オデッセイのビックリマーク(警告灯)のうち使用されているのは3種類です。
警告灯とは車載コンピューターが何らかの異常を検知し、その原因及び周辺機器に関連する警告を発するために点けるランプです。
異常事態発生と考えて、できれば販売店か最寄りの整備工場に持ち込まれることをお勧めしますが、その点灯が何を示しているのかわからないと余計に不安になるものです。
今回はビックリマークが使用されている警告灯について解説します。
オデッセイのビックリマーク(警告灯)|ブレーキ警告灯
文字通りブレーキシステムの異常を感知したときに点灯する警告灯です。
ブレーキフルードが減少していた場合に点灯しますので、パーキングブレーキを解除しても点灯する時には速やかに点検を受ける必要があります。
また、ABS警告灯と同時に点灯した場合も速やかに点検を受けなければいけません。
ブレーキフルードとは、いわゆるブレーキオイルのことですが、一般的に言われるオイル=潤滑油ではなくフルード=作動油のため、ホンダではブレーキフルードまたはブレーキ液という適切な呼称をします。
要するにブレーキシステム内のオイルが無くなりそうですよという警告です。
また今度ついでの時に補充しようなどと考えない方が良いです。
オデッセイのビックリマーク(警告灯)|ブレーキフルードは車検ごとに交換
ブレーキフルードは始めは無色透明です。
経年劣化により茶色へ、酷くなると黒色へ変色しますが、変色したからダメというわけではありません。
エアの混入さえなければ油圧作動油としては機能します。
ただし、あまりにも劣化するとブレーキシステム内に錆を生じさせたり、ゴム製のブレーキホースも劣化させるためできれば車検ごとに交換した方が良いです。
また劣化による沸点の低下はベーパーロック現象を起こしやすくもなるので、リザーバータンク内のブレーキフルードが変色してきたなと思ったら交換する事が望ましいです。
オデッセイのビックリマーク(警告灯)|ブレーキフルードを自分で交換する方法
車検時に交換してもらうのが一番楽ですが、自分で交換するなら、リザーバータンクに新油を入れながら、各車輪のブレーキ機構のニップルから旧油の排出を行います。
リザーバータンクから古いフルードをスポイトなどの吸引器で吸い取り、新しいフルードをタンク内に満たしてから作業します。
ブレーキ配管は各車輪それぞれに独立しているので、全てのタイヤの取り外しを伴う少々面倒な作業になります。
耐油チューブ内のフルードの色が透明になってきたら、新油への入れ替わりが完了したと判断しても大丈夫です。
ブレーキペダルを一杯に踏んだ状態でニップルを締め、耐油チューブを取り外せば交換完了ですが、ニップルを締めたあと、再度ブレーキペダルを踏んで感触を確認します。
ブレーキタッチが変にフワフワするなどの異常を感じなければ、エア噛みは無いと判断しても大丈夫です。
この工程を全ての車輪に行います。
オデッセイのビックリマーク(警告灯)|ホンダスマートキーシステム警告灯
HONDAスマートキーシステムの異常時に点灯する警告灯で、一目で鍵の異常だとわかるマークです。
多くはスマートキー自体の電池切れですので、まず電池を交換してみます。
スマートキーにはメカニカルキーも内蔵されていますが、安易に取り出して使用すると盗難防止システムが作動することがあります。
それでも警告灯が消えない場合は車体側のセンサー異常の可能性が高いので、ディーラーに持ち込んで故障診断してもらうのが得策です。
オデッセイのビックリマーク(警告灯)|EPS警告灯
エレクトリックパワーステアリングの異常を検知したときに点灯します。
この警告灯が点灯するとハンドルが異常に重たくなります。
ですが、かなり重たいので女性には無理かもしれませんし、パワステが当たり前の昨今ですから、いつもの調子で運転すると対応が遅くなって事故につながる危険があります。
オデッセイのビックリマークは3種類の警告灯
ビックリマークが点灯するとびっくりしますが、慌てる必要はありません。
ブレーキシステムか、スマートキーシステムかEPSです。
いずれにしても早急に対応した方が良いのが警告灯の点滅です。