスペースを重視した一台で、荷物の積みやすさや乗り降りのしやすさ、乗り心地も優れています。
カスタムの精悍なスタイルも利点と言えるでしょう一方、N-ONEは可愛らしいスタイルとカラーコーディネートを楽しむ一台といえます。
スペースの広さや乗り降りのしやすさではN-BOXに劣りますが、シートは大きく、スタビライザーや静音ガラスの装備でこちらも乗り心地が優れています。
予防安全装備はN-BOXが進んでおり、どちらか悩んだ場合ではN-BOXがおすすめと言えます。