ヴェルファイアのノーマル車高での19インチはどうなのでしょうか。
30系ヴェルファイアのドレスアップの第一歩としてタイヤのインチアップがあげられます。
メーカー純正の18インチでは物足りないが、20インチでは乗り心地の悪さが気になるなどの理由から、「19インチ」を選択する方も多いようです。
そこで今回は、30系ヴェルファイアの「ノーマルの車高」での19インチへのインチアップする際のタイヤとホイールはどのように選択すればよいのかについて解説します。
ヴェルファイア ノーマル車高で19インチはどうなの?|タイヤ「245/40R19」
30系ヴェルファイアの19インチアップ用のタイヤとして一般的なタイヤサイズは「245/40R19」です。
このサイズはディーラーオプションの「trd」でも使用されているため問題なく使用できるサイズです。
タイヤの扁平率は40%。タイヤの外径が「680mm」前後のものが多く、純正16・17インチタイヤの外径に近いです。
純正タイヤよりも厚みが薄くなる分、ホイールの存在感が大きくなるため見栄えがよくなりますが、フェンダーとタイヤの間の隙間には変化がないため、相対的に隙間が広く感じられます。
そのため車高を下げることが前提の場合には問題のないタイヤサイズですが、今回のようなノーマル車高での場合にはあまり向いていないタイヤとなります。
ヴェルファイア ノーマル車高で19インチはどうなの?|タイヤ「245/45R19」
続いて、19インチアップ用で使用されるタイヤサイズ「245/45R19」について解説します。
「245/45R19」のタイヤは、扁平率が45%と「245/40R19」よりも大きくなっています。
そのため、タイヤの外径も「701mm」以上と純正18インチのものよりも大きくなるものが多くあります。
扁平率が高いことでタイヤの衝撃吸収性が高く、段差や振動などに強く、乗り心地は扁平率が40%のものよりも良くなります。
タイヤの外径が大きくなる分タイヤが厚く見えますが、フェンダーとの隙間が狭くなります。
タイヤの厚みよりもフェンダーの隙間を気にするのであればこちらのサイズがおすすめです。
ヴェルファイア ノーマル車高で19インチはどうなの?|最適なホイールサイズとは?
ノーマル車高であってもインチアップする以上、「ツライチ」は無理にしても出来るだけ外側に出したいものです。
19インチへのインチアップで「245mm」タイヤを選択する場合、適合するリム幅は「7.5Jから9.0J」までとなります。
30系ヴェルファイアはノーマル車高の場合「9.0J」では若干厳しいため、「8.5J」のホイールサイズからの選択となります。
カタログデータからの理論上のオフセット値は、「+30」でツライチとなり「+40」で内側ギリギリとなります。
選択するタイヤやホイール、車種の個体差などによって微妙な違いが出ますが、「8.5J+33~38」あたりで選択することでほぼ無理なく取り付けができます。
ヴェルファイア ノーマル車高で19インチはどうなの?|おすすめのタイヤについて
ヴェルファイアのノーマル車高でのインチアップにおすすめの19インチタイヤについて紹介します。
・トーヨータイヤ「トランパスLuⅡ」
「トランパスLuⅡ」は、高級ミニバンの定番タイヤとして有名なタイヤです。
静粛性の高さと乗り心地の良さをコンセプトとしたタイヤとなっており、口コミなどでも好評価のタイヤとなっています。
タイヤの外径は、「245/40R19」で「677mm」、「245/45R19」で「701mm」とヴェルファイア純正のタイヤサイズの範囲内に収まっているため、問題なく使用することができるのもポイントです。
・ヨコハマタイヤ「BluEarth RV-02」
ヨコハマタイヤの「BluEarth RV-02」は、ミニバン用タイヤのなかでも低燃費性能グレード「A」とウェット性能グレード「a」の両グレード最高ランクを両立していることが特徴のタイヤです。
インチアップにおすすめの理由は、「245/45R19」インチのタイヤ外径が705mmと大きいため、通常の車高でもフェンダーの隙間を小さくすることが出来る点です。
ちなみに「245/45R19」のタイヤ外径は677mm。
ヴェルファイア ノーマル車高で19インチはどうなの?|タイヤの外径についての注意点
通常の車高でフェンダーの隙間を埋めるために、タイヤの外径の大きなものを使用することで隙間を小さくする方法には、気をつけなければならない点があります。
それは「タイヤの外径を大きくしすぎない」ことです。
タイヤの外径は、車種ごとに決められた上限値と下限値が設定されています。
その範囲を大きく外れてしまうとスピードメーターに狂いが生じます。
特に純正よりも大きくした場合、メーターの速度よりも実際の速度のほうが早くなるため非常に危険です。
ノーマル車高を維持しつつフェンダーの隙間を小さくする目的でタイヤの外径の大きなものを選択する場合には危険性を十分に考慮したうえで選択するようお願いいたします。
ヴェルファイア ノーマル車高で19インチはどうなの?|まとめ
30系ヴェルファイアの19インチへのインチアップについては以上です。
ノーマル車高を維持する場合には、乗り心地なども考慮すると、「245/45R19」インチがおすすめですが、結局のところタイヤとフェンダーの隙間はごまかし程度の効果しかありません。
インチアップする際には、ローダウン幅を決めてからホイールのサイズを決めることが順序としては正しいです。
ローダウンすることでホイールの選択肢も広がるため、ドレスアップの幅も広がります。
タイヤのインチアップは費用も非常にかかります。
ローダウンするだけであれば費用も安く抑えることが出来ますのでローダウンも検討した上でのインチアップをおすすめします。