ヴェルファイアのホイールナットサイズについて詳しく理解していますか?
スタッドレスタイヤなどへの履き替えの他、ホイールサイズのインチアップなど、ホイールを交換する機会が多くある「ヴェルファイア」。
ホイール交換をする上で注意しなければならないのがホイールを留める「ホイールナットの形状」です。
トヨタの純正ホイール用のナットは特殊な形状をしており、社外ホイールへ交換する際には別途ホイールナットを購入しなければなりません。
そこで今回はヴェルファイアのホイール交換時のナットのサイズや形状など、ホイールナットの種類などについて解説していきます。
ヴェルファイアのホイールナットサイズについて|ホイールナットについての基礎知識
自動車のホイールに使用される「ナット」には、「サイズ」「ピッチ」「座面の形状」の3つの違いがあります。
サイズの違い
「サイズ」の違いは、主に「ねじの直径」の違いを指しています。サイズの表記はJIS規格のものが用いられており、「M10」や「M12」のように表記され、「M10」であれば「ミリメートルねじ」の「10」サイズとなります。
ピッチの違い
「ピッチ」の違いは、ねじの山と山の幅を表しています。ピッチが違うナットを使用することはできません。
表記は「P1.25」や「P1.5」のように表記され、数字が山の幅(ミリ)で表されています。
ナットの形状
ナットの形状は、ホイールと接触する面(座面)の形状によって「平座」「テーパー」「球面」に分かれます。
ホイール毎にどのナットを使用するかが決められており、ホイールの取り付け位置の形状に合わせたナットを使用しなければなりません。
これらの他、ナットの全長や六角の幅「HEX」の違いがあります。
ヴェルファイアのホイールナットサイズについて|純正ホイールのナットサイズ
「ヴェルファイア」で使用されているトヨタの純正ナットは、「M12 P1.5 21HEX」のものが使用されています。
ナットの形状は、座面が平面のナットを使用しており、トヨタ車全般の純正ホイールでは平面座ナットの仕様が基本となっています。
「30系ヴェルファイア」では、基本的に全長37mmの「ショートサイズナット」が主に使用されていますが、「20系ヴェルファイア」の中には全長47mmの「ロングサイズナット」を採用しているものもあるため、純正ホイールのナットを購入する場合には形状やサイズの他、ショートかロングかの確認も必要です。
ヴェルファイアのホイールナットサイズについて|社外ホイールのナットサイズ
「ヴェルファイア」のインチアップなどで社外ホイールへと交換する場合、ホイールごとにナットの形状が違うため注意が必要です。
社外品ホイールの多くでは、テーパー角が60度の「テーパーナット」が一般的に使用されています。
そのため純正ナットの流用が出来ず、適合するナットも同時に購入することになります。
ナットサイズは純正と同じ「M12P1.5」のサイズのものを使用するのが必須ですが、全長やHEXはホイールごとに異なります。
全長はホイールから飛び出さない長さにする必要があります。
また、HEXは純正では「21HEX」のものを使用していますが、社外品では「21HEX」では隙間が狭すぎてナットの締め付けに苦労するものもあるため、余裕を持って「19HEX」のものを取り付けることが多いようです。
ヴェルファイアのホイールナットサイズについて|ホイールナットの価格や購入方法
「ヴェルファイア」のホイールは、ホイール1本ごとに5個のナットで取り付けられています。
そのため、全部のホイールの交換する場合、合計20個のナットが必要となります。
価格は20本2,000円~で販売されており、カーショップやホームセンター、インターネット通販などで幅広く販売されています。
純正のホイールナットについてもカーピットの設置されているカー用品店やホームセンターなどでは整備用部品として用意されているため、それを購入する形で入手することが出来ます。
純正ホイールナットも1個100円~と手軽に入手することができるため、古くなって錆が出ているような場合には交換するのも良いかもしれません。
ヴェルファイアのホイールナットサイズについて|ロックナット
自動車のホイールナットには、通常のナットの他に、「ロックナット」と呼ばれる特殊なホイールナットがあります。
「ロックナット」は、高価なホイールの盗難を防止する目的で使用されるホイールナットで、通常のホイールナットとは違い専用のソケットでしか付け外しが出来ない点が特徴です。
自動車の各ホイールのナットの一本を「ロックナット」に交換することで盗難防止をすることが主な使い方です。
価格は4本2000円~で販売されています。
また、ホイールナットのロックナットだけ別のナットをつけることが気になる人向けにロックナット4本と通常のホイールナットがセットになった商品も販売されています。
「ヴェルファイア」などのドレスアップ用のホイールは高価なものも多いため、盗難の被害にあわないためにもロックナットを使用することをおすすめします。
ヴェルファイアのホイールナットサイズについて|ホイールナットまとめ
「ヴェルファイア」でホイール交換をする際のホイールナットについての解説は以上です。
トヨタ車の純正ホイールナットは、社外ホイールでは使用できないことが多いことなどがわかっていただけたと思います。
ホイールナットの交換で最も気をつけていただきたいのが「ピッチサイズ」です。
基本的にピッチサイズが違うナットではうまくはまりませんが、偶然はまってしまうこともあります。
その場合、無理やりねじを締めてしまうとねじ山が狂ったり、ねじの破断など様々な不具合が起こります。
また走行中にボルトがはずれホイールが脱落するなど危険なことが多いです。
自分でホイール交換などを行う際には、ホイールナットに少しでも違和感があった場合には作業を中断して確認するなど、慎重に行うことをおすすめします。