プリウスにステアリングヒーターを後付けについて紹介をします。
寒い日に重宝するステアリングヒーターですが、プリウスPHV以外には装着されていませんし、メーカー、ディーラーともオプション設定がありません。
市販品を後付けするしかなさそうですが、どんな商品があるのか、どうやって着けるのかなどを詳しく解説します。
プリウスにステアリングヒーターを後付け方法|オールインワンキットを購入する
ステアリングヒーター用専用配線、専用スパイラルユニット、専用ステアリング、スイッチがセットになっている商品も販売されていますが、概ね12万円程度とかなりの出費になります。
しかし、車両ヒーターを使わないタイプなので電費も燃費も低下しません。
プリウス・プリウスαにも装着可能で、ステアリングは純正品使用で本革です。
トヨタ純正ハンドル使用 ステアリングヒーターという商品名のFUN CRESTのオリジナル商品です。
プリウスにステアリングヒーターを後付け方法|PHVのステアリングヒーターを入手する
オールインワンキット以外で、新品のステアリングとスパイラルケーブルを揃えると8万前後かかります。
某オークションなどに、プリウスPHVステアリングでスパイラルケーブルも付属しているものが出品されていることがありますので、これを使えばかなり安く装着できます。
プリウスにステアリングヒーターを後付け方法|具体的な装着方法
まず、ハンドルを外すことから始めますが、安全のためにバッテリー端子は必ず外しておきます。
次にステアリングを外します。
エアバッグやクルーズコントロール、ステアリング一式を外し、元から付いているスパイラルケーブルも外します。
ステアリングをヒーターの有無で比較してみると、ヒーター付きの方が少し太いですし、ステアリングの右操作パネルにヒータースイッチがあります。
ステアリングスイッチのコネクタとスパイラルケーブルのコネクタが、ノーマルプリウスの車体側には配線されておらず、I23のコネクタに繋がるIGとINが付いてません。
この4Pコネクタは特殊な形状で、ディーラー取り寄せでないと手に入らないものですので、トヨタのディーラーで入手する必要があります。
プリウスにステアリングヒーターを後付け方法|プリウスPHVはステアリング周りが違う
PHVのスパイラルケーブルの上側コネクタのピンアサインを見るとプリウス50のコネクタに無いピンが設定されていることが分かります。
IGとIN、IL2-というピン3つのピンです。
プリウスのハンドルはIL2が無くてもステアリングスイッチのイルミネーションは点灯しますが、PHV用のハンドルはIL2を接続しないと点灯しない仕組みです。
これはアース線ですので、アース接続すると点灯します。
次に、PHVのスパイラルケーブルの左下、エアバッグのコネクタの隣にあるI23コネクタのピンアサインを確認し、IG、IN、IL2-を接続します。
水色線はIL2-へ接続してアースに繋げます。
黄色線はINへ接続して、ステアリングヒーター用のコネクタへ、緑色線はIGへ接続します。
これでステアリング周りの配線は完了です。
黄色線のINをステアリングヒーターのコネクタ(ETM)へ繋ぎ、電源確保すればヒーターが動きます。
プリウスにステアリングヒーターを後付け方法|電源の確保方法
ステアリングヒーターの電源を確保する作業をします。
まず、スパイラルケーブル右下のステアリングヒーター用のコネクタを作成します。
必要なパーツは、90980-12A94ですが、特殊なコネクタなのでディーラー取り寄せです。
配線図に従いながらコネクタにリペアケーブルを差し込みます。
リペアケーブルは、3本~4本必要ですが、090型の配線済みを利用すると便利です。
スパイラルケーブル右下のコネクタ配置と比較し配線します。
INの線をETMの線に接続すると、ヒーターのオンオフが可能となります。
まだこのままではヒーターへの電源が接続されてませんので電流は流れませんので、電源を確保します。
ヒーターの電源は最低10A必要なので、ヒューズから電源を取るのは危険です。
バッテリー直配線からエーモンの4極リレー20A用を介して接続します。
バッテリー直配線には10Aのヒューズをかませる必要がありますので注意します。
プリウスにステアリングヒーターを後付け方法|ステアリングヒーターでグレードアップ
プリウスのステアリングヒーターは、PHVのステアリングや、ディーラー購入部品など少々ハードルが高そうですが、やってみるとわかり易いという声をよく聞きます。
パーツを揃えればワンランク上のプリウスにカスタマイズできます。