ヴェルファイアのジャッキアップポイントをご存知でしょうか。
トヨタヴェルファイアは云わずと知れたトヨタの7人乗りのミニバンです。
楽しいドライブ中の突然のバーストやパンク、雪道に向けた冬タイヤへの交換などを自分で行うために、この2トンほどある車体をまずはジャッキアップしなくてはいけないという問題が発生することがあります。
ヴェルファイアのジャッキアップポイントを探す
ジャッキアップと聞くと、慣れていない方には不安しかないでしょう。
2トンを超す車体のタイヤ交換をするためには、車体を上げるためのジャッキが必要不可欠ですが、その他スペア用タイヤ、付属のレンチ、軍手を用意します。
ここでカギとなるのはジャッキアップするためにジャッキを固定する位置決めです。これがジャッキアップポイントとなります。
取扱説明書にポイントは明記されていると思うので、まずは説明書を片手にフロントバンパー側から底面を覗いてみます。
説明書通りだと、前方から30㎝ほど奥まったところにポイントが発見できるはずです。
平べったい出っ張り箇所を見つけたら、ジャッキの受け皿中心部分と合わせ固定します。
固定したらジャッキアップしていきます。
次はリアのポイントを確認していきましょう。
ヴェルファイアのジャッキアップポイント|リアのポイント
まずリアバンパー側から底面を覗いてみます。
スペアタイヤ1つ分後方、後輪の車軸より10㎝ほど手前にひと際目立つ出っ張りが目視できます。
フロント部分より奥にありますが、比較的分かりやすいかもしれません。
説明書に明記されている形状のポイントを見つけましょう。
前方同様危険を伴う作業なので、しっかりと時間をかけて焦らずに探すことが重要です。
ジャッキアップ専用として補強されている部分がジャッキアップポイントなので、その箇所から外れないように気を付けなければなりません。
フロント同様リアのポイントにうまくジャッキの皿の中心部分を当ててジャッキアップしていきます。
ヴェルファイアのジャッキアップポイント|3トン用のフロアジャッキを使う
先にも述べた通り、ヴェルファイヤの車重は2トンほどあります。
2トン用のジャッキだと耐荷重が足りない恐れがあります。
2.5トン用でもいいですができれば余裕を持った3トン用を使いましょう。
それでも持ち上がるのは400㎜弱です。
フロントは問題なく交換できても、リアのポイントはフロントより奥にあるので使用するジャッキの形状によっては操作用の棒を動かすことが難しくなります。
その時は延長棒を使うと割と楽に動かすことができるようになります。
スムーズに車体が上がらない、変な音がするなどの異常を感じたら即刻作業を中止しましょう。
ヴェルファイアのジャッキアップポイント|ジャッキアップポイントの破損
慣れていないと分かりにくいジャッキアップポイントは、場所を間違えると破損することがあります。
ジャッキアップポイントは補強されていますが、その箇所以外で2トンを支えるとなると負荷がかかり、へこんでしまったり、潰れてしまったという話はよく聞きます。
車体の中心部分、前後にジャッキアップポイントはあります。
中心から外れてジャッキアップすると車体が傾いたり、片輪しか上がらなかったりします。
凹んだジャッキアップポイントは板金工事で修復が可能なこともありますが、箇所によっては多大な修理費用がかかることもあります。
とにかく正しい位置にジャッキをセットさせることが重要です。
ヴェルファイアのジャッキアップポイント|ジャッキアップポイントの重要性
ジャッキアップは日常的に行わる作業ではなく、突発的に行われることが多い作業です。
精神状態も平静ではいられない状況かもしれません。
作業者も使用方法を熟知しているとは言い切れないでしょう。
もし、少しでも不安感、緊張感があるならディーラーや専門業者に依頼するのが一番です。
正式にジャッキアップポイントとされていない箇所でジャッキアップを行うと、車両本体の破損にもつながりかねません。
冬タイヤへの交換程度なら前後1回づつジャッキアップすれば済みますが、タイヤローテンションを行う場合はウマやスペアタイヤをかませるなどの安全を確保したうえで行いましょう。