NBOXのシートアレンジはどのようなものがあるのでしょうか。
NBOXは室内空間が広くシートアレンジが豊富な車種としても有名ですが、一体どのくらいのアレンジを行えるかご存じでしょうか。
シートアレンジの種類を覚えておくと、今まで以上にNBOXの使い勝手が向上しアウトドアを楽しむ事や荷物の運搬などが楽に行えるかも知れません。
そこで今回は、NBOXのシートアレンジ仕様や様々なアレンジ例の紹介などを中心に、NBOXとシートアレンジについて解説していきます。
NBOX シート アレンジ:シートの仕様によってアレンジ数が異なる
NBOXにはベンチシート仕様・スーパースライド仕様・スロープ仕様の3種類のシート仕様が設定されており、この仕様によって行う事のできるシートアレンジが異なります。
ベンチシート仕様・スーパースライド仕様は、全部で4種類のシートアレンジを行う事が可能となっており、シート座面の大きさやスライド量が異なるもののシート構造は同じ設計となっているため、基本的には同じシートアレンジを行う事が可能です。
一方のスロープ仕様は、車いすなどを乗せるためのスロープがラゲッジルームに搭載されており、後部座席の位置をスライドさせる事ができないなど他のシート仕様と異なったシート構造となっている事から、シートアレンジ数は2種類となる事が特徴です。
これらを踏まえて次からの項目では、各シートアレンジの詳細やどの様な場面に適したシートアレンジなのかを解説していきます。
NBOX シート アレンジ:ユーティリティー・モード
NBOXのシートアレンジは、シートの仕様によってアレンジできる数が異なると言う事が分かったところで、ここからは各シートアレンジを紹介していきます。
ユーティリティー・モード
このシートアレンジは全てのシート仕様で行う事のできるアレンジとなっており、ベンチシート仕様・スーパースライド仕様ではユーティリティー・モード、スロープ仕様ではフラットモードと名称が付けられています。
ユーティリティー・モードは、リヤシートを前方へと折りたたみ荷室を大きく拡張する事のできるシートアレンジとなっており、主に自転車や家具など大型な荷物を運搬する際に適したアレンジ方法です。
小さなお子さんであれば、この部分にマット敷くことによってベッドスペースとしても活用することができます。
また、NBOXのリヤシートは左右独立型となっているため、積載する荷物の大きさや量によって折りたたむリヤシートの数を調整し乗車人数を確保する事も可能なシートアレンジとなっています。
NBOX シート アレンジ:ロング・モード
ロング・モード
ロング・モードは、助手席側リヤシートを前方へと折りたたみその上に助手席のシートをリクライニングさせ室内の左側に縦長の荷室を作る事のできるシートアレンジ方法です。
このシートアレンジを使用すると、約2,000mm(2メートル)もの荷室を作り出すことが可能となるため、長尺な木材やスキー板などもルーフキャリアを使用することなく運搬する事が可能となります。
また、アウトドアなどでも活躍する機会が多く、折りたたんだリヤシートとリクライニングした助手席部分で発生する段差を毛布やマットなどで埋めることができれば、フラット状態を作る事ができるため、車中泊用のベッドとしても利用する事が可能なシートアレンジとなっています。
さらに走行を行わない場合には運転席側もロング・モードにシートアレンジする事ができるため、最大で大人2名分のベッドスペースを確保する事も可能です。
NBOX シート アレンジ:トール・モード
トール・モード
トール・モードは、前述したロング・モードとは異なりリヤシートを折りたたむのでは無く、シートの座面部分をチップアップ(跳ね上げ)させ床面積と室内高を広げるシートアレンジ方法です。
床面積が広がり天井部分までの広さが拡張されるため、背の高い観葉植物や椅子などの小型家具を運搬する場合に適したシートアレンジとなっています。
また、小さなお子さんの居るご家庭ではベビーカーを使用する機会も多いと思いますが、トール・モードを利用すればベビーカーを折りたたむことなくそのまま積載する事もでき、反対側のリヤシートにはチャイルドシートを設置することも可能となっているため、ラゲッジルームを犠牲にすることなくベビーカーを運搬する事ができます。
残念ながらシート仕様がスロープ仕様の場合には、リヤシートがチップアップを行える構造では無いことからこのシートアレンジを使用する事はできません。
NBOX シート アレンジ:リフレッシュ・モード
リフレッシュ・モード
このリフレッシュ・モードは、荷物の運搬など走行時に使用するものでは無く休憩時に使用するためのアレンジ方法となっており、フロントシートのヘッドレストを外しリヤシート部分とフラットになる様リクライニングを行い、ソファーベッドの様な空間を作ることのできるシートアレンジです。
リヤシート部分を倒すことができないため、フルフラット状態にする事はできませんが大人の体でも十分に足を伸ばして、くつろぐスペースを作り出すことが可能となります。
車中泊などを行う場合、簡易的なベッドとして使用する事も可能ですがシートの部分の凹凸が多く、スーパースライド仕様の場合には運転席と助手席の間に空間が生まれてしまうため快適に過ごすにはマットなどで凹凸と空間を埋める必要があります。
また、こちらの場合もトール・モードと同様にスロープ仕様はリヤシートの構造が異なる事からこのシートアレンジを行う事はできません。
NBOX シート アレンジ:まとめ
今回は、NBOXのシートアレンジ仕様や様々なアレンジ例の紹介などを中心に、NBOXとシートアレンジについて解説してきましたが、様々な方法でシートアレンジや応用を行えることが分かったと思います。
基本的には荷室を拡張するためのシートアレンジが多くなっていますが、簡易的なベッドとして使用する事のできるシートアレンジ方法もあるため、荷物の運搬だけではなくアウトドアなどでもNBOXの使い勝手向上させる事ができるでしょう。