プリウスのクルーズコントロールの後付けをディーラーに依頼することはできるのでしょうか?
トヨタの量産ハイブリッドカー・プリウスは、「クルーズコントロール」というシステムをオプションで搭載することが可能です。
今回は、このクルーズコントロール・システムの詳細や、後付けで取り付ける方法について解説してまいります。
プリウスのクルーズコントロールを後付けでディーラーに依頼する|クルーズコントロールとは?
まず、クルーズコントロールについて詳しく解説いたしましょう。
クルーズコントロールとは、前方を走っている車のスピードに合わせて、こちらのスピードを自動でコントロールしてくれるシステムです。
車間制御モードでは、アクセルペダルを踏まなくても先行車のスピード変化に合わせた追従走行を行なってくれ、自動で加速・減速・停止までしてくれます。
また、定速制御モードでは、高速道路のように一定のスピードで走る場面で使用することができ、自動的に一定の速度での走行が可能となる、大変便利なシステムです。
プリウスのクルーズコントロールを後付けでディーラーに依頼する|クルーズコントロールの注意点
クルーズコントロールは、レーダーによって運転手の操作の一部をサポートし、運転の負担を和らげるためのシステムですが、そのサポート範囲には限界があります。
システムが正常に機能していたとしても、運転手が認識した前方車の状況と異なってシステムが認知してしまうこともあります。
そのため、運転手はクルーズコントロールに依存しすぎず、自分自身で危険性の判断や安全の確保を行なわなくてはなりません。
クルーズコントロールを搭載したとしても、そのシステムに依存しすぎたり、注意散漫な運転をしていたりすると、重大な事故を引き起こしてしまう危険性もあるため、十分に注意しましょう。
プリウスのクルーズコントロールを後付けでディーラーに依頼する|自分で取り付けるには?
まず、リアに設置しているバッテリー端子のマイナスを外し、そのまま数分間は放置しておきます。
次に、ステアリング側面のカバーを開け、針金のような細いものをマイナスドライバーで押し、助手席側も同様にします。
すると、エアバッグが少し浮き上がってくるので、そのまま上方に持ち上げていきます。
このとき、作業をサポートしてくれる方がいる場合は、エアバッグに接続されているケーブル類はあえて外さず、邪魔にならないよう持っておいてもらうと良いでしょう。
そして、クルーズコントロール本体をステアリングの内側から取り付けていきますが、そのときにワイヤーや配線コード、ステアリングカバーなどが必要となります。
プリウスのクルーズコントロールを後付けでディーラーに依頼する|使ってはいけないシーン
クルーズコントロールは大変便利なシステムですが、歩行者や自転車が多い道や、急カーブが多い地帯、急こう配の道、高速道路の出入り口付近のような場所では、正しく作動しない可能性があります。
これらの場面においては、道路の形状によって前方車との車間距離が自然と縮まって感知されることから、レーダーの認識と実際の状況が異なってしまうからです。
このようなシーンでクルーズコントロールを使用すると、最悪の場合、死亡事故につながる恐れもあるため、絶対に使用しないようにしましょう。
プリウスのクルーズコントロールを後付けでディーラーに依頼する|ディーラーで取り付けるには?
プリウスの製造元であるトヨタのディーラーに、クルーズコントロールの取り付けを依頼すれば、すぐに作業を行なってくれます。
基本的には、全国どこのディーラーでも引き受けてくれますが、事前に訪問日を伝えておくことで、よりスムーズに作業が進むでしょう。
クルーズコントロールの取り付けは、カー用品店などでも行なってくれますが、ディーラーよりも工賃が高くなってしまうこともあるようです。
また、ディーラーの場合、ユーザーサービスがカー用品店より丁寧であることも、おすすめポイントの一つでしょう。
自分で取り付けるのが難しいという方は、ぜひディーラーを利用してみてはいかがでしょうか。
プリウスのクルーズコントロールを後付けでディーラーに依頼する|安全運転に役立てましょう
クルーズコントロールは安全運転のためのシステムではありますが、注意や危険察知を不必要とするわけではありません。
取り付けることによって、運転に慢心が生じてしまうようであれば本末転倒ですが、それさえ理解しておけば、より事故のリスクが少ない運転が可能となるでしょう。
興味のある方は、ご自分での取り付けやディーラーへの取り付け依頼を検討してみてはいかがでしょうか。