ヴェルファイアGエディションの違いをご存知でしょうか。
2018年1月のマイナーチェンジ以降も非常に好調な売れ行きを見せており、人気となっているトヨタの新型ヴェルファイア。
ヴェルファイアの特徴のひとつとして挙げられるのが「グレード」の多さです。
ヴェルファイアのグレードについてインターネットなどで検索してもいまいちわかり難い「Gエディション」について、他のグレードとどこが違うのかについて解説します。
ヴェルファイアGエディションの違い|グレード
新型ヴェルファイアの「Gエディション」の解説の前に、「ヴェルファイア」全体のグレードの大まかな違いに付いて解説します。
まず最初に、「ヴェルファイア」のグレードは、大きく分けて「X」「Z」「V」3種類に分けることが出来ます。
・「X」グレードは、「ヴェルファイア」のベースグレードで、「X」グレードからオプション装備等でさまざまな方向へと特徴づけることで「グレード」のバリエーションを出しています。当然オプション装備などが最低限となっているため、車両価格は最も安価なグレードとなります。
・「V」グレードは、高級ミニバンである最大の特徴ともいえる、室内環境の高級感を売りにしたグレードです。車内の快適性を向上させるオプション装備も豊富で、3種類の中では最も高価なグレードになります。
・「Z」グレードは、エアロが標準装備されたグレードで、18インチのホイールの標準装備されており「X」グレードに外装を追加することでスポーティな印象を持たせています。価格は「X」グレードと「V」グレードの中間となっています。
これら3種類の分類のほか、ハイブリッドタイプには「HYBRID X」「HYBRID Z」のようにグレード名の頭に「HYBRID」と付けて分類されています。
ここまでが基本的な「ヴェルファイア」のグレード名の分類です。グレード名を見ただけでどのようなタイプのなのかがわかるようになっています。
2018年1月にマイナーチェンジした新型「ヴェルファイア」では、これらのグレードの分類のほかに以下のものがあります。
・排気量が「3.5L」の「VL」「ZG」グレード
・「標準装備」と「メーカーオプション」装備に違いがある「Z”Gエディション”」「Z”Aエディション”」「HYBRID ZR」「HYBRID ZR”Gエディション”」「HYBRID V”Lエディション”」といったグレードが販売されています。
最後に、「ヴェルファイア」の高級さを表す装備の数々をふんだんに取り付けられた最高級モデルである「Executive Lounge」「Executive LoungeZ」を加えたラインナップとなっています。
ここまでの「ヴェルファイア」おおまかな分類を解説した上で「Gエディション」について解説していきます。
ヴェルファイアGエディションの違い|ZGエディションの概要
「Z”Gエディション”」の特徴は、他の2.5Lクラスの「Zグレード」と違い、3.5Lの「ZG」グレードとほぼ同等の標準装備へと変更・追加されている点です。
「Z”Gエディション”」の標準装備は、他の「2.5L Zグレード」では追加することが出来ない装備が多いです。「2.5L Zグレード」でオプション装備を充実させたい場合には「Z”Gエディション”」が最上級のモデルとなりおすすめです。
「Zグレード」のそれぞれの価格は、
・「2.5L Zグレード」…370万円~400万円
・「Z”Aエディション”」…390万円~415万円
・「Z”Gエディション”」…440万円~460万円
・「3.5L ZGグレード」…495万円~515万円
となっており、「Z”Gエディション”」は3.5Lクラスの「ZGグレード」と比べて約50万円ほど安く、低価格でありながら「ZGグレード」の高級な室内環境が手に入る点が魅力のグレードです。
ヴェルファイアGエディションの違い|HYBRID ZR”Gエディション”
「HYBRID ZR”Gエディション”」は、合成皮革シートが標準装備された「HYBRID ZRグレード」に、「3.5L ZGグレード」とほぼ同クラスの標準装備へと変更・追加された「HYBRID ZR」のアップグレードモデルともいえる位置付けのタイプです。
「HYBRID Zグレード」の価格は、
・「HYBRID Z」…461万円
・「HYBRID ZR」…512万円
・「HYBRID ZR”Gエディション”」…567万円
となっており、「3.5LのZGグレード」に50万円を追加することでハイブリッドタイプの高級仕様車が手に入る点が魅力。
また、同価格帯の「HYBRID V”Lエディション”」(552万円)との価格差は15万円前後となっており、エアロ装備の有無やインテリアのカラーなど、好みによって選択できるようになっている点もポイントです。
ヴェルファイアGエディションの違い|エグゼクティブパワーシート
新型ヴェルファイアの「Gエディション」の他のグレードとの最大の違いは、「エグゼクティブパワーシート」です。
「エグゼクティブパワーシート」は、「ヴェルファイア」の最大の特長である「セカンドシートの快適性」を向上させる装備となっています。
「Gエディション」以外のグレードでは、「3.5L ZG」「3.5L VL」「HYBLID V”Lエディション”」のみに装備されており、特に「2.5L Zグレード」では「Gエディション」以外でこの装備が付いているものはありません。
「エグゼクティブパワーシート」は最上級グレードの「ExecutiveLounge」に装備されている「エグゼクティブラウンジシート」の機能縮小版ともいえる装備で、ロングスライドとパワーリクライニングの2つが搭載されています。
装備はパワーオットマンに大型ヘッドレスト、大型アームレスト(カップホルダー各席1個+ポケット付)が装備されています。
「Gエディション」のメーカーオプションとして本革シートに変更することで、セカンドシートにもシートヒーターや読書灯がセットで追加されさらに快適性が向上します。
ヴェルファイアGエディションの違い|フロントシート
新型ヴェルファイアの「Gエディション」には、「エグゼクティブパワーシート」の違いのほかにも、購入を検討する上で外せないポイントとして、「フロントシート」の違いが挙げられます。
「Gエディション」の「フロントシート」は、運転席には前後スライドやリクライニングなどのほか、マイコンプリセットドライビングポジションシステムや運転席オートスライドアウェイの機能が付いた「8ウェイパワーシート」が標準装備として搭載されています。
また、助手席にも前後スライドやリクライニングが出来る「4ウェイパワーシート」や「パワーオットマン」が標準で装備されています。
また、運転席・助手席ともに快適温熱シートとベンチレーションシートも装備されています。
これらの「フロントシート」装備は、「ヴェルファイア」の最高級モデルである「ExecutiveLounge」グレードとほぼ同等で、「Gエディション」以外の「Zグレード」では、「ZGグレード」「HYBRID ZR」のみの装備となっています。
ヴェルファイアGエディションの違い|Zグレードの快適性ならGエディション
「Gエディション」のほかのグレードとの違いとして、フロントシートとセカンドシートの違いの他には、
・大型ハイグレードコンソールボックス(小物トレイ+カップホルダー2個付)
・リヤエンドボックス ブラウンウッド(フタ付小物入れ+収納ボックス付)
・ウインドシールドガラスがUVカット+IRカット機能付きに
・後席用サンシェード
・ステアリングヒーター
・フロントドアアームレスト(ステッチ付合成皮革巻き)
・パワーバックドア(挟み込み防止機能付)
・ウェルカムパワースライドドア&予約ロック機能
のような違いがあります。「ExecutiveLounge」にはなかなか手が届きにくいですが、500万円台でほぼ同等の装備が入手できるため、従来のZグレードの車内環境に満足がいかなかった方にはおすすめのグレードとなります。